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2018.10.10

アドヒアランス

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週土曜日は神戸でアトピー性皮膚炎の講演会がありました。
講演会では外用剤のアドヒアランスということが取り上げられていましたが、アドヒアランスというのは、患者さんが積極的に治療方針に参加し、その決定に従って治療を受けることを意味します。
つまり患者さんも病気を治すために、
頑張って治療を続けなければないということです。
皮膚科医としては「ぬらないとアトピーがよくならないという」発想の元、できるだけぬっていただける指導や工夫が皮膚科医には必要であることを講演会で強調されていました。
これを聴いて私自身は少し違和感を感じました。

ぬらないとアトピーはよくならない、治らない。
という発想はほとんどの皮膚科医がもっていますが、栄養療法を理解すれば、皮膚の炎症や保湿は、食事の見直しや栄養補給を続けるだけでも改善することはよくあります。
またアドヒアランスに関しても、日々のぬり薬や保湿を強調されますが、ぬるために生活しているのではありませんし、ぬれば治るというものではありません。(ぬる前にもっと必要なことがある)

患者さんの希望は、まずかゆみの軽減、病気を治したい、薬は使いたくない、治療は副作用がないという思いですが、
皮膚科医は薬でうまくコントロールして付き合って行くという対症療法がメインとなり、治療目標に乖離があるようです。やはりその溝を埋めるのは栄養療法しかないかと日々の診療で実感しています。

2018.10.05

ガイドライン

こんにちは、院長の栗木安弘です。

「ガイドラインなんかクソくらえ」という医師もおられますが、
万人が一定レベルの医療を受けられるため診療マニュアルです。
しかし一方で医療訴訟に対する免罪符であり、学会お墨付きのガイドライン通りであれば、治らなくても、医療トラブルがあっても過失に問われない可能性も高くなります。
難渋疾患、重症患者さんの多い大学病院では、治療トラブルや訴訟を考慮して、出来るだけ保険診療中心のガイドライン治療が大半で、自身も大学病院時代は、患者さんのためというよりは、過失の問われないためのガイドライン治療を行うことと詳細なカルテ記載を徹底的に指導されました。
学会誌を見ますと、毎月のようにガイドラインが発表され、内容は薬物中心で、数年に一回新薬に合わせて都合よく書き換え(改訂と言われるが…)が行われます。栄養や食事は悲しい事にエビデンスが低い理由で数行しか記載がありません。

ガイドラインに沿ったマニュアル治療もいいでしょうが、皮膚は疾患が重複している例
(ニキビ+湿疹、アトピー+ヘルペスなど)が多く、ガイドライン通りには上手くいかないこともあります。ガイドラインだけではなく、やはり皮膚の細かい状態や変化に注目した対応が望まれます。

 

2018.09.26

継続は力なり

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この言葉ほど、皮膚科における栄養療法にふさわしい言葉はありません。

皮膚は、何かをつければすぐによくなるイメージを多くの方がお持ちです。
しかし皮膚の代謝を考えれば、皮膚が入れ替わるまでには、1〜2ヶ月はかかります。
自身の経験から、虫刺されは最初は赤くかゆみがありますが、
その後の色素沈着が消えるまでは約1ヶ月ほどかかりました。
ニキビや手術の傷跡なども数カ月は赤味が続き、落ち着くまでは半年〜数年はかかります。

目には見えませんが、皮膚はゆっくりと入れ替わり(新陳代謝)をすることで作り変えられます。しかし皮膚を作るための材料(栄養)が少ないと修復はさらに遅くなります。

かゆみや痛みなどの症状を薬で抑えながら、栄養療法でゆっくり修復させることで、
「いつの間にかかゆみや発疹が無くなっていた」
「今年は症状は出ない」
「薬の必要がなくなった」
「もう気にならない」
など、病気というものに翻弄されず、気づいたら病気が去っていたというのが理想的な治り方です。
皮膚科での栄養療法は、食事内容やサプリメント摂取量の問題で治りにくい方もおられますが、少なくとも半年〜1年は継続することが大事です。

2018.09.14

コレステロールと胃酸

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この2つを目の敵にされている医療者が多いようですが、
栄養療法を学んでいますと、生体にとって非常に重要な成分であり、
低すぎたり、医学的に薬物で抑えてしまうことによる影響を懸念されている医師もおられます。
コレステロールは、細胞膜、ホルモン、胆汁酸、角質層の材料となり、
胃酸は、タンパク質の消化、ビタミン、ミネラルの吸収に役立ちます。
これらが低い場合には、老化進行、疾患発症、免疫低下、皮膚トラブルを生じます。

コレステロールや胃酸を抑える薬は、高齢者や心疾患の患者さんには当たり前にように処方されていますが、こうした栄養代謝と疾患の関わりを理解すれば、
栄養療法を併用することで、なるべく短期に留め、できるだけ減らして行くことが、
患者さんの負担も少なく、医療費削減につながります。
しかし医師のほとんどは薬での対応しか学んでいませんので、
忙しい外来診療では、
「いつも通り処方しておきます」
がお約束となっています。

 

2018.09.07

原因不明

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この言葉は、診察ではできるだけ言わないようにしています。
病気のほとんどはこれといった確かな原因が判明しないため、
薬で症状や検査異常を抑えたり、患部を切り取る、いわゆる対称療法がメインとなります。

先日も他院で、
 患者「アトピーの原因を知りたいので採血して下さい」
 皮膚科医「アトピーは原因不明なので、血液検査しても意味がない」
と言われてこちらに来られた患者さんがおられました。
採血結果は、基準値だけしか見ない医師のとっては異常なしですが、
栄養的には鉄、ビタミンB群、タンパク質不足などが明らかになりました。

よく考えれば、身体は食べ物で作られ、
皮膚も含めた各臓器は栄養の至適量により、その機能が左右されます。
よくならない病気や症状、難病なども、
栄養というフィルターを通せば、意外と解決することも多いようです。
TV番組の仰天ニュースの難病特集などを見るといつも栄養療法を勧めたくなります。

 

2018.08.27

新薬

こんにちは、院長の栗木安弘です。

最近アトピー性皮膚炎に対する新薬が発売されました。
アトピー性皮膚炎の初の抗体医療薬で、
おもに重症や難治のアトピー性皮膚炎を対象とした治療薬となります。
こうした薬に関連した講演会なども主催され、
新薬が出て、治療の選択肢が増えて、喜ばしいと思う医師が大半ですが、
素直ではない私は手放しでは喜べなかったです。
冷静に考えれば、こうした新薬は、
 安全性や長期の副作用はどうか?
 妊娠、授乳、小児の適応は?
 コストは?
 いつまで続けるのか?
などいくつかの課題や問題点も残ります。
ガイドラインや論文や学会では、医師の大半は、病気の治療=薬しか頭にありません。
今後どのような新薬や画期的な治療薬が開発されても、これら全てリスクのある対症療法であることを理解すべきです。やはり人の体の根幹である食事(バランスや野菜中心だけなく)や栄養に目を向け、本来の治癒力を引き出すアプローチが必要かと思われます。

 

 

 

2018.08.06

オーソモレキュラー一般講演会

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は東京有楽町でオーソモレキュラー一般講演会の演者として参加させていただきました。

猛暑の中、会場には大勢の方が集まっていただき感謝感謝でした。
私以外に分野の異なる医師が疾患別にオーソモレキュラーの取り組みや症例紹介をされており、自身も非常に勉強になり、オーソモレキュラーの奥の深さと医療における必要性を益々感じました。

保険診療の中心の医療ですが、医療が発展しているにも関わらず医療費は年々上昇し、病気は一向に減りません。薬の使い方、新薬や新たな治療法に期待するのも良いでしょうが、
もう一度自身の食生活や栄養状態に周囲に目を向けることも重要です。

講演会の中でも強調させていただきましたが、
何を食べるかも必要ですが、どのような栄養をどのくらい摂取しなければならないかを理解して実践することで心身や生き方まで変わります。

 

2018.08.02

コードブルー観てきました。

こんにちは、院長の栗木安弘です。
『劇場版コードブルー』を観てきました。
救急医療の現場でドクターヘリに搭乗する医師の成長を描いた作品です。
救急医療こそ医療本来の役割だといつも思っていて、
医者になって皮膚科から救急科に転科したいと思った時期もありました。

救急医療のように、事故や災害や急性疾患は対症療法でもいいですが、急性期が過ぎたり、慢性疾患に対しては薬で症状や検査異常値を抑えていくことが永続的に続くため、根本的な対応ではありません。病気の予防や再発、薬の副作用が心配、薬を減らしたいという方は、栄養療法をお勧めします。

2018.07.26

自分への投資

こんにちは、院長の栗木安弘です。

クリニックで取り扱っているサプリメントは、
栄養療法専門サプリメントで、市場に出回っているものより高額です。
一般にサプリメントはお手軽で安いというイメージがあり、高いサプリメントは敬遠される方がほとんどですが、 サプリメントの原材料、製造加工、濃度、配合などを考えれば、本来は妥当な値段かもしれません。

自身のサプリメント代は月ウン万円しますが、一旦病気になれば、検査治療費・入院費・通院費にいくらお金がかかるか分かりませんし、治療がどのくらい続くのかも分かりません。最近の抗がん剤はめちゃくちゃ高いですし、治療や処置の後遺症、薬の長期服用による副作用も心配です。
病気や寝たきりにになれば家族やクリニックスタッフにも大変迷惑がかかります。

私の嫌いな「早期発見早期治療」が医療常識のようですが、高騰する国民医療費のことを考えれば病気にならない予防策が重要です。
ただし予防は県や国の補償はなく、ある程度自費負担を覚悟しなければなりません。
ロボットや高級車など、精密機械の修理やメンテにはそれ相当の費用がかかるのに、それ以上に精巧なヒトの体がタダや安価でよくなるはずはありません。

月ウン万円とはいいませんが、宝石やバックを買うよりは、せめて1万円くらいでも体に投資をしていただきたいと思っています。


 

2018.07.04

血液検査とにらめっこ

こんにちは、院長の栗木安弘です。

通常、血液検査というのは、基準値よりも高ければ、高脂血症、糖尿病、痛風、肝臓が悪い、○○病の確定、
など病気の判断に使われたり、治療効果の判定にも活用されます。
これは医療機関だけでなく、健康診断や検診などでもそういった見方で判断します。
医者になって、血液検査というのは、病気の診断や程度を確認するためのものであって、その基準値は、昔は正常値と呼ばれ、絶対的に正しい値と思っていました。
しかし栄養療法を勉強すると、血液検査の基準値というのは実は検査会社によりバラバラで、基準値そのものに科学的根拠は乏しい、ということが理解できるようになります。そして基準値に捉われない生化学的な読み方を学ぶことで、皮膚トラブルをはじめ、不調や病気の原因の多くが栄養に起因するものであると分かるようになります。

栄養療法を実践している医師の一人が、
医学部からこうした血液検査の読み方を学ばなければ、
いつまでも病気しか診ない、診断ばかりに捉われたマニュアル治療しか出来ない医者にばかりになると懸念されていました。

クリニックでは皮膚は内臓(栄養)の鏡として捉え、まず皮膚科医として皮膚の変化をよく診ること(それすら出来ていない皮膚科もいますが…)、そしてその変化が栄養状態にどう反映されているかを、毎日血液検査結果とにらめっこして病態を理解するようにしております。

 

 

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