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2018.06.20

消化管と皮膚

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週日曜日は品川で栄養セミナーでした。
消化管と皮膚というテーマで、自身もクリニックで実践している内容やノウハウをご紹介させていただきました。
皮膚のトラブルをお持ちの方のほとんどが、何らかの栄養の問題があり、その一因が消化吸収にあります。皮膚を根本的によくするためにはやはり消化管アプローチが皮膚科診療は必要となります。

しかし実際は、皮膚科を受診される多くの方は、内臓云々よりも、
一発でかゆみが取れる塗り薬
魔法のようにきれいになるクリームや塗り薬
といったところを期待されます。まして食事や保険の効かない高額なサプリメントを飲んで皮膚をゆっくり直すという発想は栄養療法をご存知ない患者さんはなかなか理解しにくいところです。
塗り薬も否定はしませんが、
「塗るのをやめると出て来た」
「塗り薬が合わない」
「塗れない、続かない」
「薬を使いたくない、頼りたくない」
という方は皮膚に対する見方や発想をを変えることが必要であり、
できるだけこうしたお手伝いができるような皮膚科診療を目指したいと思っています。

2018.06.12

かゆみと栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

“かゆみ=アレルギーや乾燥”というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。しかし食物アレルギーやじんま疹などは食べ物が関係するように、かゆみには食事や栄養も深い関わりがあります。

かゆみを生じる原因にはいくつかあり、食事や栄養に関して言えば、
 ①糖質過剰
 ②コラーゲン不足(材料であるタンパク質・ビタミンC・鉄不足、糖質過剰による糖化)
 ③遅延型食物アレルギー
 ④刺激物、アルコール、コーヒー
 ⑤粗悪な油(植物系、古い油)の過剰摂取
などが挙げられます。

かゆみの原因は個々で異なりますが、自分自身では、卵や糖質過剰やコーヒーを飲むと数日後にかゆみが強く現れます。

かゆみ神経は、その電気信号の伝達に、ビタミンB群、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが関与するためこうした不足もかゆみを引き起こしやすい原因となります。
かゆみ止めのお薬が効かない、効きにくい方は、あれこれ薬を変えるよりは、まず普段の食事を見直すこと、できれば不足している栄養素をサプリメントで摂取することで、即効性はありませんが、お薬の効きがよくなる、かゆみの軽減や予防に繋がります。

最後にかゆみは「できるだけ掻かない」ことが常識美徳であり、皮膚科診療でも「掻いちゃだめ」とよく指導されます。しかし実際はかゆみは我慢できないし、掻くことは快感です。犬も猫も掻いているのに人間だけがかゆみを我慢して、何かを塗っていることも不思議でなりません。
皮膚が丈夫であれば、掻いて傷ついてもすぐに修復はされます。

2018.05.30

栄養と学会

こんにちは、院長の栗木安弘です。
時々皮膚科学会で栄養に関した内容を発表させていただいております。
こうした内容を応援していただける医師もいる一方で、
あまり快く思わない医師も実際におられます。
受け入れない理由としては、
 エビデンスに乏しい。
 持論、思いつきでしかない。
など学会の趣旨とは異なることが理由の一つとなります。
栄養はエビデンスではなく、ある意味生化学であるため、すでに医学部でも習っている事で、エビデンス以上に広く認知された内容であります。また、どのような疾患や治療法でも最初は持論や思いつきになります。(偉い人が言えば仮説や素晴らしい発想と絶賛されるが…)

体の仕組み、病気の成り立ちには生化学な異常が存在し、その是正には食事やサプリメントを用いたオーソモレキュラーが必要となります。しかし医者の多くは、エビデンス、診断→治療(=薬)という方程式を医学教育や学会で刷り込まれており、オーソモレキュラーを理解させるためには、馴染みの薄い生化学、栄養代謝やサプリメントの正しい知識が必要となります。

先日行われた抗加齢学会では、栄養や食事、遅延型食物アレルギーやオーソモレキュラーが当たり前のように取り上げ、討論されており、また参加者もさまざまな科や分野の専門家ばかりでした。身体や病気を対象とする同じ医学会でも随分違うなぁと感じました。

 

2018.05.19

皮膚科の基本

こんにちは、院長の栗木安弘です。
皮膚科の基本は「皮膚を診る」ということですが、
このことが皮膚科の中では軽視されている方向に行っている気がします。

クリニックを受診した患者さんは時々、
 「前医の皮膚科は診てくれなかった」
 「診ないでぬり薬だけ処方された」
など皮膚科医として耳を疑う不満の声も聞きます。
また最近ではアトピー性皮膚炎で盛んにおこなわれるTARC(皮膚の炎症の程度を表す検査)ですが、皮膚の状態よりもむしろこうした検査結果を優先に外用の指示が行われます。
さらに皮膚疾患の確定は肉眼的な判断ではなく、皮膚の病理組織検査により行われ、これがないと学会・論文等では認められないことになっています。

肉眼的に「診る」という最もアナログ的な対応が皮膚科の基本であるにも関わらず、なんだか病気の診断や程度ばかりにこだわり、それに関連した検査ばかりを重視する傾向になっています。
医学は診断・治療が基本で、ほとんどの皮膚科医はこうしたプロセスで診療を行いますが、皮膚は内臓(栄養)の鏡ということを忘れてはいけません。
  
病気という実態のないものを診断するのもいいでしょう、しかし実際目に見える皮膚の詳細な変化を視診や触診で確認し、その変化の内面に存在する栄養代謝障害という原因に対応することもこれからの皮膚科診療に必要なアプローチだと思います。

2018.04.26

おまけのビタミン剤

こんにちは、院長の栗木安弘です。

数年前にも学会発表しましたが、ビタミン剤を処方する場合、
多くはビタミンの過不足は評価せず、症状から判断され、
 治療の足し、副作用もなく効けばラッキー
という感覚で、処方されることがあります。
自身も以前はそういった感覚に加えて、“保険適応がある”ということからサプリメントよりも保険のビタミン剤がベストであると思っていました。

しかし、栄養療法を理解すれば、
 ビタミンB群は合成より天然で8種類全て摂取する方が効果的
 ビタミンB群の活性には核酸が必要
 保険のビタミンEは合成で代謝されない
 ビタミンC単独よりはビタミンPやαリポ酸と同時摂取が有効
などなど、単体の合成ビタミンよりも、きちんと作られた天然サプリメントの方が圧倒的に効果があることがわかります。
さらにビタミン剤の歴史は古く、約40年前に承認されたものが多く、栄養代謝が解明されれば改良されてもいいはずですが、コストもかかるし、特許が得られないことから、当時作られた内容のままです。

診療では保険の安いビタミン剤を希望される方や、おまけ感覚で処方する医師もいますが、やはり栄養代謝を理解した医者としては、効果や体に対する働きから考えるとサプリメントの方がベストとなります。

 

 

 

2018.04.18

高倉健追悼展

こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日、芦屋の大谷美術館で行われている高倉健追悼展に行ってきました。追悼展では過去の映画のダイジェストがスクリーンに映し出されて、思わず見入ってしまいました。健さんの映画は世代的には昭和任侠ではなく、熟年期に入ってから作品をよく観ており、居酒屋兆治、海峡、夜叉が好きな作品です。
黙っていても絵になる健さんですが、それ以上にこの方は、実直、謙虚、思いやり、心遣いといった人として本来の姿を思い出させてくれます。

http://otanimuseum.jp/exhibition_180407.html

 

 

 

2018.04.12

皮膚科のハードル

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚のトラブルの多くは内臓に由来しており、
皮膚は内臓(栄養)の鏡という考えのもと、クリニックでは日々診療を行っています。

血液検査では、多くの方に栄養障害を認め、栄養障害の影響がさまざまな皮膚の変化を生じることはほぼ間違いありません。
また栄養障害の原因は食生活だけでなく、消化吸収障害、肝障害、貧血など栄養の消化吸収・代謝・運搬に問題があるケースもあります。

皮膚を根本的に良くするためには、食生活だけでなく、栄養障害の原因である内臓の問題も改善する必要が間違いなくありますが、
専門性の強い医療のなか、皮膚科の医者が、
鉄不足、貧血、肝臓、消化管など栄養や内臓云々の話をしても説得力がなく、また皮膚科で血液検査するというイメージも少なく、どうしてもよく効く塗り薬や正しい塗り方の指導を期待されます。
さらに保険の効かないサプリメントを飲んで皮膚をゆっくりとよくするイメージもほとんどありませんので、栄養療法を理解して実践していただくための皮膚科のハードルというものがいかに高いかというのを常々実感します。

それでも表面だけあれこれするのではなく、内面からのアプローチが本来の皮膚科診療、皮膚の直し方であると確信していますので、しつこいようですが、患者さんには毎回皮膚と栄養に関してできるだけ丁寧に説明をするようにしています。

 

2018.03.30

金属アレルギー(持論)

こんにちは、院長の栗木安弘です。
金属アレルギーに力を入れてやっておられる先生方には申し訳ありませんが、
個人的には金属アレルギーには懐疑的な考えをもっています。
 
金属アレルギーが疑われると、
まずいくつかの金属を皮膚に張り付けて反応をみるパッチテストがよく行われます。
しかしパッチテストでの判定は科学的数値ではなく、皮膚の反応を医師の肉眼的な判断で行われ、偽陽性や偽陰性、単なる刺激反応もあります。
陽性反応の場合、ニッケルやクロムなど生体にとって必要な金属に反応を生じること自体がやはり納得できず、 反応した金属の含まれた食材を控えるという対策自体も、
消化吸収の仕組みから考えれば、そんな単純なことではないし完璧には除去できません。(仮に完全除去すれば必須金属の不足が生じます)

そしてもっとも疑問に感じるのは、鉄アレルギーがほとんど報告されないということです。生体内でもっとも多い金属であれば反応する確率も非常に高いかと思いますが、全くそのような報告もありません。
勤務医時代も金属アレルギーの検査をして除去指導もしましたが、劇的によくなった方もおられませんでした。
 
金属アレルギーというのは、基本的には刺激反応であり、やはり栄養障害で皮膚が弱い方は外からの刺激に反応しやすいため、金属にも容易に反応します。
パッチテストを数回すれば確実性が高まりますが、何回もすれば感作の危険性もあります。
最近、鉄不足がニッケルの吸収を促進するという報告もあるように、
https://nutmed.exblog.jp/21984293/
日々診療していますと鉄不足の方は金属アレルギーが多い印象を確かに受けます。個人的には栄養補給により体内および皮膚の機能を高めれば、金属刺激反応は軽減すると思われます。

 

2018.03.19

アドバンスセミナー

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は品川で栄養療法における血液検査の読み方の応用編(アドバンスセミナー)でした。
栄養療法を勉強するようになって約10年経ちますが、こうしたセミナーは、毎回新しい発見があったり、忘れていた内容の再確認ができて大変勉強になります。

血液検査の基準値だけに捉われない読み方を理解すると、患者さんの皮膚のトラブルをはじめ様々な不定愁訴や疾患に栄養の問題が存在することが分かります。
ただ単にガイドラインや教科書で決められた通りの診断と薬物治療だけではなく、こうした栄養の問題を解決することで皮膚や体調がよくなる方は今まで数えきれなくらい経験しております。
10年前と比べれば栄養療法に取り組む医師はかなり増えて来ましたが、皮膚科の世界ではまだまだアレルギー、スキンケア、外用剤が中心で、血液検査もアレルギー検査や診断・病勢のためだけです。
血液検査の深読みは、生化学が基本であるため、皮膚科医には馴染みが薄く、難しい内容かもしれませんが、各血液検査項目の意味を理解し、患者さんの体内に生じた代謝異常や病態を十分把握していただきたいと思っています。

2018.03.13

栄養療法の理解を

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法(オーソモレキュラー)を学んでいくと、栄養の重要性をつくづく実感します。
医学的にも、病気と栄養は関わりの深いものですが、
残念ながら、
医学会では診断(疾患)や薬の効果・使い方をばかりが重視され、多くの医師は栄養やサプリメントにはほとんど関心を示しません。
特に学会に参加するとこうした傾向を強く感じます。

また採血結果を見れば多くの方が栄養障害があることは明白ですが、これまた基準値だけでしか判断されないため、ほとんどが見逃されているようです。

糖尿病、高脂血症、アレルギー、精神疾患、自己免疫疾患、免疫低下、動脈硬化、がん、皮膚トラブル、一部の感染症など、ありふれた疾患でもこれといった原因が特定できず、「薬物により症状を抑え、検査異常を無理やり是正」といった対症療法ばかりで、結局薬を一生飲み続けることとなります。
薬も必要でしょうが、長期服用にて栄養障害を生じ、その結果、かゆみや皮膚トラブル、様々な不調や新たな病気の発生、老化促進に繋がります。そういった意味でも栄養療法(オーソモレキュラー)を併用することで体質改善、治癒力アップ、減薬などが期待できます。(医療費削減にも繋がります)

先日のTV番組で娘のアトピーで食事や栄養に関心を持つようになった田舎暮らしの自給自足夫婦が紹介されていました。世間一般には食べ物で身体を良くすることを言われますが、個人的にはもう一歩進んだ栄養療法(オーソモレキュラー)に取り組んでいただくことで、大袈裟かもしれませんが、病気や心身の不調だけでなく、不妊や介護や子供(不登校等)の諸問題など多くの社会問題が解決するような気がしてなりません。

今月、待望のオーソモレキュラー入門が発売されます。この本をきっかけに多くの方のオーソモレキュラーの素晴らしさを理解していただきたと思います。

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