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2017.10.14

こんにちは、院長の栗木安弘です。

本は好きなのでよく書店に行きますが、
皮膚科の関連の本ではなく、栄養療法・栄養代謝に関する本をよく購入します。
病院勤務の時は、
「皮膚・皮膚科についてしらないことが無いように」
「誰にも負けない皮膚科の知識を得る」
という強い思いから、
皮膚科の本や医学雑誌を片っ端から買っていて、病院時代の医局の机には、書店の皮膚科コーナーよりも多くの本や雑誌が陳列しておりました。(下写真)

しかしこれだけ本があって、毎日読んで実践しても、結局はあまりよくならず、日進月歩の医学においては、診療の問題点を何一つ解決することができませんでした。

その後、栄養療法を知って、皮膚以外の栄養代謝や生化学関連の本を読むようになり、栄養療法の知識を持つようになってからは、日々の診療の疑問の解決と応用が可能となり、今ではそちらの本ばかりが増えています。
問題解決は、自分自身の世界を広げることだと誰かが言っていましたが、各科の専門性が強い医学ではまさにその通りだなぁとつくづく感じます。

2017.10.10

中部支部総会IN京都

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この土日は京都で開催された日本皮膚科学会中部支部総会に参加してきました。
このため土曜日は臨時休診となり、患者さまには大変ご迷惑をおかけしました。

学会では私自身も、
 ポスター発表は「亜鉛と皮膚疾患」
 口頭発表は「保湿の功罪」
という演題で発表させていただきました。
亜鉛と皮膚の関係、血液検査での評価、症例報告などを供覧し、多くの先生方に興味をもっていただきました。
保湿剤に関しては、医療現場におけるヒルドイドの乱用についての問題点を指摘し、同じような意見をもっておられる先生方や関係者と意見交換もできました。
全体的には小規模な学会でしたが、個人や講演などいろいろなお話を聴くことができて、勉強になる2日間でした。

ただ、いつも申し上げているように学会というのは、
診断や薬物治療や研究、まれな症例・難渋例などを中心に発表や討論がされることばかりで、
個人的には、栄養代謝というものを理解して、栄養をもっと応用すれば、
「臨床や研究での疑問点の解決」
「もっと改善率も上がるだろう」
という症例や講演もいくつかありました。

 

 

2017.10.03

カルテ記載

こんにちは、院長の栗木安弘です。

研修医の頃は、
上司の先生のカルテ記載をお手本に、皮膚所見を英語でカルテ記載をしていました。
  scarly erythema
  erythematous papule
  doing well
  status quo
など皮膚科医は誰でも知っている専門用語を必死で覚えていた記憶があります。
一般病院勤務に変わってからは、なぜかカルテは日本語ONLYで記載しようと決意して、ひたすら丁寧に書いていましたが、字が汚くて後から怪文書のようなだとなじられたこともありました。
開業してからは電子カルテとなり、キーボードでの皮膚所見の打ち込みとなり、勤務同様にできるだけ日本語で詳細に記載しようと心がけています。

皮膚科医は皮膚を診るのが基本です。
いつも強調しているように、目に見える皮膚の変化は、病名という実態のあるものではなく、赤い、ぶつぶつ、ジクジク、カサカサなど変化そのものです。そしてその変化の背景には体のどういった異常が隠されているのかを把握する必要があります。
自分自身が心がけているのは、皮膚の病名だけでなく、こうした皮膚の変化を詳細に確認し、体内の栄養状態の把握することで、そのためにも皮膚の所見を一行一言や簡単な英語表記ではなく、できるだけ詳しく記録したいと思っています。

2017.09.11

血液検査の読み方

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は大阪で歯科衛生士さん対象のオーソモレキュラーにおける血液検査の読み方の講義をさせていただきました。
歯科ではあまりなじみのない血液検査やオーソモレキュラー療法ですが、非常に熱心にに興味深く聴いていただきました。
講演後は、
「見方が変わった」
「靄が取れたような感じ」
「面白い!もっと知りたい」
という意見をお聞きし大変うれしく思いました。
血液検査の深読みはオーソモレキュラーの基本です。
自身もオーソモレキュラーに出会ったきっかけは、
当時勤務していた医局に置いてあった某雑誌に掲載されていた深読みの特集記事でした。あの日あの時の出会いがなければ、開業もせずあのまま一生勤務医で過ごしていたかもしれません。

血液検査の読み方、オーソモレキュラーの出会いなど、ちょっとした出来事がその後の治療方針、体や人生を大きく左右することになります。

2017.08.31

誕生日

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は誕生日でした。
SNSを通じてたくさんのお祝いメッセージを頂き大変感謝しております。
 生まれて~小中高大で24年、医者になって約24年、とちょうど人生半々となりました。
特に後半は山あり谷ありの医者人生で、
振り返ってみると20代は大学病院が中心で、研修医時代は皮膚科を止めようと思った時期もありました。その後は皮膚科助手として重症患者、手術処置、学会などの対応に追われ心身共に疲れ切っていました。
30代は一般病院勤務となり、皮膚科専門医を取得し、日々外来診療、入院加療、手術、レーザーなどを積み重ね、充実した皮膚科診療を勤しんでいました。
ある程度仕事ができるようになると、心の底では、
「病院皮膚科で十分、皮膚科開業医なんか必要ない」
「自身は開業しない」
と決め、勤務医のまま医者人生を全うする人生設計でした。
しかし、栄養療法に出会い、その素晴らしさに魅了され、
栄養療法をどうしてもやりたいという強い思いから、40歳過ぎで開業を決意。
これまで多くの方々にご迷惑をかけ、助けられ、試行錯誤を重ね、
今年で開業7年、ようやくここまで来たなぁという感じです。
考えてみると、仕事そのものは常に綱渡り状態でしたが、幸いにも大きなトラブルや事件、事故、病気もなく、さらに画期的な栄養療法に出会い、私自身とてもラッキーだったと感じます。
これから人生の後半がはじまります。
とりあえず、体が続く限り、皮膚科診療や栄養療法を通して、少しずつ恩返して行きたいと思っています。

2017.08.29

皮膚科での栄養療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ここ何年か学会等で栄養と栄養に関して、何回も学会発表をさせていただいておりますが、
やはり皮膚科の世界では、
 ぬり薬・スキンケアが中心
 組織診断や手術手技
 研究、珍しい症例、難渋例
 原因はアレルギー、難しい遺伝子異常
 レーザーや美容処置
 ということが主流であり、
栄養と皮膚疾患、皮膚を栄養で内面から治すということが、
皮膚科の世界ではまだまだ認識が薄いことを、学会参加・発表しますと大いに実感します。
皮膚は内臓の鏡という言葉も盛んに強調されている方もいるようですが、体内の栄養代謝障害ではなく、専門家が内臓の病気を適切な薬物治療で治すというくらいの認識しかありません。

新しいことはなかなか受け入れにくい医学会ですが、
どこに行ってもよくならない、どうしたらいいのか分からない患者さん、
あるいは日々の診療で行き詰ったり、困っている先生方は、
ぜひ、皮膚と栄養(栄養療法)について学んでいただきたいと思っています。
今後の予定としては、大阪地方会、中部支部総会、歯科医師および歯科衛生士向けセミナー、などで引き続き情報発信を予定しています。

 

2017.07.31

かゆみは減らない。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

かゆみというのは非常に不快な症状で、
皮膚科を受診される患者さんの大半はかゆみを主訴に受診されます。
たとえ見た目が悪かったり、皮膚病が治らなくても、かゆみを抑えれば快適な生活はおくれますが、現状はかゆみを100%抑える薬はありません。

経験上、かゆみは突然台風のようにあらわれ、しばらくすれば過ぎ去っていくことが多いため、かゆみを生じるタイミング、何かを食べたあとか?、いつも起こりやすい時間はいつか?、どうしたらかゆみがましになるか?などをあらかじめ知っておいて、対応することがいいかもしれません。

私自身のかゆみ経験では、
糖質が多い日、コーヒーやアルコールをたくさん飲んだ日の夕方~夜~翌日にかけてかゆみが生じるため、こうした食品をできるだけ避けるようにしています。
かゆみが強い場合、当然掻くのは我慢できませんので、人目につかないように掻いて、ひどい場合には薬を飲んでい抑えたり、スーとするぬり薬、エアコンの冷気を当てたり、逆にや熱いお湯をかけたりすればましになります。
何かに夢中になっている場合には、強いかゆみはあまり感じないようです。
また長年、栄養療法をしているせいか、強く掻いても、その痕が感染することや、あざや傷が残ることはほとんどありません。
 
生化学的には皮膚におけるコラーゲン強化もかゆみ予防や軽減につながりますので、
糖質過剰による糖化を予防し、コラーゲンの材料である、タンパク質・鉄・ビタミンC(最低でも3g/日以上)をできるだけ多く飲むようにしています。
かゆみを抑える新薬なども開発されていますが、
体内の栄養代謝異常(その積み重ねが病気に)のあらわれである“かゆみ”を無くしてしまうことは、あまりよろしくないかもしれません。

 

 

2017.07.10

昨日は学会

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は大阪梅田で近畿皮膚科集談会がありました。
私も発表のため会場に向かっていましたが、
途中で発表データが入ったUSBがかばんに入っていないことに気が付きました。
こんなことは今までなかったので、
気づいた瞬間、ただでさえ蒸し暑かったのに、冷や汗が全身からあふれ出て、
 「どうしよう」
 「引き換えして帰るか」
 「演題取り消しにしようか」
と思いましたが、いずれにしても学会に報告しないといけないので、気を取り直して会場に向かいました。
一応事務局の担当の方に事情を説明し、データはクラウド上に保存していたため、パソコンをお借りしてうまく取り込むことができました。ただしダウンロードに時間がかかり、発表の時間は間に合わなかったのでずらしていただきました。
事務局に方々、座長の先生大変ご迷惑をおかけしました。
 
発表はリーキーガットに関する内容であり、
学会が認めないこの疾患は予想通りお偉い先生から厳しいご指摘を受けました。
しかし、珍しい疾患、治療に難渋した疾患、難しい研究ばかりが学会テーマのなか、リーキーガットという広く一般には知られていても医師の間では全く認知されないこの疾患を知っていただくよい機会であったと思われました。
そんなわけで昨日は大雨も重なりてんやわんやの学会でした。

 

 

2017.06.15

対症療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。
医者になったころは、病気を治したいという期待をもって仕事に励んでいましたが、
2~3年過ぎて外来診療を行うようになってから、
「皮膚科というのは対症療法ばかりだなぁ」と感じるようになりました。
例えば、
 皮膚の赤味やかゆみが強ければ、ステロイド外用剤
 皮膚が乾燥してカサカサであれば、保湿剤
 ジクジクやひび割れは、亜鉛華軟膏
など、当たり前ですが、表面の対応ばかりです。
そのことに気が付いて悲観する一方で、多くの皮膚科医がそうであるように、
ぬり薬という武器をうまく使いこなすことが皮膚科医の使命や技量だと思い、
私自身も効果的なぬり方を教科書や論文を参考にしたり、学会での発表や講演会を拝聴して模索していたこともありました。

しかし結局は、外から何かをぬるという対症療法であることには変わりなく、
皮膚を根本的に治すためには、皮膚代謝を理解すれば、
やはり内面からアプローチしなければよくならないと、
栄養療法に出会ってから強く確信するようになりました。

皮膚の変化の背景には必ず体全体の栄養状態が深く関わっています。
そのことを理解すれば栄養療法と対症療法の組み合わせがベストであると考えます。
通常皮膚科クリニックといえば、レーザーや美容治療併設がほとんどですが、甲子園栗木皮膚科クリニックはできるだけ、根本的でベストな治療を目指しています。 

 

2017.04.24

栄養の勉強会

こんにちは、院長の栗木安弘です。
毎月1回、栄養療法の勉強会をおこなっています。
参加者は、医師や歯科医師、栄養士さん、歯科衛生士さん、鍼灸や整体師さんなど病気や健康にかかわる仕事をされている方々です。
おもに栄養の基本、食事に関すること、サプリメント、症例検討などで、
もうかれこれ4~5年は続いています。

栄養療法を学ぶようになって、
こうした勉強会や栄養セミナーを通して皮膚科以外の知識を学ぶこと、
また皮膚科の先生以外と交流させていただくと、
とても勉強になり、日々の診療に大いに役立ちます。

今までの自分がそうであったように、
皮膚科は、皮膚や皮膚疾患の勉強ばかり、皮膚科医と交流するばかりでしたが、
自分の世界を広げ、視野を広めることが重要だと栄養療法を通して学びました。

 

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