ブログ

2019.03.02

ビタミンCの知識

こんにちは、院長の栗木安弘です。

たまには栄養のことも書かないといけませんね。
ビタミンCは抗酸化作用やコラーゲン合成など体にさまざまな効果が知られていますが、多めに摂取しなければその効果は発揮できません。
日本のビタミンC所要量は100mg/日ですが、栄養療法で使用する場合には2000mg以上/日は必要とします。(個人的に無制限だと思います)

自身の経験でもビタミンCを大量摂取した場合、皮膚の乾燥も少なくなり、すべすべした感じになります。
保険適応のシナールやアスコルビン酸でも構いませんが、シナールは錠剤なので飲みにくい、アスコルビン酸は味が酸っぱい、というデメリットがあります。また栄養代謝を考慮すれば、ビタミンCの効果を助けるビタミンPやαリポ酸が含まれている方が効果的です。

ビタミンC不足は血液検査では評価は難しいですが、ビタミンB群同様に消費が激しいため、かゆみ、乾燥、シミ、ニキビ、風邪、ストレス、便秘、炎症症状の強い方、倦怠感のある方は、常に必要な栄養となります。

2019.02.09

サプリメント外来

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ぬり薬やレーザー・美容処置中心の皮膚科では、サプリメントは珍しいとは思います。
皮膚も含めて、体というのは日々の食事や栄養でつくられます。
ただし中には、食事で得られる栄養だけでは十分な機能(自然治癒力、恒常性)が保たれない方もおられ、そういった方は、体調不良や不定愁訴、精神疾患、皮膚トラブルを生じます。こうした症状を改善するには効率よく栄養摂取のできるサプリメントが必要となります。
サプリメントについては、
「科学的根拠が乏しい」
「肝臓が悪くなる、取りすぎると蓄積したり過剰症」
「そんなの飲まなくてもいい」
という理由の医師も多いようです。また皮膚科を受診される患者さんの多くは保険適応の薬(ぬり薬)を希望されることがほとんどです。
たかが皮膚されど皮膚です。
皮膚はなにかをぬっておればいいのかもしれませんが、それだけでは満足されない方、よくならない患者さんには、きちんとした説明のうえ、サプリメントを用いた栄養療法をすすめています。

サプリメントは誤解が多いようですが、私自身はもう10年ほどこれで健康に過ごさせていただいています。

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2019.02.06

七つの会議

こんにちは、院長の栗木安弘です。

木村拓哉主演の「マスカレード・ホテル」もよかったけど、
こちらも見応えのある映画でした。
一応ミステリーものであまり内容は詳しく書けませんが、
ストーリーもよかったですし、それ以上に俳優さんが個性的で、メインキャストの野村萬斎、香川照之、及川光博(ミッチー)がいい味を出していてぴったりの役柄でした。
またエンドロールもいい感じで終わりました。
もう一回観たいなぁと思いました。

洋画と違って邦画ってセリフが日本語なので一言一言が心に響きます。

2019.01.24

医療と科学

こんにちは、院長の栗木安弘です。

医療というのは、論文や研究といった一応科学的なエビデンスをもとに、
“病気を治す”という大義名分のための、
ある程度のリスクを覚悟した医師特権の合法的行為として考えます。
当然それ以外の行為は自費診療、代替療法や民間療法と言われ、それらに関わる医師は異端者扱いされ、違法行為とみなされる場合もあります。
しかし科学的なエビデンスという割には、どう考えても本来の科学(生化学、生理学、解剖学、免疫学)でない行為もあります。
例えば、鉄欠乏性貧血時に処方される鉄剤は、非ヘム鉄(無機鉄)で、これは胃酸がなければ吸収されません。鉄剤により胃の痛みやむかつきが出た場合、専門医でも胃薬(胃酸抑制剤)を処方します。
つまり、鉄剤+胃薬(胃酸抑制剤)という病名に対する処方は保険適応や治療ガイドラインでは間違いありません。しかし体の代謝から見ればこの組み合わせはあまり効果的ではありません。他にもビタミンB12製剤あるいはカルシウム製剤+胃薬(胃酸抑制剤)も同じパターンですし、SU剤とCa拮抗剤は相反する作用です。
皮膚の機能から言えば、何かを長くぬるということも皮膚常在菌やpHにとっては科学的ではないかもしれません。
論文や研究を重視する医療・医師に対して、栄養療法は本来の科学を重視します。エビデンス中心の学会でこうしたことを唱えれば当然批判や意見がかみ合わないことがしばしばあります。
日々診療をおこなっていますと、栄養療法を併用すれば良くなる可能性がある方は大勢います。病気に対する決められた対応ばかりではなく、栄養と病気の関わりを理解し、サプリメントの有効性も理解していただきたいと思います。

 

 

2019.01.08

あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
今年は5月には年号も変わりますし、
8月には50歳、10月にはクリニック開業10年目を迎える節目の年となります。

また新たな気持ちで前に進んで行きたいと思います。

写真は家の猫です。

2018.12.28

来年も栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

今年も早いものであと数日で終わります。
振り返ってみると今年も栄養療法関連のセミナー、講演会、勉強会ばかりでした。多くの方に興味をもっていただいた栄養療法ですが、皮膚科の世界ではまだまだ理解されていないと改めて感じました。
やはり皮膚科と言えば、皮膚科医も患者さんも、
ぬり薬、保湿(スキンケア)、漢方、レーザー、美容処置、
アレルギーや乾燥が原因というのが常識のようですが、
治療してもよくならない、満足しない、「薬をやめたら出てきた」という患者さんは後を絶ちません。
名医を求めてあちこち、あるいは新薬に期待するのもいいでしょう。
しかし食や栄養というヒトの基本を見直し応用することも必要です。
来年も引き続き、『皮膚は内臓(栄養)の鏡』を理解(特に皮膚科医に)して頂くよう努めたいと思います。

 

 

2018.12.12

プラクティカルセミナー

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週日曜日は品川で今年最後の栄養セミナーがありました。
プラクティカルセミナーという栄養療法の実践的な内容で、ピロリ菌、甲状腺ホルモン、ビタミンD、美容皮膚科、サプリメントの解説など盛りだくさんの内容で非常に勉強になりました。

栄養セミナーに参加するたびに、栄養って大事だなぁと感じます。医療者だけでなく一般の方も、
 栄養代謝に関する基礎知識
 栄養と疾患の関わり
 食事の摂り方
 どのくらいの栄養が必要か
 サプリメントについて
をある程度理解して、食事を変えたり、サプリメントを飲んでいただければ、健康な体、美しい肌、予防効果、治療の手助けや減薬だけでなく、仕事や生き方や社会全体がいい方向に変わって行くような気がします。
医療は新薬や診断治療技術などが進歩し、栄養は野菜中心、バランスのよい食事で人々の健康や予防治療効果を謳っています。しかしどうでしょう? アレルギー、糖尿病、がん、認知症、精神疾患、生活習慣病や国民医療費は年々増えていく一方です。

やはり従来の食事指導というものを見直し、治療には栄養(サプリメント)というものを活用する発想がこれから必要かと思われます。

 

2018.12.01

ボヘミアン・ラプソディー

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皆さんご存知のクィーンというバンドでリード・ボーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を描いた映画で、現在公開中です。
クィーンは学生時代によく聞いて、その当時はもうメジャーになりすぎてお馴染みの曲ばかりですが、こうして映画を改めて観ますと、
その当時のクィーンのパフォーマンスや曲は、画期的、斬新という言葉しかありません。すでに4回観ていますが、何回観ても最後のライブエイドの再現ライブはもう号泣と感動と興奮しかありません。ぜひ音響設備の整った映画館で前の席で観ることをおすすめします。
今年もたくさん映画を観ましたが、「ボヘミアン・ラプソディ」、「グレイテストショーマン」「ミッション・インポッシブル、フォールアウト」がベスト3です。

 

 

 

 

 

 

2018.11.19

一般講演会

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は大阪で一般向けの栄養講演会をおこない、私も僭越ながら講師を務めさせていただきました。
おもにクリニックでおこなっている栄養療法のノウハウや、
ヘム鉄を用いた皮膚や爪の改善例などをご紹介いたしました。

皮膚と鉄といえば、皮膚科医は、
スプーン爪、貧血、めまい、立ちくらみ
くらいしかイメージがなく、
また鉄の取り過ぎはよくない、過剰症という印象もあって、
鉄を臨床応用することはほとんどありません。
しかし栄養療法を学ぶようになって、
鉄不足の症状は、かゆみやかぶれ、ニキビ、手荒れなど、非常に多彩で、ヘム鉄を投与することで改善をみる例も少なくありません。
普通に考えれば、貧血で血液が少なければ、末梢の皮膚(爪や髪の毛も)に栄養も酸素も行き渡りませんので、皮膚の機能も落ちて皮膚トラブルにつながるのは理解できるかと思います。
貧血や鉄不足を正しく評価して改善させることが、
皮膚をはじめ、あらゆる疾患の基本対策となります。

 

2018.11.14

血液検査の読み方アドバンス

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週日曜日は栄養セミナーで、血液検査の読み方の応用編でした。
血液検査の栄養評価をもっと掘り下げて解釈するという内容で、
何回も参加をしているセミナーですが、今回も新しい発見と忘れていた知識の整理ができて非常によかったです。
しかも今回は一番前の席に座らせていただき、
演者の先生が目の前で、声がよく聞こえたのと、スライドがよく見えたので、少し得した気分でした。

栄養評価の出来る血液検査の読み方は栄養療法を学ぶ医療者にとって基本です。しかし臨床では基準値だけみて、病気があるかないかの判断しかしません。病気はなくても皮膚トラブルをはじめ、さまざまな訴えのある患者さんは非常に多くおられます。
講義を受けながら、
栄養アプローチで改善した症例を見させていただきますと、
薬ばかりだらだら処方する今の医療より、
「これが病気や病人を治すということだなぁ」
と改めて実感しました。

 

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