ブログ

2016.05.31

サプリメントに数万円

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養はドーズレスポンスと言って、ある程度の量がないと効果が出ません。
そのためたくさん飲んでいただくことが理想であり、たくさん飲めば効果があるのは分かっていますが、
実際は金銭的な理由でそんなたくさん飲めないという方が多いようです。

そのためクリニックでは、これとこれが最低でも必要であるということを、
皮膚の症状や血液検査結果、あるいは改善したい症状により、サプリメントを絞ってすすめています。
そのため多くの方は月に5000円~3万くらいの予算で栄養療法を行っていますが、
それでもサプリメントは安いお手軽というイメージがあるだけに、
それだけ費用をかけることは一般的には考えられないことです。

私自身も家族を含めて月数万円のサプリメント代がかかります。
しかし病気になれば、治療費や入院費など、どのくらい費用がかかるか分かりませんし、
検査や処置や手術の苦痛や後遺症、薬を長く飲むことの副作用も心配になります。
また病気になれば、家族やクリニックスタッフや患者さんにも迷惑がかかります。

つまり、できるだけ医療機関のお世話にならないように数万円の投資を体にしているというわけです。

2016.04.21

サプリメントが効かない

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養障害を改善させるためにサプリメントを服用するわけですが、
サプリメントも食品の一部ですので、
栄養障害の原因が続くようであればその効果も乏しいかと思われます。

栄養障害の原因として
 ①食事の内容
 ②消化吸収力低下(ピロリ菌感染、萎縮胃、腸内環境悪化)
 ③肝機能(脂肪肝、アルコール)
 ④貧血(鉄欠乏性貧血、出血など)
 ⑤サプリメントの質や量の問題
などがあげられます。

単に①だけであれば食事の見直しとサプリメントによる栄養補給は効果的ですが、
②~④の場合には思ったほど効果が出ないことがあります。
つまり栄養の吸収や代謝や運搬の過程に問題があるということです。
こうした各臓器の対策も薬物という人工物を使うだけではなく、
体が本来知っている栄養成分を用いて同時にケアすることが、サプリメントの効果も向上するかと思われます。

サプリメントが効かないのはサプリメントに問題がある場合(粗悪、効果的な量が少ない)もありますが、
栄養をうまく吸収代謝運搬できない体にも問題があります。

2016.04.08

皮膚科医への理解

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚と栄養、サプリメントについてお話をしても、あまり興味をしめされる皮膚科医はいません。
皮膚科の場合、医師も一般の方もぬり薬で治すイメージが高く、
自費で高額なサプリメントはなにか胡散臭い、
サプリメントの効果は科学的に証明されていない、
たくさん服用すれば過剰症、肝機能障害が心配、
といった理由でしょうが、
それ以外に栄養療法に取り組む場合には、
生化学、栄養学、糖質制限(食事)、栄養と疾患、血液検査の読み方を勉強しなければなりません。

今さら皮膚と関係ないことを覚えて、説明に時間がかかるサプリメントや栄養療法を勧めるよりは、
ぬり薬をホイホイを処方する方がたくさんの患者さんの診察ができますし、
サプリメントよりはレーザー・美容処置をおこなった方が経営的には儲かるのもあるでしょう。

皮膚科診療はぬり薬、スキンケア、外的処置といった表面的な対応ばかりが主流となっていますが、
結局、それしか武器がなく、やめれば症状が出てくることの繰り返しです。
最近ではアドヒアランスと言って、いかにぬり薬を続けていただけるような指導もなされているようですが、
根本的に皮膚をよくしたいのなら、
内面を理解した診療も一緒にしなければ、皮膚科の値打ちも上がらず、診療の向上にもつながりません。

2016.03.14

血液検査の深読み

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は品川で栄養療法の血液検査の読み方(応用編)がありました。
このセミナーも何十回と参加していますが、毎回異なる症例や講義内容が違っており、
参加するたびに新しい発見や知識の見直しができます。

数日前から花粉症と風邪気味にもかかわらず、私もランチョンセミナーをさせてもらいましたが、
土曜日から飲み始めたオリーブ葉(30粒)がほとんどなくなるまで飲んでいたおかげか
セミナー中は、鼻水、鼻詰まり、のどの痛みなあまり気にならなかったようです。

講義を受けてあらためて感じたことは、
 ①血液検査結果のほとんどは多くの要因で正確にあらわしていない。
 ②たべものを変えることが症状軽減や病気に改善につながる。
ということですが、臨床ではあまり重要視されておらず、
薬の使い方、基準値による診断のための血液検査ばかりとなっています。

とくに②については、アレルギー、アトピー、イライラ、頭痛、精神疾患、異常行動などは、
消化吸収対策と、砂糖類、乳製品、小麦、菓子類、清涼・炭酸飲料水、マーガリンや植物油など、
普段よく食べている食品の摂取を控えることが重要ではないかと思われました。

2016.03.11

皮膚科とサプリメント

こんにちは、院長の栗木安弘です。

このブログは皮膚科の先生も読まれているようなので、
私が皮膚科診療にサプリメントが必要だという理由を簡単に書きます。
これを機会に多くの皮膚科医が栄養やサプリメントに興味をもってほしいと願っています。

通常、かぶれや虫刺されといった急性疾患には即効性のあるぬり薬が処方されますが、
アトピーやフケ症やニキビなど慢性疾患においてぬることは症状緩和だけで、
長期間外用することで、皮膚の菲薄化(薄くなる)、毛細血管拡張、かぶれ(感作)や刺激、乾燥の悪化、易感染性、
という弊害も生じます。

前回のブログに書いている通り、皮膚に必要なのはぬり薬ではなく十分な栄養で、
日常診療ではハイボン、ピドキサール、ユベラ、ビタメジンといったビタミン剤も“治療の足し”としてよく処方されますが、
生化学や栄養代謝を理解すれば、
ビタミンB・Eは合成や単独投与では十分な効果は期待はできないし、総合ビタミン剤は含有量が少ないようです。
しかもこれらは正直言いますと40年以上前に認可された骨董品のようなビタミン剤です。

亜鉛や鉄も皮膚に必要ですが、保険の亜鉛は単体ですし(銅の低下を招く)、
保険の鉄は吸収の悪い非ヘム鉄であるため吸収が悪く、胃腸障害も起こります。

皮膚は内臓の鏡と言われるように、多くの皮膚の異常は内蔵の異常のあらわれです。
表面だけの治療では対症療法でしかなく、内面は効果不十分な保険の栄養剤しかありません。
そのため患者さんにとってベストで効果的な治療を提供するには、
やはり天然由来の高品質・高純度・高濃度のサプリメントが必要かと考えます。

2016.01.04

新年

あけましておめでとうございます。
今年も甲子園栗木皮膚科クリニックをよろしくお願いいたします。

年末は12月28日まで診療をおこない、その後は奈良の実家で年末年始は過ごしておりました。
実家で年末の大掃除やおせち料理の後片付けや洗い物などをしておりましたら、指先がカサカサ、ザラザラになりました。
通常は保湿剤をぬるところですが、あえて何もせず、
サプリメントを飲んで、お風呂で指を温めたりマッサージしたところ2~3日でもとの皮膚にもどりました。

栄養療法をすると、爪や髪の毛の伸びる速度が早いと実感します。
皮膚も同様で、十分な栄養があれば、回復力(自然治癒力)も早いようです。
皮膚に必要なのは十分な血流と栄養だとこの年末年始の経験で改めて実感しました。

2015.12.28

栄養で身体が変わる

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法を知るようになり、
サプリメントを飲み始めてから体の調子はすこぶるよくなりました。

もう7~8年前になりますが、サプリメントを飲み始める前は、
空腹時の胃の痛みが強く、今考えればピロリ感染があり、胃潰瘍か胃炎があったかと思われます。
元々尿酸値が低いガン家系なので、あのまま放置しておれば胃がんになっていた可能性は十分ありました。

またパンやご飯といった糖質やアルコールも多く、タバコも吸っていたこともあって、
歯のトラブルや汚れが目立つなど、よく歯科を受診していました。
ニキビ、粉瘤など皮膚トラブルもよく出来ていました。
「疲れた、疲れた」を連呼、二日酔い、頭痛、羞明、悪夢、扁桃腺腫大にも悩まされていました。

40歳で、タバコをやめて、糖質をできるだけ減らし、タンパク質を多めに摂取、
ピロリ除菌も行い、手のひらいっぱいのサプリメントを飲むようになってからというもの、
花粉症以外(これだけはなかなか)の症状はあまり気にならなくなりました。

栄養療法に出会っていなければ、いろんな不調や病気で悩まされ、薬ばかり飲んで、
肉体的・精神的ストレスを抱え、悶々とした勤務医生活を送っていたに違いありません。

栄養は心身だけでなく生き方まで変えてくれます。
来年もまた多くの方を栄養で変えて行きたいと思います。

2015.11.13

入れてもダメなら出してみる

こんにちは、院長の栗木安弘です。

不足した栄養素を至適量投与することが栄養療法の基本ですが、
今までの経験から、それでもよくならない患者さんもおられます。

とくに経過が長い疾患や、皮膚の炎症やジクジクがひどい方、色素沈着やゴワゴワ(苔癬化)が著明な方は、
重金属蓄積の影響が大いに疑われるため、
栄養を入れることよりもむしろ、こうした有害金属を出すことを優先する方がよいかと最近は思っています。

重金属には、鉛、水銀、カドミウム、ヒ素、アルミニウムなどがあり、
こうした重金属を排泄させるためのキレーションやデトックスが一部のクリニックで行われています。
金属の排泄はおもに点滴で行われますが、
鉄、亜鉛、αリポ酸、システインなどにも排泄するはたらきがあるため、優先的に経口投与したり、
肝臓の解毒機能をアップさせたり、便秘がひどい場合には、プロバイオティクスやプレバイオティクスのように腸内環境の改善なども併用することが必要となります。

2015.11.09

栄養の吸収

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法は食事の見直しやサプリメントを用いて不足した栄養素を補給していきますが、
やはり消化吸収が悪いと、いくらいい食べ物、良質なサプリメントを服用してもその効果は乏しいでしょう。
栄養療法が効く、効きにくい差も消化管にあるかと思われます。

とくに胃酸はが少ない方(日本人の約7割くらいが少ないと…)は、
ペプシンという消化酵素が作られにくくなりますので、タンパク質の消化が悪くなり、吸収しにくくなります。
さらにビタミンB12、亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウムの吸収も悪くなります。

また胃酸は、脂肪消化に必要なリパーゼの分泌に関与するため、脂肪の吸収も悪くなります。
そのため通常の脂溶性ビタミン(ビタミンAやEやD)を摂取しても、その効果は乏しいため、
サプリメントは脂肪を吸収しやすい形に乳化したミセルタイプのものをおすすめします。
ただしミセルタイプのサプリメントは、通常の保険のビタミン剤や市販サプリメントにはほとんどなく、
作り方も複雑になるため通常のサプリメントよりも高額となります。

栄養を入れることばかりではなく、消化吸収を良くしたり、ミセルタイプのサプリメントに変更するなど、
いかに吸収させるかも栄養療法がうまくいくかどうかのポイントです。

2015.10.05

皮膚科診療に栄養療法を

こんにちは、院長の栗木安弘です。

長年、皮膚科診療をしていると皮膚に悩みをもっている方は意外と多いなぁと実感します。
そのなかには治療しているにも関わらず、なかなかよくならない方も大勢おられ、
決まって、 「ぬると良くなるが、やめたらまた出てきた」
と多くの方が言われます。
さらに医師からは、
 「ずっとぬり続けるように」
 「ぬり方が悪い」
 「乾燥なので、保湿をしっかり」
 「原因不明」
 と指導されたり説明をうけたりすることが多いと聞きます。

こうした慢性に続く皮膚疾患では、半分あきらめの気持ちで、他によい方法もない患者さんは、
 「ぬり薬がなくなったので受診」
 「ぬり薬だけ多めにください」
と医師の顔を見ずに、薬を求めることだけでクリニックを受診する方も少なくありません。
私も外来アルバイトで経験がありますが、流行っている一部の皮膚科ではこうした患者さんがあふれかえり、
診察は、ぬり薬を処方するだけの“流れ作業的”な対応となっているクリニックもありました。

皮膚科は、アトピー、フケ症、乾癬、慢性じんましん、ニキビ、手荒れ、かゆみといった身近な疾患がたくさんありますが、
その多くは原因が判明せず、薬物(おもに外用剤)中心の対応ばかりとなります。

分子整合栄養医学の立場からすれば、こうした慢性疾患のほとんどは栄養障害が原因であり、
皮膚の根本的な改善を目指すには、内面からの皮膚への栄養アプローチが必要であることが理解できます。

皮膚科診療における栄養療法の必要性を感じて開業し、本日で5年が経ちました。
皮膚には栄養が必要であるという考えに賛同し、栄養療法に取り組んで頂ける方も少しずつ増えてきましたので、
引き続き甲子園栗木皮膚科をよろしくお願いいたします。

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