ブログ

2016.09.14

ステロイドVS脱ステロイド

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ステロイド外用剤を使用するか、しないか
という議論がよくされますが、
私自身は、かゆみやじくじくがひどい場合や、
人前に出る場合にはステロイド外用も必要かと思われます。(場合によっては内服させる)

ただステロイド外用剤がよく効くからといって、
ダラダラとそれだけを数カ月間使用することは避けた方がよいでしょう。
長期間外用することにより、
 ①皮膚の萎縮
 ②毛細血管拡張・皮下出血
 ③易感染性
という皮膚の変化だけでなく、感作や抵抗性、皮膚常在菌叢の変化なども起こりえます。

つまりステロイド外用で局所の炎症やかゆみは抑えられても、長年ぬることで皮膚自体が弱くなります。
もう何年もステロイド外用を続けている患者さんの皮膚はとても薄く、
血管が浮き上がり、掻くことで皮膚がめくれたり、出血や感染をよく経験します。だから掻いちゃダメと言うのでしょう。

繰り返しとなりますが、皮膚は長期間何かをぬる臓器ではありません。
短期間のステロイド外用剤やスキンケアはかまわないでしょうが、
本来は、食事や栄養補給により内側から皮膚を強くしながら、ぬり薬を減らしていく対策をおこなうべきです。

「いつも通り処方しておきます」「薬を使って病気と付き合う」「病気は薬で治す」
のではなく、薬というのは必要なときはしっかり使う、
そして減らしていくことで医療費(今年は41兆円で過去最高)の削減にもつながります。

株式会社MSS オーソモレキュラー研究会 ambrosia 乳酸菌生成エキス アルベックス

MSSダイレクト