2024.07.22

近畿皮膚科集談会で発表しました。

こんにちは、院長の栗木安弘です

今回はマラセチアとフケ症についてです。
フケ症の多くは、ひどい時はステロイド、軽い時は抗真菌薬、ビタミン剤の処方ですが、医者としてこんな対応でほんまにいいのでしょうか?

実はフケ症も栄養の問題が背景にあります。
栄養の評価は血液検査で行いますが、皮膚の症状や今回発表したマラセチア検査からも予想はつきます。フケ症の方は糖質やアルコールが多く、逆にビタミンB群や亜鉛不足の方が結構います。フケ症がなかなかよくならない方は食生活の見直しや栄養療法をお勧めします。
学会は珍しい疾患や治療、病理組織の検討ばかりで、参加された方は興味がないのか内容が難しいのか分かりませんが、発表後はフロアからは誰一人も質問はありませんでした。それにしても京都は暑かったです。

2024.07.16

夏季休診のお知らせ


8月13日〜8月15日

休診となります。
大変ご迷惑おかけしますが、何卒ご理解のほど賜ります。

2024.07.05

皮膚だけでなく

こんにちは、院長の栗木安弘です。

親しい内科の先生は、「皮膚科ってすごいなぁ」と称賛して頂くこともありますが、
私自身は局所対応しかできない皮膚科にコンプレックスを持っています。

褥瘡や熱傷の処置や皮膚手術は形成外科、
膠原病は免疫内科、子供のアトピーは小児科など、皮膚科の出番は少なくなりつつあり、益々塗り薬や美容処置やレーザーといった表面だけの対応となっています。
さらに皮膚科、耳鼻科、眼科はマイナー系と呼ばれ、その中でも皮膚科は内科や外科でも対応可能ですので、皮膚科の地位はマイナーでも最も低いと感じています。

約17年ほど栄養療法を学んでいますが、その多くは体の仕組みや栄養代謝、内臓疾患と栄養の関係についてです。私は内臓疾患の薬物治療は分かりませんが、栄養療法によって内臓の異常を是正することが、皮膚を改善させるポイントと考えています。
6年かけて医学を学んで医師になったからには、シミやニキビだけでなく、もう少し病気の本質を追求した対応をしたいと思っています。

2024.06.19

敏感肌

こんにちは、院長の栗木安弘です。

「私は肌が弱い」と言われる方も少なくありません。
原因は遺伝や体質とお思いですが、多くは栄養障害によるものです。
特に鉄不足ではコラーゲン合成がうまくいかないため、何も出来ていないのにかゆい、軽い刺激によってかゆみを生じたり、外用剤や湿布や化粧品などにかぶれやすくなります。栄養療法を長年されている方では、
「皮膚が丈夫になった」
「かぶれにくくなった」
とおっしゃる方は大勢います。
敏感肌は、保湿の徹底、皮膚への刺激を避けること、かぶれ成分をみつけることばかりですが、丈夫な皮膚やかぶれにくい皮膚を作るという発想を持たないと根本的に解決しないと思います。

2024.06.10

皮膚科学会2024

こんにちは、院長の栗木安弘です。

日本皮膚科学会総会に参加致しました。
2日半の参加でしたがとても学ぶことが多かったです。
ただ治療や研究が最先端で進歩しすぎて着いて行けない部分もありました。
研究や臨床での課題や問題点は、少し体の仕組みや栄養代謝を理解すれば解決する事柄もいくつかありました。
医療は、薬物で抑えたり補ったり、手術や処置で切除したり移植したりすることが基本のようですが、体というのはロボットと異なり自然治癒力や恒常性を備えています。
こうした部分をゆっくり向上させる対策も必要だと改めて思いました。

特別講演で小山薫堂さんが最後におっしゃっていた『便利幸せ』という言葉が印象に残りました。

2024.05.24

アトピーと栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

6月に開催される皮膚科学会総会で発表します。
アトピー性皮膚炎の治療の進歩は目覚ましく、ここ数年は点滴や注射による炎症やかゆみを抑える治療が主体となっています。
しかし、こうした薬物主体の治療に疑問を持ち、クリニックを受診されるアトピー性皮膚炎の患者さんも少なくありません。
栄養療法によってアトピー性皮膚炎も改善することは間違いありませんが、即効性のある薬と異なり効果が現れるまでは1〜3年くらいかかります。
当然その間にも皮膚はさまざまな刺激で一進一退を繰り返します。(これで栄養療法をやめてしまう方もいます)悪化すれば薬物も使用しますが、今回発表する内容は薬物治療は一切していません。

アトピーという病名治療もよろしいが、体(皮膚)というのは栄養によって新しく作られ自然治癒力が上がることを理解してほしいと思います。

2024.05.15

活性酸素の理解

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法では栄養だけでなく活性酸素についても教えて頂きました。
栄養によって活性酸素の障害を減らすことが、
 病気の進行や予防
 老化を遅らす
 放射能による被曝の軽減
などが可能です。
しかし、医療界では活性酸素と病気との関わりについては、ほとんど関心がなく治療にも応用されなくなっています。今は活性酸素よりももっと細かいサイトカインレベルで病気の解明がなされ、そういった部分にピンポイントに作用する高価な薬剤ばかりが開発されています。
栄養によって活性酸素消去や自然治癒力を上げることができれば、アンチエイジング効果や病気も減らすことも可能です。さらに高額な医療費も抑えられるような気がします。

2024.04.26

臨時休診のお知らせ

6月7日(金)午後
6月8日(土)
休診と致します。
ご迷惑おかけしますが何卒ご理解の程賜ります。

2024.04.26

サプリメントで健康に

こんにちは、院長の栗木安弘です。

このご時世、このような発想はあまりないと思いますが、私自身はサプリメント飲むようになってから大病もせず、とても健康的に過ごせるようになりました。
もちろん栄養療法に出会う前はサプリメントについては、
「胡散臭いもの」
「効果ない」
「肝臓が悪くなる」
というイメージや、多くの医師がそうであるように「病気は薬でしか治らない」と思っていました。しかし栄養療法を学ぶようになって、栄養の知識やサプリメントは普段の診療には必要不可欠なものとなっています。
今回の小林製薬の事故の真偽は不明ですが、これを機会に改めて栄養療法の正しい理解を深めてほしいと思います。

2024.04.08

皮膚掻痒症

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚掻痒症とは皮膚に何もないのにかゆみがある状態です。
教科書的には乾燥肌が原因とされていますが、それは皮膚掻痒症ではなく乾皮症だといつも思っています。
皮膚掻痒症の原因には薬剤や内臓疾患(糖尿病、透析、悪性腫瘍、血液疾患)もありますが、こうした背景には鉄欠乏性貧血や鉄不足(利用障害も含む)が存在しています。
特に鉄はコラーゲン合成(材料は鉄、ビタミンC、タンパク質)に必要であり、皮膚のコラーゲン不足や劣化(糖化)ではかゆみが容易に出現します。
皮膚がかゆい時は、
 何も皮膚に異常がない皮膚掻痒症
 痒みを伴う皮膚疾患
 痒みを伴わない皮膚疾患+皮膚掻痒症
というややこしい場合があり、各疾患ごとの対応や内臓疾患の精査となりますが、
栄養療法を勉強しますと多くはコラーゲンの改善かと考えます。

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