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2019.10.05

子供と栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

アトピー性皮膚炎、乾燥肌、かゆみ、を訴えて受診されるお子さんは大勢います。
小児科や皮膚科ではお決まりの、
ステロイド外用剤と保湿剤(ほぼヒルドイド)が処方されていて、
ひどくなればステロイド外用、保湿の継続が指導されています。

栄養療法を学ぶと、皮膚に必要なものは、人工的に作られた薬物や保湿剤ではなく栄養であることが理解できます。
子供の成長や発達には大人が思っている以上に栄養が必要となります。
子供は、胎児の時は母親から栄養を奪い、生まれてからは母乳や離乳食では足りないため、自身の体を使ってでまかないます。このため一番犠牲になりやすいのが皮膚や髪の毛や爪や粘膜となります。
栄養が足りなければ、
 臓器がうまく作られません。(先天性疾患)
 皮膚や粘膜のトラブルも起こします。(湿疹、ニキビ、感染症、喘息、アレルギーなど)
子供には、生まれる前から栄養対策が必要ですが、残念ながら食事だけでは難しいようです。

 

2019.09.28

爪の切り方

こんにちは、院長の栗木安弘です。
最近SNSで爪の正しい切り方が話題になっています。
 出来るだけ短く切らないこと
 爪の端を残して切る
という深爪をしない切り方は、巻き爪を予防するもので、以前から皮膚科の間では当たり前のように指導されていました。
しかしよく考えば、深爪の方全員が巻き爪になるわけではありませんし、
爪が長いままだと、うっとおしい、割れたり欠けたり、靴下の繊維や黒い汚れが付着することがあリます。そう言った理由で、私自身も結構短く切ることがほとんどですが、巻き爪になったことは一度もありません。

個人的には、巻き爪も栄養障害だと思います。
爪の下の皮膚の弾力性(真皮や脂肪隔壁はコラーゲン)が低下すると足底からの刺激により、爪の周囲の皮膚が盛り上がって、爪直下の骨によって爪が押され、巻いて来ます
採血結果でもタンパク質や鉄不足の方がほとんどです。
ただし深爪同様、栄養障害の方全てが巻き爪になるわけではありません。
そこは医学的には証明の難しい個人差というところがあります。

2019.09.25

リアルSF

こんにちは、院長の栗木安弘です。

『アド・アストラ』観てきました。
宇宙を舞台にしたSF映画と言えば『スターウォーズ』みたいに、
 ワープ機能でスイスイ移動
 でっかい宇宙船内でみんなで楽しい旅行
 勧善懲悪、宇宙人いろいろ
という派手でエンターテイメント性が強いようですが、
『アド・アストラ』はリアルSF映画で、暗く重たくスカッとする感じではありません。
前評判は良かったようですが、個人的には同じリアルSFなら『オデッセイ』『ゼロ・グラビティ』『インター・ステラー』の方が良かったです。

それより、登場人物は太陽に当たらない閉鎖空間での生活をしていましたので、ビタミンD不足にならないか心配でした。当然宇宙船にはサプリメントは積んでいるとは思いますが、長年栄養療法を学んでいますと、こうしたことも気になります。

2019.09.12

ニキビが治らない

こんにちは、院長の栗木安弘です。

時々ニキビの治療をしても良くならない方が受診されます。
そういった場合には、食事指導や栄養療法の説明をさせていただきます。
ニキビ専門家に言わせれば、
「エビデンスが乏しいので食事や栄養はあまり関係ない」
「肉や脂っこいものを控える」
ということですが、普通に考えれば、体は食べたもので作られますので、皮膚の再生や修復する材料がなければ、あれこれ塗ったり、美容処置を行っても良くなりません。仮に良くなっても再発を繰り返します。
ニキビに必要な栄養は、まずタンパク質と鉄(特に女性)です。
そして皮疹の性状や分布を診て、
 皮脂の多い方は、ビタミンB群やビタミンCやビタミンE
 毛穴のつまりが目立つ方は、ビタミンAや亜鉛
をお勧めしており、当然この辺りは医師として血液検査できちんと確認するようにします。
 アダパレン、過酸化ベンゾイルの刺激やかぶれ
 ビタミン剤はおまけ(ビタミンを正しく理解されずに処方)
 抗生剤の長期使用による耐性や腸内環境悪化
 漢方薬による肝障害
 美容処置のトラブル
などのニキビ治療にはいくつかの課題や問題があります。
ニキビの安全な治療と予防には、妊婦さんや子供など誰にでも応用できる栄養療法がお勧めとなります。

2019.09.10

韓国映画ファン

こんにちは、院長の栗木安弘です。

日本と韓国は仲が悪いようですが、韓国映画は個人的には大好きです。
見たい作品は、わざわざ上映している映画館に足を運んだり(主に心斎橋シネマート)、見逃した作品はレンタルやブレーレイを購入して鑑賞しています。韓国映画は、テーマの重い作品が多く、観終わったあと疲れますし、また犯罪ものやヤクザものは、暴力や痛いグロいリアルな描写が多くて、トラウマになる作品もあります。それでも日本映画よりもレベルは高いと個人的には思っています。

印象に残る作品はいろいろありますが、大きく分けますと、
●良作ですが、二度と観たくない作品:血祭りトラウマ級ですので勇気のある方はぜひ。
 「哀しき野獣」「チェイサー」「新しき世界」「シュリ」「ブラザーフッド」「悪女」
●何回も観たい作品:ハラハラドキドキ、泣ける。 
 「殺人の追憶」「グエムル:漢江の怪物」「新感染」「ザ・タワー」「テロ・ライブ」
 「私の中の頭の消しゴム」「監視者たち」
 がオススメです。

2019.09.02

鉄の理解

こんにちは、院長の栗木安弘です。

 鉄不足の症状は、貧血になる前、つまり貯蔵鉄(フェリチン)が低下する前から生じます。
ただ残念なことにフェリチンの基準値が幅広く設定されているため、多少低くても「問題なし」と判断されます。またフェリチンは、脂肪肝や炎症で見かけ上、上昇することがあります。こうした内容は多くの医師はご存知なく、理解もされていません。

通常、鉄不足の症状には、めまい、頭痛、立ちくらみなどが代表ですが、
その他に、耳鳴り、関節痛、腱鞘炎、冷え性、疲れやすい、あざ、うつ、喉の違和感、口唇口角炎、抜け毛、爪の変化、かゆみ、湿疹、ニキビ、シミ、白班、ヘルペスなど多彩で個人差があります。しかも鉄不足が慣れてくると症状が現れない場合もあります。

医学は、特徴的な症状=特定の疾患
という方程式で診断治療を行います。
この方程式が鉄不足は当てはまりません。
個人差を証明することは難しいですが、まずこのことを理解してほしいと思います。
どのような疾患でも、まず貧血および鉄欠乏の精査と改善が基本です。

2019.08.23

皮膚科と栄養療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法は、心療内科、一般内科、歯科などで導入されており、皮膚科ではまだまだ少ない様です。
美容皮膚科では、美容治療の一環として取り入れているクリニックもありますが、本格的に栄養療法を皮膚科診療に応用しているのは当クリニックしかないと思います。
栄養をやっていますと、
 変わり者として、いろいろな批判を受けたり、
 高いサプリメントを売りつけているクリニック、
など、まだまだ皮膚科医の間では栄養療法が十分に理解されていないと感じます。

医療の世界は、
栄養ではなく薬物中心です。
病気の原因も栄養ではなく、難しいマクロ的な異常を追求し、その部分を化学合成された薬物で抑えることが基本となっています。(使い続けて、ずーと抑えます)
皮膚科も同じで、ステロイドや免疫抑制、高額な生物学的製剤、美容処置やレーザーが主流となっており、人の基本であるところの食事や栄養は全く関心や理解がありません。
日々、新しい医学的発見や新薬開発が進んでいますが、病気は一向に減らず、医療費は上がり続けていく現状を見ると、本当にこのままでいいのかいつも疑問を感じます。

2019.06.21

ピロリ菌

こんにちは、院長の栗木安弘です。

現在名古屋でピロリ菌学会が行われています。
それに伴って今回はピロリ菌のお話です。

クリニックでは、必要な方にピロリ菌の抗体検査を実地しています。
男性の鉄不足、炎症反応が少し高い、赤ら顔、慢性蕁麻疹、血液検査結果がどうも合わない、などは比較的高い割合でピロリ菌が陽性に出ることがあります。
ピロリ菌は放置しておくと胃炎や胃潰瘍の原因とされ、最近では胃がん予防で積極的な除菌が勧められています。

私自身も以前は、ピロリ菌抗体が78(PGⅡ:24.4)でしたが、2回の除菌と栄養療法を行ない、3以下(PGⅡ:9.3)となりました。除菌前には空腹時に痛みがあり、おそらく胃炎か胃潰瘍だったと思います。さらに尿酸の低い家系でしたので、あのまま放置しておれば間違いなく胃がんになっていたと思います。栄養や栄養療法を勉強して知識を得たおかげで、今日まで健康で元気に過ごさせていただいております。

知らないということは、ある意味色々な面で損をします。特に体に関することでは食事や栄養(少なくともタンパク質、鉄、ビタミンB群)に関心や理解持って対応することは、より良い健康や病気の予防、仕事の効率UPにもつながります。

2019.06.13

皮膚の変化

こんにちは、院長の栗木安弘です。

日々、診療をしていますと、
皮膚はつくづく栄養状態を反映する臓器であると強く感じます。
拡大鏡を用いて、皮膚の変化を詳細に観察しますと、
この方はどういった栄養が不足しているかがある程度予想が出来ます。
栄養状態の確認は血液検査を行い、客観的に判断しますが、やはり予想通りの結果となることが多いようです。
必要な栄養はサプリメントを用いて投与しますが、皮膚は広範囲であり、細胞の入れ替わりには数ヶ月かかるため、消化管や精神疾患に比べて、栄養療法の効果はすぐには現れません。根気よく続けて頂くことで、皮膚が徐々に修復される方が多いようです。

ほぼ99%の皮膚科医は、皮膚にあらわれた変化を病気として診断しての薬物中心の治療を行います。私自身は、診断だけでなく、実際目の前にある皮膚の詳細な変化をしっかり観察することで、その変化がどういった機序で生じているかを、栄養療法を学ぶことで、自分なりに理解するようにしています。そして体に負担の少ない栄養療法を出来るだけ長く続けて頂けるように、毎回丁寧な説明を心がけるようにしています。

2019.04.25

休肌日

こんにちは、院長の栗木安弘です。
たまには皮膚のことも書かないといけませんので、
スキンケアについて少し述べたいと思います。

クリニックでのスキンケアの指導は、
皮膚の汚れを落として保湿を行う基本は変わりませんが、
 ①石鹸やボディソープは少なめで、組成成分の単純なもの使用
 ②耳の後ろ、陰部、脇、足など匂う部位だけ洗う。
 ③シャンプーも少なめに1〜2週間に一回
 ④ゴシゴシこすらない
 ④乳液やクリームは少な目に薄く使用する
と石鹸シャンプー・化粧品会社のコマーシャルとは逆の方針でおこなっています。

皮膚は、化粧品やスキンケア商品、塗り薬、ホコリや花粉、汗、皮脂、紫外線などさまざまな刺激がある過酷な臓器ですので、出来るだけ余計なものをつけない、残さない方が皮膚トラブルは少なくなります。また季節によってもスキンケアを変えていただくようにしており、冬はこうしたケアをもっと控えていただくようにしています。

皮膚には約1兆個という数の常在菌が住んでおり、こうした菌は皮膚の、バリア機能、保湿機能、抗菌効果を持っています。洗い過ぎ、塗り過ぎ、擦り過ぎ、薬物塗布連用は皮膚の常在菌にとっては住みにくい環境となり、皮膚の機能を低下させる要因となります。
風呂に入らない、シャンプーしない、ぬり薬やスキンケアなしとは言いませんが、来週から長い休みが始まります。この機会を利用してこうしたケアで肌を休ませてあげたらいかがでしょうか。

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