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2023.04.24

マラセチア検査

こんにちは、院長の栗木安弘です。

フケ症の原因の一つがカビ(マラセチア)ですので、
クリニックでは積極的にマラセチアの検査を行っています。
しかし、この検査をしている皮膚科はそれほど多くなく、
『ひどい時はステロイド外用、軽い時は抗真菌剤外用』
と使い分けているようです。
水虫は検査して抗真菌剤を処方するように、フケ症も真菌検査を行って抗真菌剤を処方すべきだと常々思っております。フケで訴える方は少ないかもしれませんが、検査をせずに医療トラブルが生じた場合に不利になる可能性もあリます。
マラセチア陽性=抗真菌剤という単純な法則ではありませんが、マラセチアの検査はそれほど難しくないため、多くの皮膚科で積極的に行って欲しいと思います。

2023.04.17

栄養の勉強会

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週土曜日は久々の神戸での栄養療法セミナーでした。
参加の多くは兵庫県で栄養療法をされている医師が多く、
私は僭越ながら講師をさせて頂きました。(主に消化吸収とそのサプリについて)
その後は、仲の良い先生方と栄養について楽しく親睦しました。
栄養療法に取り組むきっかけはさまざまですが、
医師は多くは現代医療に疑問や問題意識を抱いておられます。
こうした日々の診療の解決のヒントが栄養によって得られます。
私が出会った数十年前に比べて栄養療法に取り組む医師も多くなりましたが、医学会では栄養を治療に応用する発想はまだまだ乏しいようです。

2023.04.10

アトピー講演会

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は久々のアトピー性皮膚炎市民講座で、
患者さんの体験談や最新のアトピー治療についてのお話でした。
「アトピーは治るのか?」「特効薬は?」「アトピーの食事」
などの意見や質問はありましたが、明確な答えは出なかったようです。
アトピー性皮膚炎に100%効く治療法はなく、
治療目標(痒みや皮疹がない状態)は個々で違ってきます。
講演内容から、やはり内面からの様々な対策が必要で、治療を生活の中心にせず、
好きなことをしてゆっくり自然治癒力に任せることがベストなのかもしれません。
そういった意味で栄養療法は適しているかと思われました。

2023.04.04

研修医

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この時期は多くの研修医が就職されます。
私も医者になった頃は、医療に理想を描いていました。
しかし、実際の医療に携わっていきますと、理想とは程遠い現実を突きつけられることばかりです。まぁどんな社会もそうですが「納得できない」「おかしい」ことはいくらでもあります。ただ、ペイペイの医師は他にこれといった医療技術や治療法もありませんので、決められた治療方針に従うしかできませんでした。
特に大学病院は、重症や難病など手に負えない患者さんが多く受診・入院されることが多かったです。そのため、「ガイドラインに沿った標準治療」「徹底したカルテ記載」が中心で、
患者さんのためというよりは医者の保身のための医療という感じが強かったです。
それはそれで得たものはありましたが、治療の危険性や副作用を強調するあまり、患者さんに安心感を与えることがほとんどなかった気がします。
医療は曖昧なことが多く「絶対、大丈夫」「治ります」というのは言えません。
しかし、栄養療法を学ぶようになってから、病気や医療に対する考え方が大きく変わったような気がします。

2023.03.24

軽い貧血、軽い脂肪肝

こんにちは、院長の栗木安弘です。

貧血や肝障害は、かゆみや湿疹など皮膚トラブルの原因となります。
ただこのことは皮膚科も内科も認識がなく、
特に貧血や脂肪肝は軽い場合には治療適応がなく、
放置されていることがほとんどです。(経過見ましょうとも)
貧血は心不全、脂肪肝はNASHや肝硬変に発展する可能性があるため、
クリニックでは造血に必要な栄養補給や抗酸化対策を出来るだけ勧めております。
しかし、皮膚は皮膚科、内蔵は内科というように、
個々の臓器だけをみる専門医療では、こうした栄養の対策を提案しても結局は内科主治医の意見が優先される方が多いようです。
それでも個人的には、全身から皮膚をよくすることを目指しております。

2023.03.18

Winny観てきました。

こんにちは、院長の栗木安弘です、
弁護士を目指す方には大変勉強になりますが、
それ以上に今の社会を象徴する内容でした。

日本では新しいことや画期的なことを提案しても、
出る杭は打たれて、また臭いものとして蓋をされることがよくあります。
閉鎖的な医療界も同じで、あまり目立つことはせずに、
みんなと同じような標準的な医療を仲良くやりましょうというスタンスです。
特に栄養療法に取り組むようになってからこういう事を実感しています。
主演の東出さん三浦さんだけでなく脇役の俳優さんもとても良かったです。
個人的には来年のアカデミー賞総ナメだと思っています。

2023.03.08

経皮感作

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日の番組で取り上げておられました。
皮膚からアレルギー物質が入って食物アレルギーを引き起こすということです。
そのためスキンケアの重要性を強調されていましたが、
保湿剤や塗り薬にも主成分以外に保存料や添加物が含まれています。
皮膚に長期間塗布することでそれらに感作される可能性はないのでしょうか。

他の医師がアレルギー発症と免疫力の話をされておりましたが、皮膚や粘膜は免疫の最前線です。皮膚に必要な栄養によって皮膚バリア機能を上げることがアレルギー反応を抑えたり感作を防ぐ対策ではないかと思います。
また、若い女性に感作が増えているということですが、
鉄不足や貧血など栄養障害がベースにあるかもしれません。
食生活の乱れで腸内環境も悪化している可能性もあります。
番組を観て共感される医師は多いと思いますが、
私は皮膚科専門医もやはり塗ることしか頭にないなぁと感じました。

2023.03.02

かゆみのトリセツ

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この時期は乾燥肌が多く、先日のNHKでもかゆみや保湿の話をされていました。
皮膚科医は外から保湿をすることしか知りませんので、
アトピー、かゆみ、ニキビ、ふけなど、
皮膚トラブルの予防はなんでも保湿です。
夏の暑い時期に起こるあせもにも保湿を勧めているのには驚きました。
個人的には、皮膚科医ももっと、
皮膚や乾燥の仕組みを生化学的に理解すれば保湿剤以外の対策も可能
かと思われます。
もちろん、乾燥肌や皮膚のざらざらは私も保湿剤を処方しますが、
メディアや学会が徹底した保湿を推奨した結果、乾燥の予防や乳液・化粧水代わりに保湿剤を欲しいという患者さんは後を立ちません。そういう問題は数年前にもニュース等で取り上げられていましたが現状は変わっていないようです。

2023.02.20

口コミ

こんにちは、院長の栗木安弘です。

時々他院の口コミを拝見します。
評価が高いのが大半ですが、低い場合は受付や医者の態度以外に、
「皮膚をあまり見ない」「詳しい説明がない」というコメントが多く見受けられます。
これは、医者が病気の成り立ちをあまり理解されていないだけでなく、医学教育や医療システムにも問題があると思います。

栄養療法ではサプリメントの使い方を学ぶのではなく、栄養の正しい知識や病気の関係を理解していきます。こうした知識を得ると、皮膚は内臓(栄養)の表れであることが日々の診療から大いに実感します。
ただ治療となれば、患者さんが期待するお手軽な塗り薬や保険薬ではなく、
食事やサプリメントを武器にするため時間と手間とお金がかかります。
こうしたことを理解して納得しなければ、
「高いサプリを売り付けられた」と口コミに書かれる可能性もあります。

2023.02.13

皮膚キュレット

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科の処置にはとても便利で、ほぼ毎日使用しております。
ただ採用している皮膚科は少ないようです。
主に、ウオノメやタコ、イボなど、硬くなった角質を削りますが、
トゲ抜きや爪の検査などにも応用できます。
以前この器具についての学会発表もしたこともあります。
医療器具ですが、なぜかAmazonで20本セットで販売されており、
皮膚科を受診しなくても自分で削ることも可能かと思います。

大学病院では古いメスやカミソリで処置をしておりましたが、患者さんへのベストな医療を提供するためには、こうした器具はコストもかかりますが皮膚科には必須かと思われます。

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