ブログ

2021.07.09

子供にサプリメント

こんにちは、院長の栗木安弘です。

世間一般にはこういった発想はありません。
医療ではエビデンスの乏しいサプリメントは推奨されず、栄養学ではサプリメントに頼らず食事(バランスや野菜)での栄養補給が勧められます。
また市場に出回っているサプリメントには小児手の届かないところの保管や、年齢制限が設けられています。

子供は成長発達のために非常に多くの栄養を必要とします。
栄養が少ないと、皮膚や粘膜や髪の毛や爪の栄養を利用することもあります。
そのため子供は、皮膚トラブル、粘膜の脆弱化(感染症やアレルギー)が生じます。
また、貧血や糖質過剰(血糖値の変動)、摂取する油によって、子供の脳や行動にも影響を及ぼします。
血液検査でも、小児のほとんどが、タンパク質・ビタミンB群・鉄欠乏です。
我が家でも10年くらいサプリメントを飲ませていますが、子供への栄養療法は家族の理解と協力がないと難しいかもしれません。

2021.06.24

ブツブツから

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚表面にあらわれたブツブツした変化を丘疹と呼びます。
丘疹は、湿疹、痒疹、ニキビ、汗疱などでよく見られ、その多くは鉄不足と考えています。
鉄不足を疑い、精密検査を進めていきますと、
 鉄欠乏性貧血や潜在性鉄欠乏症
 脂肪肝(←炎症や鉄利用障害)
 ピロリ菌や萎縮胃
 月経過多、消化管出血
 リーキーガット
などが見つかることがあります。爪や髪の毛の変化も同じです。
ただし鉄が原因といっても、ヘム鉄補充だけではなく、鉄不足の原因の精査や対応、炎症を抑えるなど、個々で対応が異なります。

2021.06.14

アトピー性皮膚炎と栄養療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。

開業した理由の一つが、「アトピー性皮膚炎を治したい」ということでした。
勤務医時代は、なかなかよくならないアトピーに対しては、漢方薬、和食中心、金属アレルギー、純石鹸生活、オゾンやダニ防止布団、塩素除去など、をいろいろ試しましたが、結局たどり着いたのが栄養療法でした。
現在クリニックでも栄養療法を実践されているアトピーの患者さんは大勢おられます。(長い方では10年)
アトピーでの栄養療法の基本は、食事の見直し、
タンパク質、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、鉄などの栄養補給と慢性炎症対策(主に胃腸)です。
アトピーの標準治療は誰でも同じですが、栄養療法は患者さんの皮膚の状態や血液検査や遅延型食物アレルギー検査の結果、そして予算によって優先させる栄養アプローチは異なります。また薬剤と異なり安全性も高く、根気よく継続することをお勧めしております。

2021.06.01

栄養オタク

こんにちは、院長の栗木安弘です。

今では立派な栄養サプリオタクになっていますが、20代〜30代後半までは仕事優先で食事は適当、夜はアルコール、タバコ1日1箱など、振り返るとずいぶん不健康な生活をしていました。そのせいか、肌荒れニキビ、疲労感、胃痛、歯のトラブル、悪夢、扁桃腺腫大などの症状がたびたびありました。それでも、「まだ若いし大丈夫」といった根拠のない自信と、診察と薬で安心していました。

幸いにも約10数年前に栄養療法に出会い、栄養の勉強をしていくと、
正しい栄養の知識、病気と栄養の関係、医療の問題点や盲点、サプリメントの理解とその必要性を知るようになり「自分の体は自分で守らねば」を自覚するようになりました。
サプリメントを飲み始めて10年弱経ちますが、おかげさまで大病もなく元気に過ごしています。個人的には、医療のお世話になりたくないのと、最適な健康状態を保つために栄養療法を続けたいと思っています。

2021.05.19

食事と栄養と皮膚

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科クリニックといえば、レーザーや美容処置といった自費診療を取り入れるところがほとんどですが、当クリニックはそういったものはありません。
その代わり、通常の皮膚科ではあまり行われない、
「皮膚は臓器の一部であり、その変化は栄養のあらわれ」
という基本的な考え方を重視して開業しましたので、一般皮膚科診療に加えて、
まず食事の見直し、そしてサプリメントを用いた栄養療法をご提供しています。
サプリメントは医療用であり、血液検査で科学的に栄養の評価を行なった上でお勧めしております。
栄養療法に批判的な皮膚科医もおられますが、ここ数年は栄養療法のご相談やご希望の方も増えています。皮膚科は、安価でお手軽な外用剤、原因はアレルギーというイメージがありますが、栄養によって体(皮膚)の機能を向上させることも必要だと考えています。

2021.04.28

うっ滞性皮膚炎

こんにちは、院長の栗木安弘です。

通常、湿疹というのは外側からの刺激がほとんどですが、うっ滞性皮膚炎は下肢静脈瘤によって、皮膚の血流やリンパの停滞に伴う老廃物の沈着や排出障害によって、かゆみや赤みや色素沈着を生じる一風変わった湿疹です。
この疾患から、
 ①湿疹の原因は皮膚の内側
 ②皮膚は排泄器官
であることが分かります。
下肢静脈瘤に限ったことではなく、貧血等で皮膚の血流が悪かったり、便秘等で老廃物が蓄積すれば、うっ滞性皮膚炎と同様の機序で湿疹が起こると考えます。
原因不明の湿疹、頑固なかゆみや色素沈着は、貧血や消化管の改善も必要となります。

2021.04.12

来なくなった患者さん2

こんにちは、院長の栗木安弘です。

このタイトルで以前も投稿しましたが、改めて振り返ってみると、
栄養療法がうまく行かなかったのは、
 ①フェリチンばかり見ていた
 ②炎症を見逃していた
 ③薬を併用しなかった
というのが理由かもしれません。
もちろん検査の読み方が甘かったことや、サプリメントの種類が少なかったこと、自身の知識が乏しかったこともありますが、改めて来られなくなった患者さんの血液検査を見直してみると、何が行けなかったのかが少し分かる気がします。

血液検査は病態把握のための情報が詰まっています。
せっかく痛い思いをして頂いた貴重な血液です。
「異常なし」「問題なし」だけでは患者さんに申し訳ありません。
常に見直して有益な情報を提供することが必要と思っています。

2021.04.06

皮膚は内臓(栄養)の鏡

こんにちは、院長の栗木安弘です。

「皮膚は内臓の鏡」という言葉がありますが、栄養療法を学ぶようになって、「皮膚の異常は体内の栄養のあらわれ」ということ強く実感しています。
皮膚にあらわれた異常は、皮膚の病気だけでなく皮膚の変化です。
長年、栄養療法を実践していますと、皮膚の細かい変化から、ある程度どのような栄養が不足しているかは推測することが出来ます。そうやって皮膚の変化から、体内の栄養状態を把握して検査を進めていくと、内蔵の病気が見つかることもあります。
体内の栄養代謝を是正をすることが、内蔵や皮膚の改善につながります。
医療は専門や疾患別に対応することがほとんどですが、クリニックでは、皮膚だけでなく内蔵まで掘り下げて対応したいと考えています。

2021.03.29

貧血を治そう

こんにちは、院長の栗木安弘です。

最近、貧血の方がよく来られます。
多くの方がご存知の貧血ですが、
残念ながら、まともに診断・治療することが出来ておりません。
治療の多くは保険適応の鉄剤(非ヘム鉄)が使用されますが、
鉄の吸収を理解すればヘム鉄がベストとなります。
効率のよい摂取はヘム鉄サプリメントですが、品質はバラバラで効果の乏しいサプリメントも少なくありません。
製薬会社も特許もとれないヘム鉄を製造しても儲かりません。

栄養療法を勉強すると、
「血液検査の読み方」
「体の仕組みを学ぶと保険診療はベストでない」
ということが理解できるようになります。

酸素や栄養の供給できない貧血は、あらゆる臓器の機能低下(特に脳が一番ダメージ)を招きます。どのような疾患も、まず貧血を治療することが基本です。

2021.03.09

糖尿病治療の見直し

こんにちは、院長の栗木安弘です。

糖尿病は、血糖値を下げることの主眼が置かれて、医師も患者さんも血糖値やHbA1cをみて一喜一憂します。しかしそこには、血糖値が高くなる理由や血糖値が下がらない理由はあまり追求することはありません。
血糖値というのは食事や運動の影響以外に、
 ①膵臓のβ細胞からのインスリン分泌
 ②ブドウ糖の細胞への取り込み
により調整されます。そしてその機序にはさまざまな栄養が関与します。
また糖化による酸化ストレスが血管障害が合併症につながりますので、抗酸化対策も必要となります。

病院勤務の頃は、血糖コントロールは良好、お酒もタバコもやらないのに、
足の傷が治らない、足の切断、皮膚トラブル、心筋梗塞や脳梗塞、透析に発展
という方はたくさんおられました。
まぁ糖尿病専門医でない皮膚科医の私がこんなことを言っても誰も耳を傾けてくれませんが、糖尿病も糖質を含めた栄養代謝を理解して治療を組み立てて行かなければ、血糖コントロールだけでは合併症は増え続けるでしょう。

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