コエンザイムQ10
こんにちは、院長の栗木安弘です
コエンザイムQ10は、テレビや雑誌の美容特集や広告で紹介されていますが、それが一体どういうものかご存知である方は少ないと思います。
コエンザイムQ10はエネルギーを多く使う心臓の細胞にたくさん含まれていて、50歳を過ぎてくると減少していきます。不足することで、炎症を容易に引き起こしたり、がんの発生や、老化の促進となります。コエンザイムQ10の産生はコレステロールと同じ経路で作られますので、コレステロールを下げるお薬(スタチン系)を飲まれている方や心臓の働きが悪い方は積極的な摂取をおすすめします。
コエンザイムQ10は保険薬もありますが、用量が30mg /日と少ないため日本ではほとんど使用されません。ちなみに拡張型心筋症である父は400mg /日のコエンザイムQ10を飲んでいます。
コロナで思うこと
こんにちは、院長の栗木安弘です。
コロナウイルスも新たな変異株が急拡大しております。
元々コロナウイルスというのは、風邪ウイルスとして認識されており、変異を繰り返すのが当たり前で、変異によって感染力は強くなり弱毒化していきます。
ただ一部のウイルスが強毒株となったり、「風邪は万病の元」と言われるように高齢者、免疫力低下、低栄養の方が重症化します。
インフルエンザ大流行時には大騒ぎしなかったのに、今までも変異を繰り返しているコロナウイルスに関しては、メディアが恐怖ばかりをを煽っているような気がします。
またコロナ関連のサプリメントや栄養素も報告されていますが、なぜかTVはワクチンや治療薬ばかりです。
人は常に感染症との戦いです。感染症を繰り返して免疫を獲得しますが、重症化しないためには自身の免疫力を常に強化することが一番重要となります。
皮膚内科医
こんにちは、院長の栗木安弘です。
病気を診断して治療することも重要ですが、皮膚も含めて慢性疾患の場合、まず患者さんに生じている生化学的異常を把握するようにしています。
自身は皮膚科医ですが、こうした生化学的異常を是正することが皮膚の根本的な治療と確信しています。内臓は内科、皮膚は皮膚科とお思いですが、内臓にも精通した皮膚科医も必要です。
今日は今年最後の診療でした。
来年も多くの方に「皮膚は内臓(栄養)の鏡」を理解して頂くように努力したいと思います。
寅年にちなんで家の猫(茶トラ)を載せておきます。
栄養療法希望
こんにちは、院長の栗木安弘です。
開業したときはそうでもありませんでしたが、ここ数年はインターネットやSNSなどの影響で、栄養や栄養療法(オーソモレキュラー)に興味をもたれる方も多くなってきました。
クリニックを受診される方は、
長年皮膚でお悩みで皮膚科に行ってもよくならない
血液検査で自身の栄養状態を詳しく知りたい
薬に頼りたくない、予防や美容目的
根本的に治したい
という方が多く、ありがたいことに遠方からの方も少なくありません。
一般の方には理解が得られる栄養療法ですが、医師のなかでは、やはり「科学的根拠が乏しい」「ニセ医学」「サプリメントなんか効かない」といった批判的な意見をお持ちの方も少なくありません。栄養療法を知るようになった頃は私も同じ意見でしたが、10年以上この勉強をしていますと、栄養療法は普段の診療や生きていくうえではは欠かせないものとなります。
フケ症の科学
こんにちは、院長の栗木安弘です。
職業柄、スーツの襟や肩にフケがついている方に目がいきます。
フケ症は脂漏性皮膚炎と呼ばれ、日常的によくある皮膚疾患です。
原因として、皮脂過剰およびマラセチア増殖、ビタミン不足などが挙げられます。
しかしこうした追求はあまり行われず、ひどい時はステロイド外用、軽症は抗真菌剤、おまけのビタミン剤というのがお決まりです。
フケ症を栄養的に理解すると、
糖質、飲酒、ストレスによるビタミンB群不足
皮脂の酸化には抗酸化力低下
乾燥型のフケ症は角化異常(ビタミンAや亜鉛)
などが考えられ、血液検査で追求するようにしています。(マラセチアの有無は真菌検査)
頭は薬が塗りにくいし、外用やめると再発の繰り返しです。
個人的には食事の見直し、良質のサプリメントによるフケ対策をお勧めしております。
学会の在り方
こんにちは、院長の栗木安弘です。
学会に参加しました。
Web開催もあって、会場内の参加者や企業出展も少なく閑散としてましたが、色々な先生方のお話を拝聴すると大変勉強になります。ただ一方で、診断や治療の議論ばかりでなく、もっと予防や栄養についても取り上げてほしいと思いました。
医学の発展という名目の学会ですが、毎年開催されるにも関わらず、医療費や病気は一向に減っておりません。(医療費は私が医学部だった頃の2倍の約40兆円)
学会発表や運営も大変でしょうが、何か内輪だけのおめでたい学会のあり方や内容を見直すことが必要だと参加するたびに思います。
症例検討
こんにちは、院長の栗木安弘です。
日曜日は品川で久々の栄養療法の症例検討会でした。
Zoom配信もされていましたが、1年9ヶ月ぶりのセミナーということもあり、
また関係者にお会いしたかったのもあって実際に会場まで足を運んで行きました。
講義はたった3時間でしたが、貧血、アトピー、脂肪肝、うつ、コロナ感染など、
栄養療法を継続することの重要性を改めて感じました。
サプリメント会社の社長が、
「栄養療法は、健康を取り戻すお手伝いができる」おっしゃっていたのが印象的でした。
久々の再会でしたので参加者と記念撮影しました。
消化吸収
こんにちは、院長の栗木安弘です。
腸内環境の悪化や腸粘膜の炎症は、アレルギー発症、慢性炎症、膠原病、栄養障害に伴う頑固なかゆみや皮膚のトラブルを生じます。
そのため腸には食物繊維や発酵食品を摂取することが勧められています。
ただ腸はテニスコート大の広さに加えて約100兆個の菌が住んでいますので、食べ物やヨーグルトやヤク◯トだけでは、腸を変えるのは至難の技と思われます。
胃腸は、
①消化力を上げる
②胃腸の炎症や修復
③腸内環境の改善
④有害成分の除去
という対策が必要ですので、がっつり消化吸収力をアップさせるには、目的に合った良質のサプリメントを使用する必要があります。
上司ガチャ
こんんちは、院長の栗木安弘です。
先日のモーニングショーで取り上げられていました。
上司に当たり外れがあるという意味で、
部下を人間と思っていない
責任を部下に押し付ける
口だけ、手柄を横取り、偉そう
などがハズレ上司のようで、私も研修医の時にハズレ医師が数人いたような気がします。
ただハズレでも腕のいい医師もおられましたので、良いと思った部分だけ吸収して真似するようにしていました。
私自身が尊敬できる当たり上司というのはごくわずかで、やはり共通しているのは偉くなっても常に謙虚で、現場で常に部下と働いている方でした。
かゆみのない生活
こんにちは、院長の栗木安弘です。
かゆみのない生活が理想ですが、体のサインであるかゆみはなかなか無くすことは難しいようです。
それでもある程度抑えないと、
仕事や勉強がはかどらない、眠れない、イライラ
の原因となります。
かゆみに対しては、抗アレルギー剤ですが、眠気や倦怠感などの副作用もありす。
コラーゲンを補充することで、かゆみが抑制される報告もありますので、
①コラーゲンの糖化を抑制するための糖質制限
②コラーゲンの材料である(鉄やビタミンCやアミノ酸)
の補給となります。逆に言えば糖質過剰や栄養障害で容易にかゆみが起こります。
またカルシウムやマグネシウムもヒスタミンを抑制します。
かゆみは我慢できません。掻いても直ぐに回復するような丈夫な皮膚を保つことが重要です。