ブログ

2024.03.07

皮膚の常識

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法は常識との戦いです。
多くの方は、「皮膚科=塗り薬」
というイメージが強いため、多くの方は塗り薬を求めて皮膚科を受診されます。
そして、塗るのをやめると出てくるという方は後を絶ちません。

皮膚トラブルというのは体内で生じた異常の表れです。
特にアトピー性皮膚炎や蕁麻疹やニキビといった慢性的な皮膚トラブルは内面(栄養代謝障害)から改善する必要があります。しかし、栄養(サプリメント)で皮膚を治療する発想は医師も患者もほとんどありません。(私も以前はそうでした)
炎症や乾燥や抗菌対策には一時的な外用もいいでしょうが、慢性の場合には、食事の改善と栄養療法による抗炎症や皮膚バリア機能の強化となります。
皮膚の変化や血液検査結果を見ると、つくづく皮膚は内臓(栄養)の鏡であると実感します。

2024.01.11

科学する皮膚科

こんにちは、院長の栗木安弘です。

医者として出来るだけ科学的に診療をしたいと思っています。
単に病名をつけて保険適応で決められた薬を処方するだけなく、
皮膚疾患や皮膚の変化がなぜ生じているのかを理解した対応を目指しています。
皮膚疾患をはじめ慢性疾患の多くは原因不明ですが、病気と栄養の関わりを理解すればある程度分かってきます。
今の医療は症状や検査異常に対して抑えたり調整するばかりです。(救急対応はそれでもいいですが)
多くは、「基準値内で検査異常なし、いつも通り処方」が多いようですが、
「なぜこの症状(皮膚症状)なのか」「なぜこの血液検査結果なのか」
を追求することも必要です。
とは言っても、忙しい外来診療ではじっくり追及することは難しいかもしれません。

2023.12.14

美容皮膚科

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昔はこうした領域は美容外科でしたが、最近は美容機器やレーザーなどを駆使することが多く、美容皮膚科を専門とする皮膚科医も増えています。
美容自体は悪いと思いませんし、優秀な美容皮膚科医も大勢おられますが、一方で皮膚疾患をまともに見れずに、いきなり美容皮膚科を標榜するエステシャンのような皮膚科医も多くなっています。
皮膚科といえば、
レーザーや美容皮膚科が多く、最近は生物学的製剤ばかりです。
もちろんこうした対応も必要なのは理解しておりますが、
皮膚の変化は内臓(栄養)の表れと思っています。
栄養障害により皮膚の変化がどうして生じるのかを理解して、
体の内側の対策も併せてしたいと思っています。

2023.12.06

誰のための学会

こんにちは院長の栗木安弘です。

日曜日は大阪で皮膚科学会がありました。
毎回学会に参加するたびに文句をほざいており、
今回も勉強になる内容もありましたが、「うん〜これは…」という内容もありました。
例えば、
 治療に難渋して結局亡くなった症例
 珍しい疾患と診断しただけの症例
 明らかに薬の無駄遣い
など、患者さんの何の利益にもならない内容もちらほらありました。
発表内容の血液検査は異常なしでしたが、よく見ると栄養障害があり栄養療法で解決や予防できる内容などもありました。学会も必要でしょうが、ただ原稿を読むだけの発表形式や発表内容をもっと見直すべきだと思います。

2023.11.13

週末

こんにちは、院長の栗木安弘です。

土曜日は栄養療法の勉強会でした。
僭越ながら私も講師をさせて頂きました。
初めて会う方もおられ、栄養療法の輪が少しずつ広がっているのを感じました。

日曜日は毎日放送アナウンサーの西靖さんのトークショーに参加しました。
時事ネタかと思いましたが、ご自身がお取りになった育休の苦労話をされていました。
個人的には夫は子育するというより、妻の精神面や健康面でのサポートをしてあげることが育児にとって必要なことで、それを解決するためにやはり栄養療法だと感じました。
ヘム鉄やフェリチン、血液検査など、
鉄だけでも正しい理解と対応をすれば女性はだいぶ変わると思います。
トークショー終了後はサインを頂きました。

2023.09.20

モグラ叩き

こんにちは、院長の栗木安弘です。

抗菌剤を除けば薬の多くは対症療法なので薬を中止すれば検査異常や症状が現れます。
皮膚はその変化や症状が自覚できるため、
「薬(塗り薬)をやめると出てくる」とおっしゃる方がほとんどです。
こうした患者さんの訴えに、某皮膚科医は「モグラ叩き」と表現されていました。
新薬に期待される医師や患者さんもおられますが「モグラ叩き」であることは同じです。
「モグラ叩き」もよろしいが、
医者としてはやはり病気を治したいというお思いは強いはずです。
医療のお世話ならない状態が「治る」とすれば、体に備わった自然治癒力や恒常性をゆっくり上げるしかありません。
そういうことに気づかれて栄養療法に興味を示される方も少なくありません。

2023.07.31

近畿集談会で発表しました。

こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は久しぶりに学会発表しました。
たまにはこういう緊張感も必要かと思われます。

発表者は私のような年配者は少なく、
自身の子供くらいのフレッシュな若い先生がほとんどです。
昔からそうですが、地方学会は疾患や治療の発表や討論というより、
お若い先生方の勉強のためという感じです。
発表する疾患についての論文を集めて読んで発表原稿を作成します。
原稿や発表は何回もダメ出し手直しされてようやく本番という感じです。
ただ発表時間7分、討論2分というタイトなスケジュールのため、
十分理解討論されないかもしれません。
こうした
古臭い発表形式ではなく、今後は全て発表は動画で演者は質疑応答だけが良いかもしれません。

2023.07.06

慢性疾患の治し方

こんにちは、院長の栗木安弘です。

数週間前ですが、消化管対策のWebセミナーを拝聴しました。
主に消化管アプローチによる改善例を紹介して頂きました。
糖尿病、脂肪肝、高脂血症、高血圧、アレルギー(アトピー)といった慢性疾患は、
検査異常を薬で抑えたり調整するだけですので、
患者さんは定期的な受診と「いつも通りの薬」が処方され、永遠と通院が始まります。
しかし、消化管対策を行うことで減薬や病気本来の改善が期待できます。
消化対策といっても保険適応の胃薬や整腸剤ではなく、消化管に必要な栄養補給、消化を助けたり、胃腸粘膜の修復と抗炎症、プロバイオティクス、プレバイオティクスなど様々な対策が必要となり専用のサプリメントを用います。
ただこうした対策は日本はアメリカに比べて10年遅れています。
栄養療法を学ぶと病気本来の治し方を理解することができます。

2023.06.21

学会発表

こんにちは、院長の栗木安弘です。

研修医時代は上司の命令や医局の方針で学会発表をすることが多く、スライドや原稿を作成してそのまま演壇で読むだけでした。つまり医療の発展や興味というより、プレゼンの練習や皮膚科専門医の点数稼ぎのために渋々やっていた感じがありました。
医者になってある程度年月が過ぎると渋々ではなく、自身の興味のあるフケ症やマラセチア関連での発表が多くなりましたが、栄養療法に出会ってから栄養に関する内容ばかりです。
学会の主旨と異なる栄養の発表は、年配の皮膚科医から批判される事も少なくありませんでした。
ただ様々な代替療法があるなか、できるだけ学術的な領域に留まりたいのと、栄養の素晴らしさを皮膚科医に伝えたいという思いで学会発表は続けております。
コロナも終息したようですので、また発表を再開したいと思います。

2023.06.09

学会向け

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この時期は学会が開催されます。
送られてくる学会のプログラムを拝見するととても興味深い内容の演題ばかりです。
最新の治療法を学ぶ学会ですが、一方で病気は益々増え医療費も高騰し続けています。
製薬会社が共催なので仕方ありませんが、
「病気を減らす、薬に頼らない医療」を目指すことも必要なのかもしれません。
そういう主旨で、栄養療法を皮膚科学会でアピールしましたが、
「やってることは正しいけど学会向けではない」
と偉い先生から指摘されたことがありました。😟

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