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2023.09.08

何でも鉄不足

こんにちは、院長の栗木安弘です。

クリニックを受診された方はお分かりかと思いますが、
皮膚トラブルの多くが鉄不足が原因ですので、診察時にはよく鉄の話ばかりしています。
そのことを口コミなどに記載されることもありますが、皮膚の変化と血液検査の結果からみる多くの方が鉄不足(+鉄利用障害)です。
鉄は、「コラーゲン形成、活性酸素消去、貧血」に関わる重要な栄養素です。
そのため、鉄不足の症状は個人差もあり、皮膚症状も含め実に多彩です。
皮膚トラブルはアレルギーや乾燥だと思われていますが、皮膚は内臓(栄養)の表れです。
鉄を含めた栄養の問題が原因であることを気づいてほしいと思います。

2023.08.29

皮膚科での栄養療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ここ数年は、皮膚科の新しい治療薬が次々開発され、難治とされていた皮膚疾患で有効性が示されています。そのため、食事や栄養の対策ということから皮膚科は益々遠ざかっている気がします。皮膚科というのは、
 即効性のある薬(塗り薬、内服、注射)
 レーザー・美容処置
 原因はアレルギーや乾燥
というのが常識です。
しかしこうした対応や医師の説明に納得されない方もおられ、
栄養療法を見つけてクリニックを受診されることも少なくありません。
「皮膚を内面からよくしたい」
「副作用のない治療」
「根本的に治したい」
「自然治癒力や免疫力を上げたい」
という方はぜひ栄養療法をお勧めします。

2023.08.19

シミの理解

こんにちは、院長の栗木安弘です。

シミの治療と言えば、どこの皮膚科でもレーザー治療が主流となっています。
私も勤務医時代はレーザーをしていました。
もちろん保険適応はなく1発1000円以上はしますが、それでも気になる方は何発もご希望される方も少なくありませんでした。
ただ照射後のトラブルや一旦消えてもまた再発する方も大勢おられました。

シミの原因は皮膚の抗酸化力低下ですので、本来はビタミンC、ビタミンE、鉄や亜鉛といった抗酸化対策です。そのため保険のビタミン剤もよく処方されますが、きちんと栄養代謝を理解すればビタミン剤よりも高品質な天然サプリメントがベストとなります。
しかし現実はサプリメントよりは即効性のあるレーザーを多くの方はご希望されます。

2023.08.10

鉄に関する学会発表

こんにちは、院長の栗木安弘です。

開業して約13年ほど経ちますが、
皮膚科医に鉄を正しく理解して頂けるように、
鉄と皮膚に関することを何回も学会発表しています。
しかし、鉄を皮膚科診療に活用される方はまだまだ少なく、
薬物中心の医療業界の壁は高いと感じています。
先日発表したスライドの内容をご紹介します。
まずは4つ目のことに気づいて欲しいと思います。

 

2023.08.04

新栄養医学ガイドブック

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法に出会った時は、今みたいに栄養療法の本は多くなく、
溝口先生が書かれた本とこちらの本くらいで、何回も読み返して勉強をしていました。
本書は各栄養素別と疾患別に書かれており、一般の方でも分かりやすい内容となっています。
何度か改訂されており、その都度購入していますが、
以下の文章は変わらず同じで読むたびにいつも考えさせられます。
『「健康で長生きするためには、経済的な裏づけが必要だから」と寝る間も食事する時間も惜しんで一生懸命はたらき続けたりします。あげくにそのストレスや身体への負担から健康を損ない、病気になるという皮肉な結果を招いたりするのです。』
なんか、真面目に生きてる方が病気になる悲しい世の中ですが、その解決策は栄養だと思います。

2023.07.31

近畿集談会で発表しました。

こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は久しぶりに学会発表しました。
たまにはこういう緊張感も必要かと思われます。

発表者は私のような年配者は少なく、
自身の子供くらいのフレッシュな若い先生がほとんどです。
昔からそうですが、地方学会は疾患や治療の発表や討論というより、
お若い先生方の勉強のためという感じです。
発表する疾患についての論文を集めて読んで発表原稿を作成します。
原稿や発表は何回もダメ出し手直しされてようやく本番という感じです。
ただ発表時間7分、討論2分というタイトなスケジュールのため、
十分理解討論されないかもしれません。
こうした
古臭い発表形式ではなく、今後は全て発表は動画で演者は質疑応答だけが良いかもしれません。

2023.07.20

MCV

こんにちは、院長の栗木安弘です。

血液検査項目の一つですが、低い高いで色々なことが分かりますし、
何らかの疾患が隠れている可能性や次にする検査も分かります。
しかし実際の診療では、検査項目の意味はあまり理解されず、
基準値から外れていても問題にされないことがほとんどです。
そういう私も栄養療法に出会う前は、検査は行ってもMCVは眼中にありませんでした。(医学部では習っていないから当然です)
血液検査は診断や病勢の判断に用いられますが、栄養療法では従来からある検査項目を深く読み込んで病態を把握します。基準値で一喜一憂するのではなく、検査項目の生化学的な意味、なぜその結果なのかを考えること、経時変化を見ることが重要です。

2023.07.10

栄養療法は素晴らしい

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は久しぶりの栄養セミナーでした。
テーマはタンパク質とビタミンB群で、自身も講師として日頃診療で行っている内容をご紹介させて頂きました。
また私以外の講師の先生方や参加された先生方のお話を聞くと栄養療法はまだまだ奥が深いと感じました。
蒸し暑い日でしたが、内容の濃い長い1日でした。
次は皮膚科の学会に向けて発表準備をしたいと思います。

2023.07.06

慢性疾患の治し方

こんにちは、院長の栗木安弘です。

数週間前ですが、消化管対策のWebセミナーを拝聴しました。
主に消化管アプローチによる改善例を紹介して頂きました。
糖尿病、脂肪肝、高脂血症、高血圧、アレルギー(アトピー)といった慢性疾患は、
検査異常を薬で抑えたり調整するだけですので、
患者さんは定期的な受診と「いつも通りの薬」が処方され、永遠と通院が始まります。
しかし、消化管対策を行うことで減薬や病気本来の改善が期待できます。
消化対策といっても保険適応の胃薬や整腸剤ではなく、消化管に必要な栄養補給、消化を助けたり、胃腸粘膜の修復と抗炎症、プロバイオティクス、プレバイオティクスなど様々な対策が必要となり専用のサプリメントを用います。
ただこうした対策は日本はアメリカに比べて10年遅れています。
栄養療法を学ぶと病気本来の治し方を理解することができます。

2023.06.21

学会発表

こんにちは、院長の栗木安弘です。

研修医時代は上司の命令や医局の方針で学会発表をすることが多く、スライドや原稿を作成してそのまま演壇で読むだけでした。つまり医療の発展や興味というより、プレゼンの練習や皮膚科専門医の点数稼ぎのために渋々やっていた感じがありました。
医者になってある程度年月が過ぎると渋々ではなく、自身の興味のあるフケ症やマラセチア関連での発表が多くなりましたが、栄養療法に出会ってから栄養に関する内容ばかりです。
学会の主旨と異なる栄養の発表は、年配の皮膚科医から批判される事も少なくありませんでした。
ただ様々な代替療法があるなか、できるだけ学術的な領域に留まりたいのと、栄養の素晴らしさを皮膚科医に伝えたいという思いで学会発表は続けております。
コロナも終息したようですので、また発表を再開したいと思います。

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