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2018.10.05

ガイドライン

こんにちは、院長の栗木安弘です。

「ガイドラインなんかクソくらえ」という医師もおられますが、
万人が一定レベルの医療を受けられるため診療マニュアルです。
しかし一方で医療訴訟に対する免罪符であり、学会お墨付きのガイドライン通りであれば、治らなくても、医療トラブルがあっても過失に問われない可能性も高くなります。
難渋疾患、重症患者さんの多い大学病院では、治療トラブルや訴訟を考慮して、出来るだけ保険診療中心のガイドライン治療が大半で、自身も大学病院時代は、患者さんのためというよりは、過失の問われないためのガイドライン治療を行うことと詳細なカルテ記載を徹底的に指導されました。
学会誌を見ますと、毎月のようにガイドラインが発表され、内容は薬物中心で、数年に一回新薬に合わせて都合よく書き換え(改訂と言われるが…)が行われます。栄養や食事は悲しい事にエビデンスが低い理由で数行しか記載がありません。

ガイドラインに沿ったマニュアル治療もいいでしょうが、皮膚は疾患が重複している例
(ニキビ+湿疹、アトピー+ヘルペスなど)が多く、ガイドライン通りには上手くいかないこともあります。ガイドラインだけではなく、やはり皮膚の細かい状態や変化に注目した対応が望まれます。

 

2018.09.07

原因不明

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この言葉は、診察ではできるだけ言わないようにしています。
病気のほとんどはこれといった確かな原因が判明しないため、
薬で症状や検査異常を抑えたり、患部を切り取る、いわゆる対称療法がメインとなります。

先日も他院で、
 患者「アトピーの原因を知りたいので採血して下さい」
 皮膚科医「アトピーは原因不明なので、血液検査しても意味がない」
と言われてこちらに来られた患者さんがおられました。
採血結果は、基準値だけしか見ない医師のとっては異常なしですが、
栄養的には鉄、ビタミンB群、タンパク質不足などが明らかになりました。

よく考えれば、身体は食べ物で作られ、
皮膚も含めた各臓器は栄養の至適量により、その機能が左右されます。
よくならない病気や症状、難病なども、
栄養というフィルターを通せば、意外と解決することも多いようです。
TV番組の仰天ニュースの難病特集などを見るといつも栄養療法を勧めたくなります。

 

2018.08.27

新薬

こんにちは、院長の栗木安弘です。

最近アトピー性皮膚炎に対する新薬が発売されました。
アトピー性皮膚炎の初の抗体医療薬で、
おもに重症や難治のアトピー性皮膚炎を対象とした治療薬となります。
こうした薬に関連した講演会なども主催され、
新薬が出て、治療の選択肢が増えて、喜ばしいと思う医師が大半ですが、
素直ではない私は手放しでは喜べなかったです。
冷静に考えれば、こうした新薬は、
 安全性や長期の副作用はどうか?
 妊娠、授乳、小児の適応は?
 コストは?
 いつまで続けるのか?
などいくつかの課題や問題点も残ります。
ガイドラインや論文や学会では、医師の大半は、病気の治療=薬しか頭にありません。
今後どのような新薬や画期的な治療薬が開発されても、これら全てリスクのある対症療法であることを理解すべきです。やはり人の体の根幹である食事(バランスや野菜中心だけなく)や栄養に目を向け、本来の治癒力を引き出すアプローチが必要かと思われます。

 

 

 

2018.07.26

自分への投資

こんにちは、院長の栗木安弘です。

クリニックで取り扱っているサプリメントは、
栄養療法専門サプリメントで、市場に出回っているものより高額です。
一般にサプリメントはお手軽で安いというイメージがあり、高いサプリメントは敬遠される方がほとんどですが、 サプリメントの原材料、製造加工、濃度、配合などを考えれば、本来は妥当な値段かもしれません。

自身のサプリメント代は月ウン万円しますが、一旦病気になれば、検査治療費・入院費・通院費にいくらお金がかかるか分かりませんし、治療がどのくらい続くのかも分かりません。最近の抗がん剤はめちゃくちゃ高いですし、治療や処置の後遺症、薬の長期服用による副作用も心配です。
病気や寝たきりにになれば家族やクリニックスタッフにも大変迷惑がかかります。

私の嫌いな「早期発見早期治療」が医療常識のようですが、高騰する国民医療費のことを考えれば病気にならない予防策が重要です。
ただし予防は県や国の補償はなく、ある程度自費負担を覚悟しなければなりません。
ロボットや高級車など、精密機械の修理やメンテにはそれ相当の費用がかかるのに、それ以上に精巧なヒトの体がタダや安価でよくなるはずはありません。

月ウン万円とはいいませんが、宝石やバックを買うよりは、せめて1万円くらいでも体に投資をしていただきたいと思っています。


 

2018.06.12

かゆみと栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

“かゆみ=アレルギーや乾燥”というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。しかし食物アレルギーやじんま疹などは食べ物が関係するように、かゆみには食事や栄養も深い関わりがあります。

かゆみを生じる原因にはいくつかあり、食事や栄養に関して言えば、
 ①糖質過剰
 ②コラーゲン不足(材料であるタンパク質・ビタミンC・鉄不足、糖質過剰による糖化)
 ③遅延型食物アレルギー
 ④刺激物、アルコール、コーヒー
 ⑤粗悪な油(植物系、古い油)の過剰摂取
などが挙げられます。

かゆみの原因は個々で異なりますが、自分自身では、卵や糖質過剰やコーヒーを飲むと数日後にかゆみが強く現れます。

かゆみ神経は、その電気信号の伝達に、ビタミンB群、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが関与するためこうした不足もかゆみを引き起こしやすい原因となります。
かゆみ止めのお薬が効かない、効きにくい方は、あれこれ薬を変えるよりは、まず普段の食事を見直すこと、できれば不足している栄養素をサプリメントで摂取することで、即効性はありませんが、お薬の効きがよくなる、かゆみの軽減や予防に繋がります。

最後にかゆみは「できるだけ掻かない」ことが常識美徳であり、皮膚科診療でも「掻いちゃだめ」とよく指導されます。しかし実際はかゆみは我慢できないし、掻くことは快感です。犬も猫も掻いているのに人間だけがかゆみを我慢して、何かを塗っていることも不思議でなりません。
皮膚が丈夫であれば、掻いて傷ついてもすぐに修復はされます。

2018.05.30

栄養と学会

こんにちは、院長の栗木安弘です。
時々皮膚科学会で栄養に関した内容を発表させていただいております。
こうした内容を応援していただける医師もいる一方で、
あまり快く思わない医師も実際におられます。
受け入れない理由としては、
 エビデンスに乏しい。
 持論、思いつきでしかない。
など学会の趣旨とは異なることが理由の一つとなります。
栄養はエビデンスではなく、ある意味生化学であるため、すでに医学部でも習っている事で、エビデンス以上に広く認知された内容であります。また、どのような疾患や治療法でも最初は持論や思いつきになります。(偉い人が言えば仮説や素晴らしい発想と絶賛されるが…)

体の仕組み、病気の成り立ちには生化学な異常が存在し、その是正には食事やサプリメントを用いたオーソモレキュラーが必要となります。しかし医者の多くは、エビデンス、診断→治療(=薬)という方程式を医学教育や学会で刷り込まれており、オーソモレキュラーを理解させるためには、馴染みの薄い生化学、栄養代謝やサプリメントの正しい知識が必要となります。

先日行われた抗加齢学会では、栄養や食事、遅延型食物アレルギーやオーソモレキュラーが当たり前のように取り上げ、討論されており、また参加者もさまざまな科や分野の専門家ばかりでした。身体や病気を対象とする同じ医学会でも随分違うなぁと感じました。

 

2018.03.30

金属アレルギー(持論)

こんにちは、院長の栗木安弘です。
金属アレルギーに力を入れてやっておられる先生方には申し訳ありませんが、
個人的には金属アレルギーには懐疑的な考えをもっています。
 
金属アレルギーが疑われると、
まずいくつかの金属を皮膚に張り付けて反応をみるパッチテストがよく行われます。
しかしパッチテストでの判定は科学的数値ではなく、皮膚の反応を医師の肉眼的な判断で行われ、偽陽性や偽陰性、単なる刺激反応もあります。
陽性反応の場合、ニッケルやクロムなど生体にとって必要な金属に反応を生じること自体がやはり納得できず、 反応した金属の含まれた食材を控えるという対策自体も、
消化吸収の仕組みから考えれば、そんな単純なことではないし完璧には除去できません。(仮に完全除去すれば必須金属の不足が生じます)

そしてもっとも疑問に感じるのは、鉄アレルギーがほとんど報告されないということです。生体内でもっとも多い金属であれば反応する確率も非常に高いかと思いますが、全くそのような報告もありません。
勤務医時代も金属アレルギーの検査をして除去指導もしましたが、劇的によくなった方もおられませんでした。
 
金属アレルギーというのは、基本的には刺激反応であり、やはり栄養障害で皮膚が弱い方は外からの刺激に反応しやすいため、金属にも容易に反応します。
パッチテストを数回すれば確実性が高まりますが、何回もすれば感作の危険性もあります。
最近、鉄不足がニッケルの吸収を促進するという報告もあるように、
https://nutmed.exblog.jp/21984293/
日々診療していますと鉄不足の方は金属アレルギーが多い印象を確かに受けます。個人的には栄養補給により体内および皮膚の機能を高めれば、金属刺激反応は軽減すると思われます。

 

2018.02.20

皮膚外科

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科の手術と言えば、
傷をきれいに縫合したり、皮膚のできものを切除、植皮などがメインとなります。
外科に比べて短時間で終わりますし、面倒な術後管理もあまりなく、トラブルは少ないようです。
こうした理由から医学部を卒業して、外科的なことができる皮膚科を選択しましたが、
世の中そんなに甘くなく、大学病院時代は、重症患者さんや難しい手術患者さんが入院され、長時間の手術、予想もしない術中あるいは術後トラブルもいくつかありました。
また医局というピラミッド組織であるため、
納得いかない治療方針であっても、やむなく手術をしていたこともありました。 
その後、勤務医時代はある程度好きなようなに手術をしておりましたが、
今考えれば栄養状態がよろしくない患者さんは、感染症を併発したり、縫合不全など術後経過もよくありませんでした。
手術の技術を磨くこと、手技を追究すること必要ですが、
栄養療法を知ると、手術がうまくいくための患者さんの栄養状態の把握や対策も同時に必要であると強く感じます。

 

 

 

2018.02.16

風邪と栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

インフルエンザが流行っているようです。私自身、栄養療法を始めてから実感した一つは、風邪をあまりひかなくなったことです。(というか代わりがいないので風邪引けない)

病院勤務時代は、大体3~4か月に一度は疲れがたまった影響で元々ある扁桃腺腫大が悪化し、耳鼻科にお世話になっていましたが、ここ数年はこうした症状は少なくなっています。
仮に発症しても栄養療法と漢方薬で1~2日で回復しますし、インフルエンザもここ5~6年は予防接種はしていませんが発症しておりません。
 
栄養療法を行っている患者さんも、皮膚の症状はよくならなくても、風邪を引かなくなったという方が多いようです。
予防接種、殺菌、うがいや手洗い、マスク等も必要でしょうが、
タンパク質、ビタミンA・C・D、亜鉛、鉄、オリーブ葉、腸内環境改善などで、 自身の免疫力を上げることも重要な対策となります。

いつも思うのは、病気に対して、薬(塗り薬)、処置、予防接種、体操?など外から人工的なもので何かを施す発想ばかりがTV番組等で注目されていますが、食事や栄養で病気を発症しやすい体質自体を変えていく対策や予防が重要かと思われます。

 

 

2017.12.18

ひねくれ皮膚科

こんにちは、院長の栗木安弘です。
基本的に何事も素直に考えず、疑り深い性格なので、
皮膚科の世界で決められた診療の様々なことも、素直に受け入れず、常に疑問をもっています。 そんなひねくれ皮膚科医は、通常行われるぬり薬やスキンケア中心で、美容やレーザーが主流の皮膚科クリニックが当たり前のなか、あえてぬり薬に頼らない内面からアプローチする栄養療法を取り入れた皮膚科診療を行っています。

皮膚科の世界では、「ぬり薬は皮膚科の命」というほど大切な治療の武器であるため、 多くの皮膚科医は、ぬり方の指導や工夫、ぬり続けてもらうためのコツ、画期的なぬり薬を追究し続けています。しかし一方で、
「ぬるのをやめるとまた出てくる、繰り返し」
「ぬり薬が合わない、かぶれる、刺激がある」
「ステロイド外用剤の副作用」
「アトピー性皮膚炎におけるリバウンド、タキフィラキシー」
「ぬれない、面倒、続かない(特に男性)」
というさまざまな問題も生じています。
こうした問題は、皮膚の本来の代謝を理解すれば、やはりサプリメントを用いた内側から栄養アプローチが、万人が可能で、ぬるという負担も少なく、ぬることの副作用やトラブルの軽減につながると確信しています。
自身もサプリメントを服用してからというもの皮膚トラブルは圧倒的に少なくなりました。
私のことをサプリメントばかり勧める皮膚科と言われるかもしれませんが、体(皮膚)に必要なのは薬(ぬり薬)ではなく、十分な栄養であることを理解していただきたいと思っています。

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