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2023.10.12

糖尿病合併症

こんにちは、院長の栗木安弘です。

血糖値を下げることが糖尿病の主な目的のようで、医師や患者さんはHbA1c値を見て一喜一憂することがほとんどです。しかし血糖コントロールは良好でも糖尿病合併症は生じることは少なくありません。病院勤務の時は、
 足の潰瘍が治らず切断
 透析に進行
 骨折やがん
 頑固な皮膚トラブル
という方もたくさんおられ、酒やタバコもしない実直な糖尿病の方が透析に進行した症例もあります。こうした合併症は仕方ないと思っていましたが、栄養療法を学ぶようになって合併症の生じる理由が理解できました。
糖尿病及び合併症は栄養の摂りすぎではなく、栄養障害が原因であること理解して下さい。

2021.03.09

糖尿病治療の見直し

こんにちは、院長の栗木安弘です。

糖尿病は、血糖値を下げることの主眼が置かれて、医師も患者さんも血糖値やHbA1cをみて一喜一憂します。しかしそこには、血糖値が高くなる理由や血糖値が下がらない理由はあまり追求することはありません。
血糖値というのは食事や運動の影響以外に、
 ①膵臓のβ細胞からのインスリン分泌
 ②ブドウ糖の細胞への取り込み
により調整されます。そしてその機序にはさまざまな栄養が関与します。
また糖化による酸化ストレスが血管障害が合併症につながりますので、抗酸化対策も必要となります。

病院勤務の頃は、血糖コントロールは良好、お酒もタバコもやらないのに、
足の傷が治らない、足の切断、皮膚トラブル、心筋梗塞や脳梗塞、透析に発展
という方はたくさんおられました。
まぁ糖尿病専門医でない皮膚科医の私がこんなことを言っても誰も耳を傾けてくれませんが、糖尿病も糖質を含めた栄養代謝を理解して治療を組み立てて行かなければ、血糖コントロールだけでは合併症は増え続けるでしょう。

2018.03.01

糖尿病は増えている。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

糖尿病及び予備軍は年々増えているようです。

勤務医の時は、糖尿病や透析患者さんがとても多い病院だったので、必然的に合併症の患者(特に糖尿病性潰瘍)ばかり診ていたことが多かったようです。

その中には、血糖コントロールは良好でも、
 足の傷がなかなか治らない
 再発を繰り返す
 頑固なかゆみや湿疹などの皮膚のトラブル
という方も多く経験しました。
当時は処置のやり方や予防(フットケア)が不十分という理由だったかもしれませんが、栄養療法を勉強してから、こうした問題は全て栄養の問題であることが分かりました。

糖尿病というのは糖代謝異常ですが、その背景にはタンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル代謝も関わり、互いに歯車のよう代謝が進んでいきます。そのためいくら血糖値だけを無理やり下げても、栄養代謝異常が続く限り、様々な合併症が出現します。
血糖値やHbA1cばかりを注目して対応するのではなく、
 なぜ血糖が上がるのか?
 どうして血糖が下がらないのか、安定しないのか?
 糖を取り込む・インスリン分泌の生化学的な機序
を十分理解して食事(現行のカロリーではなく)や十分なタンパク質・ビタミン・ミネラルの補給、抗酸化対策をしなければ、これからも糖尿病及び合併症は増え続けることでしょう。

2016.02.01

糖代謝と栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週土曜日は大阪で栄養の勉強会がありました。
おもに糖代謝がテーマで、
 ①糖質とは
 ②糖代謝と血液検査
 ③症例検討
 ④糖尿病と栄養
に関する内容でした。

私も勤務医のころはよく糖尿病の方を診察しました。
 足の傷がなかなかよくならない
 足の傷が再発を繰り返す
 足の壊疽が進行・切断
 感染症を繰り返す
 かゆみや湿疹がよくならない、乾燥がひどい
といった方が大勢おられ、しかも血糖のコントロールは良好にもかかわらず、よくならないのが不思議でした。
今考えればこれはもう栄養代謝障害の影響だと理解できますが、
当時はそんな栄養の知識はなく、年のせい、仕方ない、医療の限界として考えて割り切っていました。

栄養代謝を勉強すれば、糖代謝(糖尿病)はタンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル代謝と歯車のようにつながっています。
しかし現状では糖代謝だけを無理やり調整しているだけで、糖尿病の患者さんの多くが栄養代謝障害に陥っています。

糖尿病が減らない理由は、脂肪の多い欧米型の食事と言われていますが、
血糖値だけを抑える治療、カロリー中心の食事・栄養に指導についてもう一度見直すべきかと思われます。

2015.10.06

糖尿病性足潰瘍

こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日に尼崎で行われた「糖尿病性足潰瘍について」の講演会に参加しました。
糖尿病は予備軍を含めると約1000万人おられ年々増加しているようです。
また足の切断術の患者さんも年間6000人程おられるようで、これはもう異常事態です。

糖尿病性潰瘍が増えた理由を
 ①日本人はインスリン分泌が少ない
 ②平均寿命が延びた影響でその分合併症がおこりやすい
 ③足専門の医者が少ない
などと演者は述べておられましたが、
私自身は、やはり糖質過剰や栄養障害が大きな背景にあるかと考えます。
フットケアや処置も重要ですが、やはり従来から行われているカロリー中心の食事指導や、血糖コントロールだけに主眼を置いた治療を根底から見直さなければ今後も増加し続けるでしょう。

病院勤務の頃は足の潰瘍患者さんがたくさんおられ、足の処置やケア、手術などをしていましたが、
血糖コントロールが良好でも、傷がなかなか治らず、足の壊疽が進行し、切断に至る患者さんも大勢経験しました。
当時は薬が効かない、圧迫刺激が原因と思われましたが、今考えれば、すべて栄養に問題があったことが今は理解できます。

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