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2022.03.16

ビタミンAの理解と応用

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ビタミンAは誤解の多いビタミンで、どの教科書や書籍を見ても、「摂りすぎに注意」「妊婦には禁忌」と必ず書かれております。
栄養療法を勉強するまでは、私自身もそう思っていましたが、今では妊婦さんを始め、多くの方に勧めておりますし、自身ももう十数年2〜3万IUを毎日服用しております。
ビタミンAだけでも正しく理解され、医療に応用することが広まれば、改善する疾患や救える命も多くなるような気がします。

2020.04.21

ビタミンAと乾燥肌

こんにちは、院長の栗木安弘です。
乾燥肌はビタミンA不足というのはよく知られており、昔の皮膚科の教科書にも掲載されています。しかし実際は保湿はビタミンAではなくヒルドイドばかりですし、乾癬治療でもビタミンA誘導体が保険適応となっていますがほとんど処方されません、
以前、皮膚とビタミンAについて学会発表をしましたが、発表直後フロアから、
「エビデンスがない、思い付きで発表しないように」と注意を受けました。
やはり皮膚科医は栄養にはあまり関心がないようです。

ビタミンAはレバーやニンジンに含まれています。
ニンジンジュースを飲んで皮膚が良くなった方もいます。
またサプリメントでビタミンAを摂取することで乾燥肌や質感が改善した方もいました。
ビタミンAは、「摂り過ぎによる過剰症」「妊娠時には注意」など、誤解の多い栄養素ですが、本来は正しい知識を持って治療に応用できる優れた栄養です。

2016.09.24

ビタミンAをうまく使おう

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ビタミンAは栄養療法を行う上でのキー栄養素の一つと考えています。
とくに、
 ①皮膚の角化の調整
 ②ニキビやイボや魚の目
 ③粘膜の機能維持
 ④腸管免疫
 ⑤目の疾患
 ⑥ポリープやがんの予防
といった作用や効果が知られており、
臨床でビタミンAが応用できれば、かなり多くの疾患の改善が期待できるかもしれません。
しかしビタミンAという栄養素は、
 摂りすぎると過剰症
 妊婦に奇形が生まれる
という間違ったイメージがあるため、医療現場や栄養指導では敬遠されることがほとんどです。
実際、危険なのは合成ビタミンAであり、サプリメントを含めた天然ビタミンAはほとんど問題ありません。

またビタミンAは、おもに肝臓に貯蔵されており、肝臓から取り出すためには亜鉛が必要であり、
運搬するためには専用タンパク質(タンパク質合成にはビタミンB群も)も必要となります。
さらにビタミンA吸収には胆汁酸も必要となるため、十分なコレステロールも必要です。
栄養は薬のようにこれだけ摂ればOKではなく、
ビタミンAを摂取する場合にもは、ビタミンAを吸収代謝運搬ができるための栄養が必要となります。

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