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2021.07.21

炎症体質

こんにちは、院長の栗木安弘です。

炎症の評価は、CRP以外に、白血球(分画)、蛋白分画、AST,ALT、LDH、銅と亜鉛、フェリチンなどいくつかの項目で判断します。
炎症は誰でも起こりますが、持続する場合が問題です。
慢性炎症は、組織の線維化や血栓形成を生じ、炎症を起こす部位によってアトピー、乾癬、関節リウマチ、膠原病、潰瘍性大腸炎、動脈硬化、がん、認知症、肝炎につながります。
通常はステロイドや免疫抑制剤が使用されますが、栄養での抗炎症対策は、
 糖質(血糖)コントロール
 EPA/DHA(+SPM)などの油
 消化管対策(ビタミンD、グルタミン、亜鉛、善玉菌や食物繊維など)
 タンパク質やビタミンB群・C・Eなどの副腎対策
 その他の天然抗炎症成分の投与
などがあげられます。
皮膚においては、赤味が強い、虫に刺されが赤く腫れる、傷跡が残りやすい、苔癬化という方にはこうした栄養アプローチを普段からお勧めします。

2021.02.01

血液検査を正しく理解したい。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

血液検査の栄養の読み方は今から十二〜三年前に知りました。
血液検査は基準値に基づいて、診断や治療効果の判定に使用されるのが一般的ですが、
栄養の読み方を知った私にとっては衝撃的なことでした。
以後、もっと知りたいということで栄養療法を勉強するようになりましたが、
まだまだ知らないことも多く、毎日血液検査を見て過去の栄養の資料や教科書を読み直して考えています。
栄養の読み方で体内の代謝が把握でき、
さまざまな症状や皮膚の変化の理由や選択すべき栄養素が理解できるようになります。
病気は実態のない盲目的なものです。
病気に対する治療だけでなく、
医者として体の仕組みをきちんと理解して治療を考えたいと思います。

2020.12.03

ペプシノーゲン検査

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ペプシノーゲン検査とは、胃酸分泌、胃粘膜炎症、萎縮胃の程度
を知るための有用な検査です。皮膚科のほとんどは行っていませんが、皮膚は内臓(栄養)の鏡として捉えている当クリニックでは必須検査です。
特に、 
 胃腸症状のある方
 食べても太らない。
 男性の鉄不足
 鉄不足なのに血液データが合わない
 炎症反応が軽度上昇
 赤ら顔、慢性じんましん、頑固なかゆみ、アトピー
という方を対象に検査を進めています。(胃酸抑制剤服用中は正確に出ません)
皮膚という漢字には胃が入っています。
消化吸収を整えることが皮膚の改善につながります。

2020.06.11

ヒントは血液検査に

こんにちは、院長の栗木安弘です。

通常、血液検査結果は基準値に入っておれば「異常なし」と判断されます。
異常がなければ安心ですが、患者さんの訴える症状や病気の原因がはっきりしないままとなります。
栄養療法では血液検査を生化学的な読み方で評価をします。
当然その読み方は基準値だけでは判断できません。
さらに脱水、炎症、軽い溶血で結果は左右され、本来の値が出ないこともあります。
また血液検査の推移を見ていかないと正しい評価もできません。

そうやって血液検査を解釈していきますと、患者さんの症状や病気の背景には非常に複雑な栄養の問題があることが理解できます。そして臓器の一部である皮膚の変化も栄養の表れであることを日々の診療で実感します。
皮膚科医として、スキンケアや塗り薬の使い方を追求して指導することも重要ですが、病気の成り立ちを理解して対処する方が遥かに面白いです。
血液検査には診療のヒントがまだまだ多く隠されており、答えは見つからないかもしれませんが、追求したいと考えています。

 

2019.04.17

血液検査は奥が深い

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚を始め、さまざまな不調や症状、精神疾患、不妊、婦人科疾患、生活習慣病、がんなど病気の多くは栄養代謝異常が背景にあると考えていますので、診察時には、クリニックで血液検査を行うか、他院で行われた血液検査結果や健康診断結果があれば持参して頂くようにしております。

基準値からの判断は病気の見方なので、基準値内に入っておれば、医師でも患者さんでも、
「大丈夫」「健康」「治療はうまくいっている」と判断できます。
病気の診断や緊急処置の場合は基準値での見方でも構いませんが、各検査項目が体内の生化学的な代謝成分であることを理解すれば、深読みすることで、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン・ミネラル等の代謝異常が多くの方に認められるのが分かります。
さらに血液検査項目は、炎症、脱水、軽度溶血という影響で、本来の数値を正確に示さないということも理解しなければなりません。栄養アプローチを行うことで、炎症、脱水、軽度溶血がなくなってくれば、本来の値が判明してくるため、経時変化を見ることも重要です。

「これが正解」「正しい答え」のない血液検査の見方ですが、多くの疾患の病態改善に貢献できるため医療者にはぜひ理解して頂きたいと思います。

血液検査の読み方のセミナー
https://www.mssco.jp/pdf/basicseminer_2019804.pdf

 

2018.07.04

血液検査とにらめっこ

こんにちは、院長の栗木安弘です。

通常、血液検査というのは、基準値よりも高ければ、高脂血症、糖尿病、痛風、肝臓が悪い、○○病の確定、
など病気の判断に使われたり、治療効果の判定にも活用されます。
これは医療機関だけでなく、健康診断や検診などでもそういった見方で判断します。
医者になって、血液検査というのは、病気の診断や程度を確認するためのものであって、その基準値は、昔は正常値と呼ばれ、絶対的に正しい値と思っていました。
しかし栄養療法を勉強すると、血液検査の基準値というのは実は検査会社によりバラバラで、基準値そのものに科学的根拠は乏しい、ということが理解できるようになります。そして基準値に捉われない生化学的な読み方を学ぶことで、皮膚トラブルをはじめ、不調や病気の原因の多くが栄養に起因するものであると分かるようになります。

栄養療法を実践している医師の一人が、
医学部からこうした血液検査の読み方を学ばなければ、
いつまでも病気しか診ない、診断ばかりに捉われたマニュアル治療しか出来ない医者にばかりになると懸念されていました。

クリニックでは皮膚は内臓(栄養)の鏡として捉え、まず皮膚科医として皮膚の変化をよく診ること(それすら出来ていない皮膚科もいますが…)、そしてその変化が栄養状態にどう反映されているかを、毎日血液検査結果とにらめっこして病態を理解するようにしております。

 

 

2018.03.19

アドバンスセミナー

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は品川で栄養療法における血液検査の読み方の応用編(アドバンスセミナー)でした。
栄養療法を勉強するようになって約10年経ちますが、こうしたセミナーは、毎回新しい発見があったり、忘れていた内容の再確認ができて大変勉強になります。

血液検査の基準値だけに捉われない読み方を理解すると、患者さんの皮膚のトラブルをはじめ様々な不定愁訴や疾患に栄養の問題が存在することが分かります。
ただ単にガイドラインや教科書で決められた通りの診断と薬物治療だけではなく、こうした栄養の問題を解決することで皮膚や体調がよくなる方は今まで数えきれなくらい経験しております。
10年前と比べれば栄養療法に取り組む医師はかなり増えて来ましたが、皮膚科の世界ではまだまだアレルギー、スキンケア、外用剤が中心で、血液検査もアレルギー検査や診断・病勢のためだけです。
血液検査の深読みは、生化学が基本であるため、皮膚科医には馴染みが薄く、難しい内容かもしれませんが、各血液検査項目の意味を理解し、患者さんの体内に生じた代謝異常や病態を十分把握していただきたいと思っています。

2017.11.06

血液検査データの理解

こんにちは、院長の栗木安弘です。
先日、栄養療法の血液検査の読み方の応用編であるアドバンスセミナーを受講しました。
このセミナーももう数えきれないくらい受講しておりますが、
毎回内容や嗜好が違っており、今回も新しい発見があり、非常に勉強になりました。
ほとんど医師は基準値をみて、
 「肝臓・腎臓が悪い」
 「貧血がある」
 「〇〇病と診断」
と判断します。つまりそれは病人ではなく病気かどうかあるいは病気の程度を判断するだけにすぎません。
栄養療法を学ぶと、各検査項目は体の栄養代謝を表す項目であるのが理解できます。(例えばAST・ALTは肝機能だけではなく、アミノ機転移酵素)
各検査項目はさまざまな要因(脱水、炎症、軽度溶血)で上下(マスクされたデータといいます)しますが、細かい上下要因も他の検査項目で確認し栄養評価を行います。
栄養アプローチにて、こうした上下要因を少しずつ取り除いて、より真の検査結果を確認し病態改善に結びつけます。

不調や不定愁訴や皮膚のトラブルがある場合、
多くは、
「血液検査は異常なかったので心配なし」
「原因はストレスや年のせい」
「原因不明」
などと言われますが、こうした深読みでの栄養代謝異常を把握することも可能です。
このブログだけ読んでもこうした深読みはほとんど理解できない医師がほとんどですが、日々の診療のなかでは知っておかなければならない重要なことだと思われます。

2017.09.19

ピロリ菌検査

こんにちは、院長の栗木安弘です。

クリニックでもピロリ菌検査(自費)を実施しております。
ピロリ菌検査をご希望される方だけでなく、
慢性じんましん、赤ら顔、アトピー、かゆみ、お腹の調子が悪い方、
あるいは採血結果からMCVが高い、微小炎症、
または栄養的に合わない、おかしいデータをみたとき、
など患者さんの状態や採血結果に合わせて、ピロリ菌検査をおこなっており、
陽性の場合、近隣の消化器内科に紹介し除菌を実地していただいております。

除菌することで、
胃の調子がよくなった方だけでなく、かゆみや赤味が減ったという方もおられ、
栄養療法に出会う前は「ピロリ菌なんか皮膚科と関係ない」
と思っていましたが、私自身の皮膚科診療ではもうピロリ菌検査は欠かせない検査となっています。

ピロリ菌もそうですが、栄養療法を勉強するようになって、
皮膚以外の知識を学んだり、皮膚科以外の先生方と情報交換することが、
実は日々の皮膚科診療に大いに役立つことを強く実感します。

 

 

2017.02.01

血液検査は奥が深い。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

血液検査は一般的には基準値を目安に良し悪しが判断されます。
基準値よりも高い場合には、肝臓が悪い、コレステロールが高い、尿酸が高い、糖尿病と判断されます。
逆に基準値に入っておれば、問題なし、健康、Aランクなどと評価されます。
栄養療法に出会うまで私もこうした見方をしていました。

しかし栄養療法を勉強するようになって、血液検査というのはとても奥が深いなぁと感じるようになりました。
栄養療法における血液検査のいくつかを列記したいと思います。
①そもそも基準値は科学的根拠が乏しい。
  よく考えれば誰を基準に基準値が決められているのか分からない。  
  健康な方が基準値であるが、健康の定義が曖昧。
②基準値の幅が広すぎる
  フェリチンやALPなどは、100~300くらい離れた基準値であったりします。(誰でも基準値に入ります)
  各検査会社、健診により基準値はバラバラ(これも知らない医師が多い)
③さまざまな要因で上下する。
  これも知らない医師がほとんです。
  炎症反応が強いと、フェリチンは高値、血清鉄は低値、血清銅は高値となります。
  ビタミンB6不足であるとAST、ALTが低値になる。
  溶血でAST、ALT高値となる。などなど他にもいろいろあります。
④一つの項目だけでは判断出来ない。
  一般的には血清鉄低値=鉄不足ですが、実際は炎症による要因もあります。(他項目で判断)
考えれば考えるほど悩みますが、基準値以外の見方を理解すればいろいろな病態が理解できます。
もっと深く知りたい医師に方はこちらまで申し込んでいただければよいかと思います。

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