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2018.05.30

栄養と学会

こんにちは、院長の栗木安弘です。
時々皮膚科学会で栄養に関した内容を発表させていただいております。
こうした内容を応援していただける医師もいる一方で、
あまり快く思わない医師も実際におられます。
受け入れない理由としては、
 エビデンスに乏しい。
 持論、思いつきでしかない。
など学会の趣旨とは異なることが理由の一つとなります。
栄養はエビデンスではなく、ある意味生化学であるため、すでに医学部でも習っている事で、エビデンス以上に広く認知された内容であります。また、どのような疾患や治療法でも最初は持論や思いつきになります。(偉い人が言えば仮説や素晴らしい発想と絶賛されるが…)

体の仕組み、病気の成り立ちには生化学な異常が存在し、その是正には食事やサプリメントを用いたオーソモレキュラーが必要となります。しかし医者の多くは、エビデンス、診断→治療(=薬)という方程式を医学教育や学会で刷り込まれており、オーソモレキュラーを理解させるためには、馴染みの薄い生化学、栄養代謝やサプリメントの正しい知識が必要となります。

先日行われた抗加齢学会では、栄養や食事、遅延型食物アレルギーやオーソモレキュラーが当たり前のように取り上げ、討論されており、また参加者もさまざまな科や分野の専門家ばかりでした。身体や病気を対象とする同じ医学会でも随分違うなぁと感じました。

 

2018.03.30

金属アレルギー(持論)

こんにちは、院長の栗木安弘です。
金属アレルギーに力を入れてやっておられる先生方には申し訳ありませんが、
個人的には金属アレルギーには懐疑的な考えをもっています。
 
金属アレルギーが疑われると、
まずいくつかの金属を皮膚に張り付けて反応をみるパッチテストがよく行われます。
しかしパッチテストでの判定は科学的数値ではなく、皮膚の反応を医師の肉眼的な判断で行われ、偽陽性や偽陰性、単なる刺激反応もあります。
陽性反応の場合、ニッケルやクロムなど生体にとって必要な金属に反応を生じること自体がやはり納得できず、 反応した金属の含まれた食材を控えるという対策自体も、
消化吸収の仕組みから考えれば、そんな単純なことではないし完璧には除去できません。(仮に完全除去すれば必須金属の不足が生じます)

そしてもっとも疑問に感じるのは、鉄アレルギーがほとんど報告されないということです。生体内でもっとも多い金属であれば反応する確率も非常に高いかと思いますが、全くそのような報告もありません。
勤務医時代も金属アレルギーの検査をして除去指導もしましたが、劇的によくなった方もおられませんでした。
 
金属アレルギーというのは、基本的には刺激反応であり、やはり栄養障害で皮膚が弱い方は外からの刺激に反応しやすいため、金属にも容易に反応します。
パッチテストを数回すれば確実性が高まりますが、何回もすれば感作の危険性もあります。
最近、鉄不足がニッケルの吸収を促進するという報告もあるように、
https://nutmed.exblog.jp/21984293/
日々診療していますと鉄不足の方は金属アレルギーが多い印象を確かに受けます。個人的には栄養補給により体内および皮膚の機能を高めれば、金属刺激反応は軽減すると思われます。

 

2018.02.20

皮膚外科

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科の手術と言えば、
傷をきれいに縫合したり、皮膚のできものを切除、植皮などがメインとなります。
外科に比べて短時間で終わりますし、面倒な術後管理もあまりなく、トラブルは少ないようです。
こうした理由から医学部を卒業して、外科的なことができる皮膚科を選択しましたが、
世の中そんなに甘くなく、大学病院時代は、重症患者さんや難しい手術患者さんが入院され、長時間の手術、予想もしない術中あるいは術後トラブルもいくつかありました。
また医局というピラミッド組織であるため、
納得いかない治療方針であっても、やむなく手術をしていたこともありました。 
その後、勤務医時代はある程度好きなようなに手術をしておりましたが、
今考えれば栄養状態がよろしくない患者さんは、感染症を併発したり、縫合不全など術後経過もよくありませんでした。
手術の技術を磨くこと、手技を追究すること必要ですが、
栄養療法を知ると、手術がうまくいくための患者さんの栄養状態の把握や対策も同時に必要であると強く感じます。

 

 

 

2018.02.16

風邪と栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

インフルエンザが流行っているようです。私自身、栄養療法を始めてから実感した一つは、風邪をあまりひかなくなったことです。(というか代わりがいないので風邪引けない)

病院勤務時代は、大体3~4か月に一度は疲れがたまった影響で元々ある扁桃腺腫大が悪化し、耳鼻科にお世話になっていましたが、ここ数年はこうした症状は少なくなっています。
仮に発症しても栄養療法と漢方薬で1~2日で回復しますし、インフルエンザもここ5~6年は予防接種はしていませんが発症しておりません。
 
栄養療法を行っている患者さんも、皮膚の症状はよくならなくても、風邪を引かなくなったという方が多いようです。
予防接種、殺菌、うがいや手洗い、マスク等も必要でしょうが、
タンパク質、ビタミンA・C・D、亜鉛、鉄、オリーブ葉、腸内環境改善などで、 自身の免疫力を上げることも重要な対策となります。

いつも思うのは、病気に対して、薬(塗り薬)、処置、予防接種、体操?など外から人工的なもので何かを施す発想ばかりがTV番組等で注目されていますが、食事や栄養で病気を発症しやすい体質自体を変えていく対策や予防が重要かと思われます。

 

 

2017.12.18

ひねくれ皮膚科

こんにちは、院長の栗木安弘です。
基本的に何事も素直に考えず、疑り深い性格なので、
皮膚科の世界で決められた診療の様々なことも、素直に受け入れず、常に疑問をもっています。 そんなひねくれ皮膚科医は、通常行われるぬり薬やスキンケア中心で、美容やレーザーが主流の皮膚科クリニックが当たり前のなか、あえてぬり薬に頼らない内面からアプローチする栄養療法を取り入れた皮膚科診療を行っています。

皮膚科の世界では、「ぬり薬は皮膚科の命」というほど大切な治療の武器であるため、 多くの皮膚科医は、ぬり方の指導や工夫、ぬり続けてもらうためのコツ、画期的なぬり薬を追究し続けています。しかし一方で、
「ぬるのをやめるとまた出てくる、繰り返し」
「ぬり薬が合わない、かぶれる、刺激がある」
「ステロイド外用剤の副作用」
「アトピー性皮膚炎におけるリバウンド、タキフィラキシー」
「ぬれない、面倒、続かない(特に男性)」
というさまざまな問題も生じています。
こうした問題は、皮膚の本来の代謝を理解すれば、やはりサプリメントを用いた内側から栄養アプローチが、万人が可能で、ぬるという負担も少なく、ぬることの副作用やトラブルの軽減につながると確信しています。
自身もサプリメントを服用してからというもの皮膚トラブルは圧倒的に少なくなりました。
私のことをサプリメントばかり勧める皮膚科と言われるかもしれませんが、体(皮膚)に必要なのは薬(ぬり薬)ではなく、十分な栄養であることを理解していただきたいと思っています。

2017.11.22

栄養療法を学ぼう。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

最近やたらと健康や病気に関するTV番組が目につきます。
専門家と呼ばれる医師が病気の解説をしたり、予防や治療法などをコメントされていますが、ほとんどの医師は食事で何とかしようという考えの方ばかりです。
 「〇〇という病気には△△という食事や食材がよい」
 「バランスよい食事を」
 「肉は控えて、野菜を多く」
などサプリメントを使う発想やコメントは一切ありません。
仮にそう言ったとしても、食品メーカーが番組スポンサーになっておれば、サプリメント云々は編集でカットされるでしょう。

日々の食事も確かに重要ですが、
冷静に考えれば、全ての食材に均等に栄養が含まれるわけではありませんし、
調理により栄養価も低下しますし、体にいいとされる食事や食材は毎日摂取できません。
さらにもっと重要なことは個々の消化吸収力の差もあります。(ちなみに医師が処方する薬剤により消化吸収代謝障害も起こります)

栄養療法を学んでいくとこうしたことや、サプリメントの必要性や治療効果を大いに実感しますが、  現代医療しか信仰のない医師は、
「栄養はバランスのよい食事で、サプリメントは必要なし、病気は薬で予防・治す」というとても残念な発想だけしかありません。
病気を薬でコントロールではなく予防や“治す”という観点から見れば、やはり栄養療法を理解しなければならないでしょう。

2017.11.10

歯科医師会での講演

こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日はクリニックを休診にして、 春日井市で行われた歯科医師会学術大会の講師として、
 「皮膚からみた栄養代謝異常~皮膚は内臓(栄養)の鏡~」というテーマで、
普段の診療でおこなっているノウハウや簡単な栄養の話、症例を交えて90分間講義をさせていただきました。

歯科医師会というと何か堅そうなイメージで、栄養にはあまり興味がなさそうな印象をもっていましたが、そんな雰囲気は全くなく、春日井市歯科医師会の先生方は非常に興味深く、熱心にお聴きになっていてとてもうれしく思いました。
やはり、口腔や歯、かみ合わせ、甘いもの(虫歯、歯周病)など、歯科は意外と栄養と関わりの深い分野であることが栄養に取り組む一つの理由かもしれません。
ぬり薬や保湿というイメージが強い皮膚科ですが、何年か先にこうした講演が皮膚科学会等できればなぁ思います。
とにかく、皮膚をはじめ口腔粘膜・歯茎・舌・口唇など目に見える変化は必ず栄養の問題が背景にあることを理解していただき、食事指導や栄養補給を勧めていただければ日々の診療に大いに役立つことになります。

2017.10.14

こんにちは、院長の栗木安弘です。

本は好きなのでよく書店に行きますが、
皮膚科の関連の本ではなく、栄養療法・栄養代謝に関する本をよく購入します。
病院勤務の時は、
「皮膚・皮膚科についてしらないことが無いように」
「誰にも負けない皮膚科の知識を得る」
という強い思いから、
皮膚科の本や医学雑誌を片っ端から買っていて、病院時代の医局の机には、書店の皮膚科コーナーよりも多くの本や雑誌が陳列しておりました。(下写真)

しかしこれだけ本があって、毎日読んで実践しても、結局はあまりよくならず、日進月歩の医学においては、診療の問題点を何一つ解決することができませんでした。

その後、栄養療法を知って、皮膚以外の栄養代謝や生化学関連の本を読むようになり、栄養療法の知識を持つようになってからは、日々の診療の疑問の解決と応用が可能となり、今ではそちらの本ばかりが増えています。
問題解決は、自分自身の世界を広げることだと誰かが言っていましたが、各科の専門性が強い医学ではまさにその通りだなぁとつくづく感じます。

2017.10.10

中部支部総会IN京都

こんにちは、院長の栗木安弘です。

この土日は京都で開催された日本皮膚科学会中部支部総会に参加してきました。
このため土曜日は臨時休診となり、患者さまには大変ご迷惑をおかけしました。

学会では私自身も、
 ポスター発表は「亜鉛と皮膚疾患」
 口頭発表は「保湿の功罪」
という演題で発表させていただきました。
亜鉛と皮膚の関係、血液検査での評価、症例報告などを供覧し、多くの先生方に興味をもっていただきました。
保湿剤に関しては、医療現場におけるヒルドイドの乱用についての問題点を指摘し、同じような意見をもっておられる先生方や関係者と意見交換もできました。
全体的には小規模な学会でしたが、個人や講演などいろいろなお話を聴くことができて、勉強になる2日間でした。

ただ、いつも申し上げているように学会というのは、
診断や薬物治療や研究、まれな症例・難渋例などを中心に発表や討論がされることばかりで、
個人的には、栄養代謝というものを理解して、栄養をもっと応用すれば、
「臨床や研究での疑問点の解決」
「もっと改善率も上がるだろう」
という症例や講演もいくつかありました。

 

 

2017.10.03

カルテ記載

こんにちは、院長の栗木安弘です。

研修医の頃は、
上司の先生のカルテ記載をお手本に、皮膚所見を英語でカルテ記載をしていました。
  scarly erythema
  erythematous papule
  doing well
  status quo
など皮膚科医は誰でも知っている専門用語を必死で覚えていた記憶があります。
一般病院勤務に変わってからは、なぜかカルテは日本語ONLYで記載しようと決意して、ひたすら丁寧に書いていましたが、字が汚くて後から怪文書のようなだとなじられたこともありました。
開業してからは電子カルテとなり、キーボードでの皮膚所見の打ち込みとなり、勤務同様にできるだけ日本語で詳細に記載しようと心がけています。

皮膚科医は皮膚を診るのが基本です。
いつも強調しているように、目に見える皮膚の変化は、病名という実態のあるものではなく、赤い、ぶつぶつ、ジクジク、カサカサなど変化そのものです。そしてその変化の背景には体のどういった異常が隠されているのかを把握する必要があります。
自分自身が心がけているのは、皮膚の病名だけでなく、こうした皮膚の変化を詳細に確認し、体内の栄養状態の把握することで、そのためにも皮膚の所見を一行一言や簡単な英語表記ではなく、できるだけ詳しく記録したいと思っています。

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