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2015.08.26

食べものメリット、デメリット

こんにちは、院長の栗木安弘です。

糖質、脂質、タンパク質が栄養の代表選手であり、3大栄養素と言います。
それぞれ体に必要な役割がありますが、一方では注意しなければいけない面もあります。

①糖質(お米、小麦、砂糖など)
  即時型のエネルギーとなり、運動や瞬発力の材料となります。
  糖質は、胃での消化を受けませんので、消化の悪い人やお年寄りには食べやすい栄養素ですが、
  過剰摂取となれば、低血糖症、糖尿病、肥満、ビタミンB不足の原因につながります。

②脂肪、脂質
  貯蔵型のエネルギーであり、糖質やタンパク質に比べて効率のよいエネルギーとなりますが、
  脂の種類によって、炎症やアレルギーを起こす場合があります。
  一般的には、ω3系(EPA、亜麻仁油、エゴマ油)、動物性脂肪は問題なく、
  ω6系植物油、マーガリンの過剰摂取はアレルギーや炎症を起こしやすいとされています。

③タンパク質(肉、魚、大豆、卵)
  体の構成成分ですが、 
  エネルギーが足りないとタンパク質を壊してエネルギーに作り変えますので、
  緊急型エネルギーというわけです。
  栄養療法では、最も重要な栄養で、できるだけたくさん摂取してもらいますが、
  摂取の仕方により、食物アレルギー、遅延型アレルギーを生じたり、
  栄養障害のひどい方は消化不良、お腹が張ったりすることがあります。

その他、口から入るものには、
加工食品やジャンクフードには防腐剤、添加物、着色料、人工甘味料といった異物も含まれており、
食べものは体に良い面ばかりがマスコミで強調されていますが、あまり良くない面も当然あります。

最近流行っている小食あるいは食べない健康法は、
こうした栄養素のデメリットが取り除かれることで、体調がよくなる場合もありますが、
違う見方をすれば、事故や対人トラブルを気にして、学校や職場も行かず、安全な家で引きこもっているようなものです。
居心地は良いかもしれませんが、長い目で見れば、自分自身にとっては、メリットはありません。
とにかく、こうした栄養素をうまく吸収・代謝・排泄させることが重要というわけです。

2015.07.27

アトピーは存在しない

こんにちは、院長の栗木安弘です。

よく考えてみれば、病気というのはこの世に存在しているものではありません。
糖尿病、高血圧、がん、貧血、高脂血症、リウマチは病気の名前だけであって、
こうした病気になっている人(病人)が存在しているだけとなります。

アトピー性皮膚炎(以下アトピー)も同様です。
アトピーという病気になっている人が世の中にいるだけです。
じゃあどんな人がアトピーになっているかと言えば、
皮膚に、赤い、ブツブツ、かゆい、ひび割れなどさまざまな変化を起こしている人(+経過や検査結果)だと言えます。

アトピーに対してはステロイドや保湿剤は保険診療上は間違いではありませんが、
いつも診療で述べていますように、起こしている皮膚の変化には対応していません。

皮膚の変化は、“皮膚は内臓(栄養)の鏡”
と呼ばれるように、内臓および皮膚の栄養代謝障害が原因となりますので、
個々の変化を詳しく観察し、体内の栄養代謝障害を血液検査の深読みで確認します。

最近TARCと呼ばれるアトピーの炎症の程度を判断する血液検査がよくおこなわれていますが、
TARCもアトピーという病気の評価であり、
病人の評価は一般的な血液検査により、詳しく判断することが必要となります。

診断治療というのは、医学の基本的な方程式ですが、
この方程式が、逆に病人ではなく、病気しか診ない皮肉な状況を作っている気がします。

2015.07.23

職業病

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日ダウンタウンの番組で職業病について紹介されており、
プロボウラーはスイカをボウリングの玉を持つようにつかむかどうか、
プロレスラーに寝起きでスリーカウントをして、すぐ起き上がるかどうかなどが検証されていました。

私は皮膚科医なので、プライベートでも電車の中、地下街、ショッピングセンターなど、
人が多い場所ではついつい他人の皮膚の状態が目に入ります。

栄養療法を学ぶ前は、道行く人の皮膚の異常をチラッとみては、
 「○○病、治療は△△外用剤」
 「ここに大きなイボがあるなぁ。治療はこれこれがベスト」
 「えらい場所にホクロができている。手術はこうやってしよう」
といった病名や治療プランが頭のなかから自動的に湧いてきました。

しかし栄養療法を学ぶようになってからは、
 「この皮膚の状態は鉄が足りない」
 「皮膚が赤くなっているのでビタミンB群が少ない」
 「耳切れ、ジクジクだから亜鉛かぁ」
と栄養状態を予想するようになりました。
学んできたことや知識の違いにより、皮膚を診る目がこんなに変わるかと、自分でも驚いています。

2015.07.15

オプティマルヘルス

こんにちは、院長の栗木安弘です。

オプティマルヘルスとは、
その人にとって「最高・最善の健康状態」という意味です。
これまで健康状態は、病気と病気でない状態の二つに分けて考えるのが一般的でした。
しかし、予防医学の観点から考えた場合、病気でないことは、必ずしも「健康な状態」を示すわけではありません。
一人一人、年代や生活環境によって身体の状態は異なりますが、
その人にとっての「最高・最善の健康」を保つためにはどうしたらよいのか?
それがオプティマルヘルスの考え方です。

                                                       日本オプティマルヘルス協会より

栄養療法もこうした考えが前提にあります。
十分な栄養補給で、細胞の機能を100%発揮できれば、よりよい健康状態が維持できるというものですが、
残念ながら現代の食事内容では、カロリーは十分あっても、
体を作ったり、代謝に関わるビタミン・ミネラルはかろうじて不足状態にならない程度でしかありません。

健康診断や人間ドックなどの血液検査の基準値や国が決めた栄養の所要量は最低ラインの健康状態です。
それ以上を目指すオプティマルヘルスの場合には、国は面倒を見てくれません。
サプリメントを用いて所要量以上の栄養摂取を行い、
基準値でない理想値を目指した栄養アプローチとなり、これは自己投資になります。

皮膚は内臓の鏡といいますが、
内蔵の病気がなければ、皮膚の状態がよいのではなく、
オプティマルヘルスを達成することで、トラブルの少ない丈夫で美しい皮膚が作られます。

2015.07.13

学会発表IN京都

こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は京都で開催された第108回近畿皮膚科集談会に参加しました。

私も僭越ながら手荒れに関する発表をさせていただきましたが、
普段の栄養セミナーの発表と違って、偉い皮膚科の先生方の前ではさすがに緊張しました。
近畿皮膚科集談会

皮膚科学会や講演会では
 「エビデンスは?」
と叫ばれることが強いようですが、
今回は、
 「今日の身体は昨日までの食べ物でできている」
 「角質層、角化、コラーゲンの栄養は...」
 「手荒れは、ぬり薬をぬると良くなるが、やめるとまた出てくる」
という誰もが否定できない、あるいは習ってきた内容、診療で経験したことを盛り込んで、
改善症例を生化学的な血液検査データに反映した内容であったことか定かではありませんが、
批判的な意見もなく終了しました。

学会といえば、つい珍しい症例、治療に難渋した症例、研究結果といった、
アカデミックな内容ばかりが発表されることが多いようですが、
手荒れをはじめ、フケ症、アトピー、ニキビといった日常診療でよく診られるにもかかわらず、
一進一退を繰り返し、慢性に経過する疾患もどんどん取り上げて討論すべきだと思われました。

2015.06.08

脂肪肝と皮膚

こんにちは、院長の栗木安弘です。

クリニックにも脂肪肝の患者さんはたくさん受診されています。
すべての方がそうとは限りませんが、毎回血液検査結果を見せてもらうと、
脂肪肝って、内科通院している割にはなかなかよくなっていない方が多いなぁ、
と感じます。

脂肪肝の治療の多くは、
 ①コレステロールを下げる薬
 ②糖尿病合併例では血糖値を下げる薬
 ③EPL(脂肪肝で唯一保険適応のある薬剤)
が処方され、具体的な生活指導はあまりなく、
ただ単に「痩せなさい」「運動しろ」ばかり指導されていると、患者さんから聞きます。

医師もご存じありませんが、
皮膚を代謝させる核酸は肝臓で作られます。(これをサルベージ合成と言います)
そのため脂肪肝をはじめ肝機能障害は、アトピーやニキビ、湿疹、乾癬といった皮膚のトラブルを生じます。
脂肪肝の治療は、上記の画一的な対応がよくなされていますが、
先ほど言いましたように、実際はあまり成果もなく、結局は皮膚のトラブルが続いている方が多いようです。

できるだけ糖質を減らし、タンパク質摂取、食後の軽い運動、
薬剤という異物ではなく、体が知っている栄養素をたくさん摂取して栄養代謝を改善させることが、
肝臓および皮膚に対する本当の意味での改善策となります。

2015.05.12

名医とは?

こんにちは、院長の栗木安弘です。

最近本屋さんにいくと、やたらと全国の名医、おすすめの病院といった本がよく販売されています。
とくに名医と呼ばれる医者は大勢いるようで、
その解釈は、
 ある特定の疾患の知識や治療技術が優れている専門家
 患者さんの話をじっくり聞いてくれる
 患者さんの希望にそった治療をしてくれる
 薬をたくさん出してくれる
 病気を早く見つけて治療してくれる
 講演や医学論文をたくさん執筆している
など人それぞれ定義にバラつきがあります。

私もこうした名医をたくさん知っていますが、個人的には、上記のような医師だけでなく、
薬や西洋医学だけに過信せず、食事の見直しや、細かい栄養指導にて、
できるだけ薬に頼らない、薬を減らす努力を日々行う医者が名医かなぁと思っています。

昨日のラジオ番組で、
15種類飲んでいた薬を減らしたら、症状がよくなった高齢者のニュースを聞いてそう思いました。

2015.04.20

神戸漢方セミナー

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週の土曜日は神戸三宮で「明日から使える漢方セミナー」という講演に参加しました。
講演内容は
 漢方薬の基礎知識
 皮膚科での適応
 新たな使用法
など新しい発見がたくさんあってとても勉強になりました。

漢方は“証”というものがあって、
患者さんの体質や皮膚の状態、詳しい問診で、必要な漢方薬を決定します。
うまく当たれば効果が高いようですが、証の見極めは経験やコツといった主観的な要因が強くもあるかと思われます。

病気を専門的にみる西洋医学と異なり、
体全体を良くする漢方治療は、栄養療法とよく似ており、
証にあたるものが、血液検査結果による栄養評価で、漢方薬にあたるものがサプリメントとなります。
漢方治療、栄養療法、それぞれメリットデメリット(下表)ありますが、
互いのよいところを組み合わせて行うことがベストだと思われます。

2015.04.18

外用剤は安全か?

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科医のほとんどがステロイド外用剤は正しく使えば問題はないと考えており、
皮膚科クリニックのホームページ内や、
皮膚科の教科書、皮膚科関連の学会や講演会でも、
ステロイド外用剤の適切な使い方や安全性がアピールされています。

個人的には、薬は長く使用しない方がよいと思っていますので、
短期間ステロイド外用剤を使用する場合はほとんど影響はないようですが、
だらだらと長く使用し続けるとことは、
皮膚の萎縮、毛細血管拡張、易感染など皮膚にとってはあまりよくないかと思われます。
(内臓のサインも消されてしまいます)

こうした副作用だけでなく、
茶のしずく石鹸事件のように、
経皮感作といって、皮膚に何かを塗り続けると、皮膚から吸収した成分にアレルギーを起こすように、
個人的にはぬり薬の主成分や添加物や保存料に対するアレルギーが生じるのではないかと懸念しています。

最近TVで、湿疹や乾燥した皮膚に離乳食などの食べものが口について経皮感作(食物アレルギー)を起こすことから、
幼少時から保湿剤によるスキンケアを行うこと勧められています。
たしかに保湿剤もぬり続けることで食物アレルギーは予防できても、
ぬり薬に含まれているさまざまな化学合成成分でアレルギーを生じる危険性もあると思われるので、
たとえ弱い薬や保湿剤でも基本的に皮膚に何かをぬり続けることは避けるべきです。
まぁ皮膚は本来何かをぬるためにあるのではありませんから。

2015.04.06

遅延型食物アレルギー勉強会

こんにちは、院長の栗木安弘です。

土曜日は名古屋で腸内環境&遅延型食物アレルギーのセミナーがありました。
皮膚科とはあまり関係なさそうな内容ですが、
私にとっては非常に興味深く、面白い内容でした。

最近ようやく腸内環境について注目されるようになりましたが、
皮膚科領域ではまだまだ治療に応用されることは少なく、
かつアレルギー学会は遅延型食物アレルギーの検査を推奨しないという注意勧告も出されています。
私も以前、皮膚科学会で遅延型食物アレルギーの症例発表した時も、
こうした学会の指摘を受け、大学病院の偉い先生に注意されたことを覚えています。

食物アレルギーの対策は抗原除去が中心ですが、
やはり何でも食べられるような健全な消化吸収、腸内環境を作っていくことが必要で、
消化管に必要なグルタミン、ビタミンA、食物繊維、鉄、ビタミンB群、乳酸菌といった栄養素が必要となります。

またアレルギーだけではなく、乾燥、ストレス、病原体、活性酸素、慢性物理刺激に負けない丈夫で強い体(皮膚や粘膜や内臓)を作るのもこうした栄養素が必要となります。

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