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2017.09.05

クリニックでの栄養療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。

クリニックは他の皮膚科と比べて、栄養療法を軸に皮膚科診療を行っています。
そのため、どうしてもぬり薬のぬり方や使い方、スキンケア指導よりは、栄養の話を重視してお話することが多くなります。
とくに長年皮膚でお悩みの方、ぬるとよくなるがやめると出てくる、アトピー性皮膚炎をはじめとした重症皮膚疾患の方は血液検査や栄養のお話をじっくりさせていただきます。

しかし中には、診察をしてみると、実は診断が間違っていたり、今までぬっていた薬が合わなかったり、という方も時々おられ、栄養療法を行う前に治療法を変えてよくなる方も意外とおられます。

栄養療法を行うことで心がけていることは、
まず、できるだけ保険の範囲で治療できるものはする。
つまり正しい診断と適切な治療を軸にして、根本的なところは希望により栄養療法を併用していく。
説明は、こちらから一方的にするのではなく、患者さんの話もよく聴く。
話を聴くことで、その内容や細かい訴え、皮膚や爪など目に見える変化を観察し、栄養状態がある程度推測できる。(確認は血液検査)
サプリメントについては継続していただけるように金銭的な部分も考慮する必要もあります。

栄養療法を謳っているクリニックの多くは栄養解析を行い、
栄養解析レポートに基づいてサプリメントを選択することがほとんどです。
確かに細かく解析された栄養解析レポートでのサプリ選択がベストではありますが、
実際は、たくさん飲めない(せいぜい2~3種類)、飲むのを忘れてしまう、飲めても金銭的に続かない、カプセルがダメ、顆粒がダメなど、飲むと気持ち悪くなる方、味がまずいなどいろいろ経験します。
栄養療法をご存じで、十分理解されている方は、頑張って続けますが、
個人的には、患者さんの意向をお聞きして、できるだけ継続していただけるよう、負担の少ないように栄養療法をすすめて行きたいと思っています。

 

 

2017.05.30

栄養療法は治療

こんにちは、院長の栗木安弘です。

「サプリメントは必要なし」
「食事の栄養で十分」
「食事を変えれば〇〇はよくなる」
を強調される方が多く、書店に行けば、〇〇食というような食事療法を推し進めている本が山のように並んでいます。

確かに食事を見直すことで一部の疾患や症状も改善し、サプリメントは必要ないかと思われますが、 栄養療法の基本はドーズレスポンスという概念に基づいており、
食事摂取や自己で生合成できる栄養量より10~100倍以上の栄養を摂取することに意味があります。

食事の見直し、サプリメントなしで越したことはありませんが、
栄養を多く摂取することで予防効果や治癒力が高まっていきます。

つまり、栄養療法は食事とサプリメントを用いた“治療法”だということですが、 
現実は、「食事に含まれた栄養、バランスのよい食事、サプリメントに頼らない」というのが金科玉条のようであって、こうしたスタンスの強いTVの健康番組では、番組スポンサー等の影響もあって、特定のサプリメント会社のサプリメントを用いたこの画期的な栄養療法は残念ながら大きく紹介されることはありません。

 

 

 

 

2016.12.19

栄養で保湿

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚の70%を占めるコラーゲンをスムーズに合成させることが皮膚をよくするためのポイントです。
コラーゲンは上皮組織の足場となり、上皮組織の分化に関わる信号を送っているとされています。
皮膚ではありませんが、
筋肉細胞をシャーレにいれても増殖はせず、コラーゲン添加のシャーレでは増殖するように、
つまりコラーゲンという足場がなければ、皮膚(表皮)、粘膜、骨、歯、爪、髪の毛などがうまく作られないということです。
(コラーゲンがなくても増殖するのががん細胞です)

さらにコラーゲン投与により、かゆみ神経の表皮内侵入をさせにくくする成分(セマフォリン3A)の抑制効果の報告もあるため、
コラーゲンは角化異常、乾燥、かゆみを抑える効果があるということです。

直接コラーゲンを摂取していただいても結構ですが、高分子のため腸管や皮膚からはなかなか吸収しにくく、
やはり材料を入れて体内で合成させる方がよいかと思われます。

コラーゲンの材料は、
 タンパク質
 ビタミンC(1日3000mg以上)
 鉄
がメインで、その他は亜鉛、ビタミンAとなります。
乾燥肌、保湿剤をぬっても乾燥する、かゆみがなかなか取れない方は、
一度コラーゲン合成するための栄養素を摂取することをおすすめします。

2016.12.12

サプリメント会社

こんにちは、院長の栗木安弘です。

クリニックで取り扱っているサプリメント会社はこちらです。

栄養療法を知った時、ビタミンBとか鉄は保険薬を使用すると思っていましたが、
専用のサプリメントを用いること、
お医者さん専用のドクターズサプリメントという存在を初め知りました。
随分前に大阪の上六で行われた栄養療法のセミナーで、
どこの会社のサプリメントなんだろうと、
ひたすら演者がしゃべっている内容をメモした記憶があります。(確かMMSとか…書いてました)

今ではそのサプリメント会社には随分お世話になり、診療には欠かせないものとなっています。
大手の有名なサプリメント会社ではありませんが、ここのサプリメントは素晴らしいものばかりですし、
社員の方々には、製造販売やさまざまな情報提供、休日までセミナー・講演会の準備をしていただき、とても感謝をしております。

世間一般や医療界では、サプリメントに対する風当たりは強く、
 「食事で十分、サプリメントは必要ない」
 「サプリメントの摂り過ぎは肝障害や過剰症となる」
 「あんなのは効かない」
 「高い、悪徳」
と専門家や医師の一言で簡単に否定されることがよくあります。
でもこうした企業努力をされている良心的な会社や多くの社員がいることも忘れないでほしいと思います。

2016.12.12

今年最後のセミナー

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は品川で栄養セミナーがあり、今年最後のセミナーということで参加致しました。
今回は全国で栄養療法を実践されている先生方の、
栄養療法の取り組み、改善症例、苦労話、ノウハウなどを紹介する内容でした。
毎回こうした企画に参加すると栄養療法が全国に広がっているなぁという印象を強くもちますが、
やはりまだまだ、
 「検査は異常がないので問題なし」
 「原因不明なので心療内科に」
 「サプリメントは飲まない方がいい」
など栄養療法は医師の理解の得られない部分のあるようで、いかに理解していただくかが今後の課題となりました。

とくに皮膚科の場合、医師も患者さんも何かを飲んで皮膚を治すというのがメインではありませんし、
栄養やサプリメントで皮膚を治すと言う発想はほとんどなく、よけいにハードルが高いと思っています。

まずは、血液検査の基準値の理解、栄養と皮膚疾患、サプリメントの理解が必要で、
皮膚科学会等でアピールをしていますが、
珍しい症例、難渋した症例、研究ばかりの学会では皮膚と栄養に関する演題はほとんどなく、アウエイ感満載ですし、
栄養に関する内容を、学会に合わせて学術的に難しくすれば理解しにくいし、
一般向けに簡単にすればチープで科学的ではないと批判されるため、
資料やスライド作成はこのバランスが難しいと感じます。(しかも7分という時間制限もあります)

2016.11.24

最近の栄養療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。

2007年に栄養療法に出会い、2010年から栄養療法を実践して、
いろいろな患者さんを診ておりますと、サプリメントの効果はとても個人差があるなぁと感じます。
今までの経験と講義から学んだことを、少し長いですが、
私なりのコツというか流行りを一部ご紹介したいとと思います。

①見逃されやすいビタミンC
皮膚科領域ではやはりコラーゲンが重要で、その材料は鉄、タンパク質、ビタミンCが必要ですが、意外とビタミンCは忘れがちで、摂取量も少ない方が多いような気がします。
とくに水溶性ビタミン(ビタミンB群、ビタミンC)は個人差はありますが、
たくさん摂取する必要があり、ビタミンCは3000mg以上が理想だと思われます。
オーソモレキュラーの創始者であるライナス・ポーリングは晩年はビタミンCを12~18g/日飲んでいたと言われています。

②ビタミンAは名脇役
皮膚の角化やコラーゲン合成には必須ですが、どちらかというと鉄や亜鉛の方が優先されますし、
単独処方やタンパク質不足や代謝の悪い方は効果が出にくいかもしれません。
できれば少な目で継続していただくか、吸収のよいミセル化したビタミンAをおすすめします。
ビタミンDも同様ですが早く効かせたい場合には多めに摂取するのが良いでしょう。

③鉄欠乏性貧血の改善
とくに女性や子供には必須ですが、早く改善したい場合に多めに摂取をおすすめします。(ヘム鉄2~4個/日以上)
皮膚疾患を含め、どんな疾患も鉄欠乏性貧血をまず改善させることが基本となります。

④消化吸収が悪い、低コレステロールの方は効果が乏しい
サプリメントも栄養素なので、
やはり消化吸収力の低下(胃酸分泌低下、ピロリ菌、萎縮性胃炎、便秘、下痢など)の方は、
こうした対策も同時におこなう必要があります。
また低コレステロールの方は、ベースにタンパク質不足や代謝異常があるため、
タンパク質やビタミンB群を中心として栄養アプローチが優先となります。

⑤組み合わせ
フィトケミカルは別ですが、これだけ飲めば大丈夫ではなく、
栄養素という材料を入れて、体に必要な成分を作らなければなりません。
つまり栄養素が直接作用するのではなく、栄養素が活性化したもの、
あるいはコラーゲンのように栄養素を材料につくられたものが生体に作用することを理解しなければなりません。
改善したい症状や疾患によりその組み合わせは異なります。

⑥継続することが重要
脳や消化管は即効性があるかもしれませんが、皮膚は一番栄養が届きにくくかつ面積が広い臓器です。
1~2ヵ月してよくならなければやめてしまう方もいるようですが、やはり6ヵ月~1年以上は続けることが重要でしょう。
クリニックでも長く続けている方はよくなっていると感じます。

まだまだありますが栄養療法に取り組んでおられる医師、患者さんの参考になればと思います。

2016.11.18

至適量の理解

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法を学ぶ上で理解しなければならないことの一つです。

細胞や組織は食べものから得られる栄養によりその機能を維持しますが、
細胞や組織の機能を向上させる量というのは、
個々で異なり、その差は20~200倍とされており、これを至適量といいます。

考え方はいろいろありますが、
私なりに解釈すれば、摂取された栄養を、
少なくやりくりすることができる細胞や組織がある一方で、
多く摂取しなければはたらかない細胞や組織、
があり、こうした差が病気の発症あるいは、老化が進行しやすいかどうか違いと捉えています。
当然皮膚のトラブルが続く方(皮膚が弱い方)は後者です。

個人の至適量はどのくらい必要かは誰も分かりません。
そのため大は小を兼ねるという発想から、栄養は多めに入れることを原則としますが、
食事から摂取できる10~100倍以上の栄養が必要となり、サプリメントを利用することになります。

私のことをサプリメントばかりすすめる医師という方がいますが、
やはりこうした至適量という概念や皮膚と栄養に関して理解すれば、
皮膚はぬり薬や美容処置だけの対症療法だけでなく、根本的に治すにはサプリメントを使用せざるを得ない気がします。

2016.11.04

困難な道

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科診療において、
患者さんの希望通りにぬり薬を処方、またぬり方の細かい指導は、
皮膚科として当たり前のことで患者さんも納得されるかもしれませんが、
長い目でみると本来の皮膚の治し方ではない気がしてなりません。

皮膚の機能はバリア機能であり、外部からさまざまな刺激や微生物から体を守っている一番大きな臓器です。
そして皮膚の新陳代謝というのは下から上への一方通行です。
一方通行の代謝で汗や皮脂や老廃物を一緒に排泄することは皮膚科医は誰でもご存じです。
また皮膚表面を覆っている皮脂も皮膚のバリア機能に必要です。
かゆみやかぶれに対して一時的にぬるのはよいかもしれませんが、
皮膚表面に人工的なものをぬり続けることが、果たして皮膚の機能に影響はないのでしょうか?

皮膚も臓器の一部です。そして皮膚に必要なものは、やはり栄養です。
その栄養は体の内側から入れてやることが自然な皮膚のアプローチですが、
そこまでの道のりは、
食事内容だけでなく、たくさんの栄養摂取(サプリメント)が必要ですし、
栄養の消化吸収・代謝・運搬に関わる口腔環境、消化吸収、肝臓、貧血といった対策も行わなければ、
皮膚に十分な栄養は到達できません。(お金も時間もかかります)

つまり皮膚は目の前に見えていても、ものすごく大きく、遥か遠い存在というわけです。

歯科や内科は口から経口投与、整形では骨=カルシウムというイメージで、
栄養療法は取り組みやすいですが、皮膚科はお手軽なぬり薬というイメージが強いせいか、
皮膚科医も含めて多くの方は栄養に関心のないことがほとんんどです。
それでも日々の診療で、この栄養療法を必要とする方は皮膚科の中でも大勢いると痛感しています。

2016.10.06

皮膚を内側から治す

こんにちは、院長の栗木安弘です。

こうした方針で診療している皮膚科は少ないでしょう。
かぶれや虫刺されなどはそれでもよいかもしれませんが、
アトピーやニキビやフケ症、乾癬などの慢性に繰り返す疾患の場合には、外からの対応は何の解決にもなっていません。

実際クリニックを受診される患者さんで、
 「ぬるのをやめると出てくる」
 「保湿が足りない」
 「原因不明といわれた」
 「これぬっておきなさいと医師から言われた」
と言われる方も少なくありません。

皮膚科の学会に参加しても、こうした問題は、
「ぬり方が適正でない、だから正しい外用とスキンケアをしっかり」
をお偉い先生方は強調され、
全てこれだけで片づけられている印象を受けます。

日々の診療で、
 「食事を変えたら皮膚がよくなった」
 「甘いのを控えたらかゆみが減った」
 「鉄やビタミンBを飲んだら肌の調子はいい」
 「便通がよくなってニキビが減った」
ということを経験すると、
皮膚科医はもっと皮膚に起こっている変化を内臓の異常(とくに栄養障害)と捉えて対応することが必要です。
クリニックは昨日で7年目となります。
引き続き、時間もかかる困難な道ですが、本来の皮膚の治し方を追究していきます。

2016.09.28

サプリメント否定派

こんにちは、院長の栗木安弘です。

医師のほとんどはサプリメントを嫌います。
 「保険適応のある薬が一番効く」
 「サプリメントはどこでも同じ、効かない」
 「科学的根拠がない」
 「過剰症や胃や肝臓が悪くなる」
 「栄養は十分ある、サプリメントなんか必要なし」
など栄養療法に出会うまで私もこのように考えていました。

医師は専門的に診断法や薬の使い方・手技ばかりを学ぶことが多いようですが、、
体の代謝(生化学)、病気と栄養代謝、生化学的な血液検査の読み方を勉強すれば、
栄養の重要性、病気の多くは栄養障害が原因であることが理解できますし、
病気を治すのが薬ではなく、自然治癒力(栄養)であることやサプリメントの必要性も理解できるかと思われます。

栄養療法は自然治癒力を高めるだけでなく、現行の標準治療の副作用の軽減や治療効果も高めてくれます。
おかしな治療法にハマっていると思われている医師も多いかと思いますが、
西洋医学しか知らない医師は診療だけでなく身体的にも非常に損をしている気がします。

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