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2023.02.13

皮膚キュレット

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科の処置にはとても便利で、ほぼ毎日使用しております。
ただ採用している皮膚科は少ないようです。
主に、ウオノメやタコ、イボなど、硬くなった角質を削りますが、
トゲ抜きや爪の検査などにも応用できます。
以前この器具についての学会発表もしたこともあります。
医療器具ですが、なぜかAmazonで20本セットで販売されており、
皮膚科を受診しなくても自分で削ることも可能かと思います。

大学病院では古いメスやカミソリで処置をしておりましたが、患者さんへのベストな医療を提供するためには、こうした器具はコストもかかりますが皮膚科には必須かと思われます。

2022.09.08

保湿は外せない

アトピー 性皮膚炎のweb講演会を拝聴しました。
製薬会社主催ですので、最近注目されている新薬の効果をアピールした内容でした。
新薬でアトピー性皮膚炎はよくなっても、
保湿は続ける必要があるということを強調されていました。→いつまで続けるねん。

皮膚科医の頭のなかは、アトピー 性皮膚炎には保湿が何がなんでも必須のようですが、皮膚の仕組みや代謝を理解すれば、本来は体の内側から潤いを取り戻すことも重要です。
お偉い先生方は乾燥肌がアトピー性皮膚炎の原因と考えておられるようですが、
保湿のほとんどしない発展途上国や原住民ではアトピー性皮膚炎はほとんどいません。
そういったところから病気の原因を探っていく必要があるかもしれません。

2022.07.20

間違いだらけのアトピー性皮膚炎診療

こんにちは、院長の栗木安弘です。

日本のアトピー性皮膚炎の標準治療というのは、
 ヘパリン類似物質の併用
 新生児期からの保湿
 TARC測定による外用指導
 1FTUやプロアクティブ療法
であり、私はあまり指導しておりませんが、こうした治療はどこの皮膚科でも行われており、最近ではデュピルマブやJAK阻害剤という新薬も続々と出ております。

著者は元大学病院の皮膚科教授でありながら、世界標準とは違う
日本のアトピー性皮膚炎の標準治療というものを検証しその問題点を明確に指摘されています。
詳細は述べませんが、保湿や新薬の併用ではなく、ステロイド外用の使い方を見直して適切に使用すべきであることを強調されています。
学会の言いなりみたいな医師が多いなか、こうした医師がおられることに驚きました。
とても参考になる内容でしたが、個人的にはステロイドに加えて栄養療法併用が最強かと思います。

2022.05.11

ニキビ検査

こんにちは、院長の栗木安弘です。

日本中探してもニキビで血液検査をする皮膚科医はおられませんが、クリニックでは、
 なかなかよくならないニキビ
 ニキビの原因を知りたい
という方には栄養という観点から血液検査を積極的に勧めております。
ニキビはお若い方が多いので、当然検査結果は異常ありませんが、栄養的に問題のある方はたくさんおられます。
ニキビに対しては、キメ細い外用指導が多くの皮膚科でされております。
しかし、外用剤の刺激が強かったり、ニキビケアが面倒という方もおられます。
やはり、皮膚は内臓(栄養)の鏡ということも念頭に置いて、ニキビにも栄養療法をお勧めしたいと思います。

2022.04.13

イボ栄養対策

こんにちは、院長の栗木安弘です。
イボに対しては、液体窒素処置が一般的な対処法ですが、
頻回の通院や、処置時の痛みから、治療が困難な方も少なくありません。
イボは、ウイルス感染による表皮角化異常ですので、採血結果などを参考にして、
 ウイルスに対してはオリーブ
 角化異常に対してはビタミンA・D、亜鉛
などをおすすめしております。
私自身も以前、おでこにイボ(扁平疣贅)がありましたが、サプリメントを飲むようになっていつの間にか消えておりました。なかなかよくならないイボには栄養対策を2〜3ヶ月限定で集中的に試してみるのもいいかもしれません。

2021.11.29

フケ症の科学

こんにちは、院長の栗木安弘です。

職業柄、スーツの襟や肩にフケがついている方に目がいきます。
フケ症は脂漏性皮膚炎と呼ばれ、日常的によくある皮膚疾患です。
原因として、皮脂過剰およびマラセチア増殖、ビタミン不足などが挙げられます。
しかしこうした追求はあまり行われず、ひどい時はステロイド外用、軽症は抗真菌剤、おまけのビタミン剤というのがお決まりです。

フケ症を栄養的に理解すると、
 糖質、飲酒、ストレスによるビタミンB群不足
 皮脂の酸化には抗酸化力低下
 乾燥型のフケ症は角化異常(ビタミンAや亜鉛)
などが考えられ、血液検査で追求するようにしています。(マラセチアの有無は真菌検査)
頭は薬が塗りにくいし、外用やめると再発の繰り返しです。
個人的には食事の見直し、良質のサプリメントによるフケ対策をお勧めしております。

2021.10.06

かゆみのない生活

こんにちは、院長の栗木安弘です。

かゆみのない生活が理想ですが、体のサインであるかゆみはなかなか無くすことは難しいようです。
それでもある程度抑えないと、
 仕事や勉強がはかどらない、眠れない、イライラ
の原因となります。

かゆみに対しては、抗アレルギー剤ですが、眠気や倦怠感などの副作用もありす。
コラーゲンを補充することで、かゆみが抑制される報告もありますので、
 ①コラーゲンの糖化を抑制するための糖質制限
 ②コラーゲンの材料である(鉄やビタミンCやアミノ酸)
の補給となります。逆に言えば糖質過剰や栄養障害で容易にかゆみが起こります。
またカルシウムやマグネシウムもヒスタミンを抑制します。
かゆみは我慢できません。掻いても直ぐに回復するような丈夫な皮膚を保つことが重要です。

2021.06.14

アトピー性皮膚炎と栄養療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。

開業した理由の一つが、「アトピー性皮膚炎を治したい」ということでした。
勤務医時代は、なかなかよくならないアトピーに対しては、漢方薬、和食中心、金属アレルギー、純石鹸生活、オゾンやダニ防止布団、塩素除去など、をいろいろ試しましたが、結局たどり着いたのが栄養療法でした。
現在クリニックでも栄養療法を実践されているアトピーの患者さんは大勢おられます。(長い方では10年)
アトピーでの栄養療法の基本は、食事の見直し、
タンパク質、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、鉄などの栄養補給と慢性炎症対策(主に胃腸)です。
アトピーの標準治療は誰でも同じですが、栄養療法は患者さんの皮膚の状態や血液検査や遅延型食物アレルギー検査の結果、そして予算によって優先させる栄養アプローチは異なります。また薬剤と異なり安全性も高く、根気よく継続することをお勧めしております。

2021.04.28

うっ滞性皮膚炎

こんにちは、院長の栗木安弘です。

通常、湿疹というのは外側からの刺激がほとんどですが、うっ滞性皮膚炎は下肢静脈瘤によって、皮膚の血流やリンパの停滞に伴う老廃物の沈着や排出障害によって、かゆみや赤みや色素沈着を生じる一風変わった湿疹です。
この疾患から、
 ①湿疹の原因は皮膚の内側
 ②皮膚は排泄器官
であることが分かります。
下肢静脈瘤に限ったことではなく、貧血等で皮膚の血流が悪かったり、便秘等で老廃物が蓄積すれば、うっ滞性皮膚炎と同様の機序で湿疹が起こると考えます。
原因不明の湿疹、頑固なかゆみや色素沈着は、貧血や消化管の改善も必要となります。

2020.12.16

手荒れと栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

最近ではアルコール消毒の影響で、手荒れの患者さんが多く来られます。
手荒れの多くは、
 ひどい場合にはステロイド外用剤
 カサカサの場合には保湿剤(ヒルドイド)
 ひび割れはステロイド含有テープ
というのがワンパターンで処方されます。
こうした治療で一旦軽減しますが、職業性であることから繰り返すことが多く、特に美容師さんは症状がつらすぎて転職される方や、半分諦めモードで上記のぬり薬だけ求める方もおられます。
しかしよく考えれば、同じ環境や職場でも手が荒れない方もおられるように、発症は個々の皮膚のバリア機能の違いで、やはり体(皮膚)の栄養状態が左右します。
手荒れでお悩みの方は、まず食事を変えて、至適量の栄養補給を行うことです。
特に女性の場合は貧血や鉄不足の改善は必須です。
これらを続けることで、完治は難しいかもしれませんが、悪化しにくく回復も早くなります。

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