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2017.09.26

皮膚が弱い

こんにちは、院長の栗木安弘です。

かぶれ、手荒れ、金属アレルギー、アトピー、乾燥、かゆみ・湿疹、各感染症、
などすべての皮膚トラブルは、おおざっぱに言えば、皮膚が弱くなることが原因です。
皮膚が弱いと本来の機能である皮膚バリア機能や免疫機能が低下します。
ですから皮膚本来の機能を取り戻し、皮膚を強くすることが重要ですが、
皮膚が弱いということなどは科学的に証明することは不可能で、
多くの場合、皮膚強くするという対策ではなく、外から加わる刺激やアレルゲンばかりを追究・除去、そして皮膚表面に何かをぬって守ろうという発想しか皮膚科医にはありません。

皮膚の本来の機能を取り戻し、皮膚を強くするためには、
栄養療法の創始者であるライナス・ポーリングが提唱したような、至適量の栄養補給をしなければなりません。
至適量とは、各組織や臓器が本来の機能や治癒力を発揮する栄養量であり、通常は食事や体内で生合成される栄養量では不十分であると言われています。
ポーリングは精神疾患における脳内の至適量について主張しましたが、
私自身は皮膚も同様だと確信して、サプリメント補給による栄養療法をおすすめしますが、「皮膚はぬり薬」というイメージや、栄養が皮膚に至る経路(胃腸、肝臓、貧血)に問題ある場合も多々あり、皮膚を根本的に治すには時間も費用もかかります。 

診療ではサプリメントばかりすすめていることが多いかもしれませんが、
保険適応の薬(ぬり薬)は対症療法ばかりです。
皮膚科医として、ぬり方をはじめ皮膚科薬の使い方・工夫、美容処置なども必要ですが、やはり健康で美しい皮膚や体を取り戻すためには、まず栄養療法が必要なアプローチだと確信しています。

2017.09.07

2分診療

こんにちは、院長の栗木安弘です。

アトピー性皮膚炎患者の約30%が、平均2分以下の診察時間であるという報告があります。
http://newswitch.jp/p/9828
診察時間が短いのが悪いというのではありませんが、
これでは納得いく診察は難しいかもしません。
医療の基本が診断→治療ですので、
治らないアトピー性皮膚炎と一旦診断されれば、お決まりのような治療が永遠と続きます。
まぁ長年のアトピー性皮膚炎の患者さんは、
最初から皮膚科医には治せる期待は抱かず薬だけもらえればいいという患者さんも少なくありませんし、 皮膚科医もガイドラインで決められたステロイド外用剤を処方すれば診察時間も短くすんで、その他多くの患者さんの診察もできます。
皮膚科の診療単価が他の科と比べて低いので、時間をかけ、じっくり診て、きちんと説明する本来の診療スタイルが、逆に経営面に首を絞めるという自体にもなっています。

アトピーという診断も適切な外用指導も必要ですが、皮膚の変化は目に見えます。
アトピーという病名の原因は分からなくても、なぜその変化が生じているかを皮膚科医は考えて、きちんと説明しなければいけません。

 

2017.06.27

皮膚科の“診る”ということ

こんにちは、院長の栗木安弘です。
皮膚を診るというのは皮膚科医の基本です。
しかし多くの皮膚科医は、病名をつけることをその目的とされているようですが、
私自身は病名だけでなく、
皮膚の詳細な変化の原因を栄養というフィルターを通して追究したいと思っています。
 
そのため、皮膚を肉眼的に診るだけではなく、
驚かれる方もいるかもしれませんが、自身の顔を患者さんの皮膚に近づけて拡大鏡を用いて診察することもよくあります。
そうやってじっくり診ていくと細かい皮膚の変化が見えてきます。
さらに診るだけでなく、皮膚に触れることで、ぶつぶつ、ザラザラ、冷たい、浮腫み、硬い、など触って初めてわかる変化もあります。
つまり、視診と触診(時に臭いなど)を駆使して、皮膚の詳細な変化を観察しますが、もちろん皮疹の分布状態や問診なども参考にします。
 
そうやって皮膚を診ていくと、
「あぁこの方、鉄が足りてないなぁ」
「亜鉛とビタミンAが不足気味だなぁ」
「糖質の摂り過ぎだろう」
というのがある程度予想がつきます。(詳細な確認は血液検査)

いつも申し上げているように、
診断(病名)も必要ですが、診断された方は体の栄養代謝異常による皮膚の変化のある方(病人)です。いくら病名に対する決められた治療をしても、
「よくならない」
「薬をやめたら出てきた」
「再発、繰り返し」
という方は、やはり病人自体を治さなければよくなりません。

 

 

 

2017.06.13

手荒れと栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。
皮膚科診療では手荒れはよくある疾患です。
水や洗剤による刺激や職業的(美容師)なことが原因、対策は刺激回避やゴム手袋着用など、
薬はお決まりの、カサカサには保湿剤、ひどい時はステロイド外用剤が、
どこの皮膚科に行っても処方されます。
しかし、よくならない、繰り返し、という方は後を絶ちません。
 「保湿が足りない」
 「ぬり方が悪い」
という医師もおれば、挙句の果ては、
 「家事を止めない、仕事をやめなさい」と心無いことを言う医師もいます。

自身もそうですが、手にクリームや軟膏などは仕事中はべたついてぬれませんし、ぬりたくもありません。
やはり皮膚そのものを刺激にまけないようにすることが大切であると考えます。
そのためには食事の見直しや十分な栄養補給をおこなうことが手荒れに限らず、治りにくい皮膚疾患に必要な対策であると思います。
「手荒れにはどんな栄養が必要?」
それは手荒れという病名ではなく、詳細な皮膚の変化をじっくりみることで分かります。

 

 

2017.05.25

カサカサ

こんにちは、院長の栗木安弘です。
乾燥肌の状態を分かりやすい言葉で表現すればカサカサです。
カサカサは診ただけで誰でも分かりますが、
よぉーくみればいろいろなカサカサがあるのが分かります。
 ①毛穴に一致したカサカサ(フケで多い)
 ②皮膚の溝にそったカサカサ(手荒れで多い)
 ③毛穴の膨らんだカサカサ(ザラザラ)(子供の乾燥)
 ④皮膚がゴワゴワにともなうカサカサ(アトピーで多い)
 ⑤水疱のあとが丸くなるカサカサ(襟飾り状)(手荒れで多い)
 ⑥ひび割れのカサカサ(かかとに多い)
 ⑦その他、水虫などのカサカサ
  などその細かい変化は拡大鏡で診て、触らないとその判断が分かりません。
栄養的に言えばカサカサの種類によりビタミンA不足、亜鉛不足、鉄不足に分かれますが 部位や重症度により混じっていたり、赤味やブツブツなどいろいろな皮膚の変化も合併していることがほとんどです。
こうして診ていくと、皮膚はまさしく内臓(栄養)のあらわれということを痛感します。

カサカサ=乾燥=保湿剤という方程式で、皮膚科ではヒル〇〇ドが処方されますが、カサカサの背景にはさまざまな体内の栄養の問題が隠れています。

2017.04.12

皮膚の変化と栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚の変化というのは、大袈裟に言えば体全体の栄養のあらわれであると確信しています。
体内の栄養障害が皮膚の栄養障害を生じ、皮膚の脆弱化がさまざまな変化として教えてくれます。

いつも申し上げているように、皮膚の変化を簡単に表現して大まかに分ければ、
 かゆみ、ぶつぶつ(丘疹):鉄不足
 ジクジク(湿潤)、ひび割れ、色素沈着:亜鉛不足
 赤味(紅斑)、毛細血管拡張:ビタミンB群・C・E不足
 カサカサ(乾燥)、ゴワゴワ(苔癬化):タンパク質・ビタミンA・D不足
という傾向があり、それぞれが重複して皮膚の変化としてあらわれます。

たとえば、よくある湿疹(アトピー)というものは、
教科書的には、紅斑、丘疹、湿潤、苔癬化など多様性変化と定義されますが、
皮膚をじっくり診て、触れて、その変化や分布を確認することで、
どういった体内のどの栄養素が不足しているかを推測することが可能です。(確認は採血でおこないます)
このことは湿疹だけではなく、ニキビやフケ症といったほかの皮膚疾患にも当てはまります。
また不足した栄養を補給するだけではなく、栄養が不足した原因(食生活や消化吸収など)も追究して対応しなければなりません。

皮膚科診療のほとんどは皮疹を診て診断・治療がおこわれますが、
一旦〇〇病という診断がなされれば、
 「毎回同じぬり薬」
 「スキンケアばかり」
 「皮膚を診てくれない、触らない」
 「原因不明でぬり薬を続けなさい、と言われた」
といった不満も患者さんからお聞きします。

やはり病名だけにとらわれず、皮膚の変化にある背景や原因にまで踏み込んだ皮膚科診療をしないと、皮膚科としての値打ちや患者さんの満足度もアップしないかと思われます。

 

2017.03.22

日にちぬり薬

こんにちは、院長の栗木安弘です。

多くの方が経験されていると思いますが、
 湿疹や虫刺され、擦り傷、やけど、縫い合わせた傷
などは時間ととものゆっくりと元の皮膚に戻っていきます。
これを皮膚の作り変え、あるいは治癒力、ホメオスターシスといいます。

皮膚の作り変えは年齢や個人差があって約1~6カ月くらいはかかりますが、
出来るだけくスムーズに行うことが皮膚疾患の改善やアンチエイジングにつながり、
それにはぬり薬や高級な化粧品やクリームではなく、タンパク質をはじめビタミンやミネラルといった栄養です。

皮膚科を受診される方で、
 「すぐによくならない」
 「診断がはっきりしない」
 「原因不明、治療法がない」
といわれる場合でも、とりあえず皮膚は内臓(栄養)の鏡として捉えれば、
栄養療法により、体内環境をよくすることで皮膚もゆっくりとよくなっていく方も大勢おられます。

2017.02.17

外用は面倒

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科医であるにも関わらず、外用療法は面倒だなぁと感じます。
広範囲の場合、または背中や頭など患部がみえない場合はなかなかぬれないし、
仕事や育児が忙しい場合にも継続は難しいですし、
手足や顔などはべたついて無理だと思われます。

自分自身がベタベタぬるのがあまり好きではないので、患者さんには無理にはすすめられませんが、
実際は治療方針として決められており、多くの皮膚科医は、細かい外用指導をおこないます。(できもしない場合もあります)

確かに細かい外用指導も必要な場合もありますが、
私自身は、
 手の届く範囲でぬる
 痒みや赤味の強い部位だけぬる
 カサカサや赤味がなくなればぬらなくてもいい
などできるだけ患者さんの日常生活に負担の少ない外用指導をおこなうようにしております。

皮膚科=ぬり薬が世間の常識ですので、患者さんの多くは、
 「一発で治るぬり薬」
 「効果的なぬり薬のぬり方」
 「正しい?スキンケア指導」
を皮膚科医に期待されますが、ぬるというのは感染症以外は、あくまで対症療法です。
やはり慢性疾患や難治性の場合、外用だけではなく、十分な栄養を補給をおこない、
内臓および皮膚の機能を高めることが、かゆみや皮膚のトラブルの改善につながります。

こうした考え方が皮膚科医のなかでもっと理解されれば、よくなる患者さんも増えるのではないかと思います。

2017.02.08

あぁ、しもやけ対策

こんにちは、院長の栗木安弘です。

毎日寒い日が続いています。こんな気温の低い日には“しもやけ”の子供さんが受診されます。
しもやけは以前にも説明しましたが、寒暖差による虚血-再灌流による炎症が原因で、皮膚の血管や血流に異常があるわけです。

教科書的には、
保温、ビタミンE内服、血管拡張剤内服、漢方薬が記されていますが、
ビタミンEは保険薬は合成ビタミンEなので有効ではありませんし、血管拡張剤や漢方薬は子供は適応がなく、飲めません。
そのためかゆみ対策によるステロイド外用や気休め程度のヘパリン類似物質外用となります。
しもやけという子供によくある身近な疾患であるにもかかわらず、実際は有効な治療法がありません。

しもやけの生じる仕組みから考えれば、タンパク質、鉄、ビタミンEなどの栄養補給で、ヘム鉄を飲んで冷え性やしもやけが出なくなった方もおられますが、子供にわざわざ自費のサプリメントを買ってまで治療する方はほとんどおられません。

しもやけだけではありませんが、しもやけをみるたびに皮膚は内面からのアプローチが必要だとつくづく思います。

2017.01.25

皮膚と抗酸化

こんにちは、院長の栗木安弘です。

酸化とは活性酸素による体へのダメージで、これを酸化ストレスと呼びます。
酸化がすすめば、
 血管においては動脈硬化、心筋梗塞
 脳細胞においては認知症、パーキンソン、脳梗塞
 肝細胞では肝炎
 水晶体では白内障
 皮膚では皮膚炎や湿疹
 胃粘膜では胃炎
 がん発生、糖尿病合併症
などさまざまな疾患に酸化ストレスが関与しており、抗酸化対策を行うことがこうした疾患の予防や進行をおさえます。

ただし抗酸化対策は、ビタミンB群・C・E、EPA(エイコサペンタエン酸)、亜鉛、グルタチオン等の栄養(サプリメント)ですので、薬物治療中心の医療現場においてはこうした抗酸化対策は医師の間では理解が進んでいません。

先週土曜日におこなわれたアレルギー講演会でも、
乾癬の場合、皮膚の炎症が進むことにより、体内の血管の動脈硬化が発生するという研究結果を報告されており、皮膚の治療の重要性を強調されていました。
しかし私は皮膚からではなく、体全体の酸化が進めば、当然皮膚、血管にも異常がおこるため、まずは抗酸化対策だろうと思いました。

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