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2015.08.21

かゆみとの付き合い方

こんにちは、院長の栗木安弘です。

かゆみのない人は世の中にはいません。
かゆみは何の前触れもなく、突然襲ってきますが、
食後、体温が上昇した時、夕方~夜中にかけて多いのではないでしょうか。
世間一般、皮膚科の世界では、
 「掻いたらダメ」
 「掻くから治らない」
 「掻くのが癖になっている」
という考え方が常識のようですが、
かゆいから掻くわけで、掻いたらとても気持ちいいので、かゆみを我慢することなど到底できません。
それに「掻くな」と言っている本人が掻いているというおかしな風潮にもなっています。

かゆみの原因はさまざまで、頑固に続く場合には、
 食べたものに対する異物反応としての症状(アレルギー)→取り除きたいという動作がかゆみである
 鉄欠乏性貧血、鉄不足
 発汗、かぶれ、体温上昇、アルコール、カフェイン、糖質過剰
などがあげられ、心当たりのある食べものを控える、ヘム鉄内服など行うようにしております。
私自身、糖質過剰や卵やカフェインでかゆみが出るような感じがします。

かゆみはある程度、生理反応であり、完全には止めることはできませんが、
不快にならない程度まで抑えることは可能だと考えています。
ただし頑固な場合には体内の異常のサインとして捉えることも必要かと思われます。

2015.06.02

外用中心主義

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週の金土はクリニックを臨時休診して横浜で開催された皮膚科学会に出席しました。
さまざまな皮膚疾患の講演がありましたが、おもにアトピー性皮膚炎やスキンケアに関する講演に参加しました。

講演内容は、エビデンスの高い外国の論文からの研究データを説明されながら、
ステロイド外用剤の安全性やぬり方(おもに1FTUやプロアクティブ療法)、保湿の重要性が強調されていました。
具体的には、皮疹が軽快しても週2~3回のステロイド外用、1日2回の保湿を継続することが重要で、
こうしたケアを生活の一部として取り入れるような提案もされていました。

多くの皮膚科医はメモを取ったり、うなずいたりしておりましたが、
私はあまり素直に受け入れることはできませんでした。
どうしても皮膚科医はぬり薬やスキンケアを中心に考える傾向がありますが、
患者さんは何かをぬるため、保湿をするために生活しているわけではありませんし、
べたべたして気持ち悪い、患部に手が届かない、仕事や育児が忙しい場合には、継続することは難しいようです。

そして何よりもこうした治療やケアで完治できればよいのですが、
結局は永久にこの治療が続けられ、喜ぶのは製薬会社ということになります。
やはり、面倒な外用療法やスキンケアが必要でなくなる対策を併用していく必要がありますが、現時点ではエビデンスが乏しいようです。

学会では亜鉛に関する講演もあり、同じようなことを述べていた皮膚科でない医師もおられましたが、
やはり皮膚科医は、内面ではなく、外から何かを施すことに関心があるようだと大いに感じた学会でした。

2015.05.28

皮膚科学会

こんにちは、院長の栗木安弘です。
明日から横浜で行われる第114回日本皮膚科学会総会でポスター発表をおこなうために、
ご迷惑おかけしますがクリニックは臨時休診といたします。

今回は脂漏性皮膚炎がテーマで、
一般に大人の脂漏性皮膚炎(フケ症)は、慢性に繰り返すため治りにくいとされています。

治療法として、ステロイドローションや抗真菌剤入り外用剤が処方されますが、
その使い方には明確に決まっておらず、
そのあたりをマラセチア(真菌)やビタミンBと関連付けて多くの先生方に理解していただきたいと思います。

2015.05.20

爪削り

こんにちは、院長の栗木安弘です。
当クリニックでは、
分厚くなった爪の水虫に対して、電気ドリルを用いて、
病変部をできるだけ取り除き、外用剤の効果を高めていく爪削りの処置を行っています。

こういった処置をしていない皮膚科では、
爪水虫に対してはぬり薬だけが処方されていますが、
どう考えても、厚く変形した爪水虫には、ぬり薬だけでは治らないと分かっていても、
処方が続けられていることが多いようです。(そのうちあきらめて受診しなくなる)

糖尿病に対して血糖降下剤
高血圧に対して降圧剤
アトピーに対してステロイドや保湿剤
など病気に対して、決められた保険適応の薬を処方することは間違いではありませんが、
本気で治したければ、爪削りも含めて、詳しい説明、薬以外の対策、食事・栄養指導など、
ある程度医師が努力しなければならない部分も多々あるかと思われます。

毎回爪削りの処置を行うたびにそう感じています。

2015.05.18

皮膚の役割

こんにちは、院長の栗木安弘です。

今回は少し基本に戻って、皮膚のはたらきについてご紹介します。

毎日多くの方の診療をしていて、
皮膚が臓器の一部で、日々の食事から作られているということを自覚されている方はほとんどおられないようです。
栄養が皮膚に届くことで、新しい皮膚細胞が作られ、古い細胞は垢(アカ)になって脱落していきます。
これを専門用語で“角化”と言います。(角化の材料はビタミンA、亜鉛、コラーゲン)

角化は皮膚の内部から外部に向かう一方通行の代謝で、
古い細胞だけでなくメラニン色素や重金属や老廃物、汗や皮脂なども排出していきます。
つまり皮膚は排泄器官であるということであり、
外側から軟膏やクリームや保湿剤を長くぬり続けることは、
とても不自然で無理があることは容易に理解できるかと思われます。

皮膚のケアや治療は、一般的にはスキンケアやステロイド外用剤が常識のようで、
学会に行けば、保湿の重要性、ステロイド外用剤の安全性がしきりに強調されていますが、
皮膚をよくするためには、皮膚に栄養が届くための十分な血液と、
十分な栄養を体の内側から与えてあげることが最も自然で安全な方法だと言えます。

逆に考えると、皮膚がかゆい、赤い、ブツブツ、ジクジク、カサカサなど、
皮膚のさまざまな変化や異常は、血液や栄養状態の異常のあらわれとなります。
こうした細かい変化を読み取り、内臓の異常をみつけることも皮膚科医には求められます。

2015.04.27

皮膚を美しく強くするスキンケア

こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週の土曜日に、ニキビの新しいぬり薬の発売を記念した講演会に参加しました。
おもにニキビのスキンケア、標準治療に関する内容でした。

とくにスキンケアもいろいろなやり方があるようで、
最近の論文や研究データを交えた科学的でとても興味深い内容でした。
今後益々スキンケアの必要性が注目され、指導が皮膚科医により徹底されると思いますが、
個人的には、①1日2回の洗顔 ②保湿、③日焼け止め外用、
といった正しいスキンケアは、
実際やるとなれば手間も時間もかかり、忙しい方はなかなかは続かない気がしますし、
長期に使用する場合、アレルギーやかぶれも原因にもつながります。
スキンケアは一時的で、もっとシンプルでええ加減でよいかと思われます。

むしろ皮膚の代謝を分子レベルで理解すれば、
皮膚に必要な成分を外側からではなく、内側から補給することが自然で効果的だと思われます。
講演でビタミン剤について述べておられましたが、長く続ける場合には、ビタミン剤という人工物ではなく、
タンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンA・B群・C・E、コンドロイチンといった、
皮膚の代謝に必要な栄養素を天然サプリメントにより大量に補給することです。
十分な栄養を皮膚に送り続けることで、美しく強くするスキンケアが可能となります。

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