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2015.10.19

整形外科

こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は品川で「骨代謝・痛み・自己免疫疾患」の栄養セミナーがありました。

 「骨や軟骨は再生しない」
 「グルコサミン、コンドロイチン硫酸は効かない」
と多くの整形外科医は思っておられ、
変形した骨、摩耗した関節、すり減った軟骨に対する外科的アプローチが行われますが
栄養障害があれば術後経過や予後もよろしくありません。

またリウマチも、ステロイドやNSAID、免疫抑制剤や生物学的製剤が主流となりますが、
こうした栄養アプローチで減薬も可能となります。

やはり骨も軟骨も栄養で出来ており、通常の治療だけでなく栄養アプローチの併用が必要ですが、
食事の見直しや消化吸収改善や、効果はサプリメントの種類や量によりかなり異なります。

作日は整形外科の先生も大勢参加されていたようで、
こうした骨や軟骨やリウマチに対する詳細な栄養評価および、栄養アプローチができるような整形内科が増えればよいなぁと思いました。

2015.10.15

最近の患者さん

こんにちは、院長の栗木安弘です。

70歳代の女性。
以前から膠原病でステロイドをはじめ多数の薬を飲んでおられます。
頭痛、冷え性、爪のトラブル、微熱、だるさ、肩こりなどさまざまな不調で悩まされていますが、
血液検査では、タンパク質不足、軽い貧血があるものの当然放置されています。
元々ある膠原病の状態を示す値は正常なので、
どこも異常がないと、治療はうまく行っていると、主治医に言われ続けています。

栄養療法を勉強された医師はもう理解できるかと思われますが、
一般的にはこうした不調は結局、年のせい、ストレスが原因とされ、
あまりに訴えがヒツコイ場合には精神科や心療内科に紹介され、新たな薬が処方されることもあります。

日常診療をしていると、
病気の治療はデータ上うまくいっても、かゆみやさまざまな体調不調で悩まされている“病人”は非常に多いと感じます。
こうした病人を少しでも減らすように、多くの医師が栄養療法に理解を示し、実践して頂くことを願っています。

2015.10.09

なぜ皮膚科にサプリメントが必要か?

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科診療にも栄養は応用されています。
例えば、
 角化症にはビタミンAやビタミンD
 しみにはビタミンCやビタミンE
 にきびにはビタミンA
 口内炎にはビタミンB
 褥瘡には亜鉛
 掌蹠膿疱症にはビオチン
 水疱性類天疱瘡はニコチン酸
というように皮膚と栄養は関わりが深いようなのは確かです。

しかし、こうした薬剤は人工的に作られた栄養素であるため、
各栄養素や栄養代謝を学んでいけば、こうした保険薬では効果は不十分であることが分かります。
例えば、
 鉄は鉄剤よりもヘム鉄の方が吸収もよいですし副作用もありません。
 ビタミンBの保険薬は合成品で少量ですし、ビタミンB代謝に必要な核酸は配合されていません。
 保険薬のユベラは合成ビタミンEで、代謝をされず胆汁排泄されてしまう。
など他にもまだまだあります。

体に必要なのは天然の栄養素であること、そして皮膚が人体最大の臓器であることを考えれば、
やはりたくさんの栄養素が含まれた良質のサプリメントが必要にならざるを得ないと思います。
医師の多くは保険適応のある薬剤がベストで効果的と考えておられますが、意外とそうでない場合もあります。

2015.10.06

糖尿病性足潰瘍

こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日に尼崎で行われた「糖尿病性足潰瘍について」の講演会に参加しました。
糖尿病は予備軍を含めると約1000万人おられ年々増加しているようです。
また足の切断術の患者さんも年間6000人程おられるようで、これはもう異常事態です。

糖尿病性潰瘍が増えた理由を
 ①日本人はインスリン分泌が少ない
 ②平均寿命が延びた影響でその分合併症がおこりやすい
 ③足専門の医者が少ない
などと演者は述べておられましたが、
私自身は、やはり糖質過剰や栄養障害が大きな背景にあるかと考えます。
フットケアや処置も重要ですが、やはり従来から行われているカロリー中心の食事指導や、血糖コントロールだけに主眼を置いた治療を根底から見直さなければ今後も増加し続けるでしょう。

病院勤務の頃は足の潰瘍患者さんがたくさんおられ、足の処置やケア、手術などをしていましたが、
血糖コントロールが良好でも、傷がなかなか治らず、足の壊疽が進行し、切断に至る患者さんも大勢経験しました。
当時は薬が効かない、圧迫刺激が原因と思われましたが、今考えれば、すべて栄養に問題があったことが今は理解できます。

2015.10.05

皮膚科診療に栄養療法を

こんにちは、院長の栗木安弘です。

長年、皮膚科診療をしていると皮膚に悩みをもっている方は意外と多いなぁと実感します。
そのなかには治療しているにも関わらず、なかなかよくならない方も大勢おられ、
決まって、 「ぬると良くなるが、やめたらまた出てきた」
と多くの方が言われます。
さらに医師からは、
 「ずっとぬり続けるように」
 「ぬり方が悪い」
 「乾燥なので、保湿をしっかり」
 「原因不明」
 と指導されたり説明をうけたりすることが多いと聞きます。

こうした慢性に続く皮膚疾患では、半分あきらめの気持ちで、他によい方法もない患者さんは、
 「ぬり薬がなくなったので受診」
 「ぬり薬だけ多めにください」
と医師の顔を見ずに、薬を求めることだけでクリニックを受診する方も少なくありません。
私も外来アルバイトで経験がありますが、流行っている一部の皮膚科ではこうした患者さんがあふれかえり、
診察は、ぬり薬を処方するだけの“流れ作業的”な対応となっているクリニックもありました。

皮膚科は、アトピー、フケ症、乾癬、慢性じんましん、ニキビ、手荒れ、かゆみといった身近な疾患がたくさんありますが、
その多くは原因が判明せず、薬物(おもに外用剤)中心の対応ばかりとなります。

分子整合栄養医学の立場からすれば、こうした慢性疾患のほとんどは栄養障害が原因であり、
皮膚の根本的な改善を目指すには、内面からの皮膚への栄養アプローチが必要であることが理解できます。

皮膚科診療における栄養療法の必要性を感じて開業し、本日で5年が経ちました。
皮膚には栄養が必要であるという考えに賛同し、栄養療法に取り組んで頂ける方も少しずつ増えてきましたので、
引き続き甲子園栗木皮膚科をよろしくお願いいたします。

2015.09.24

答えはきっとここにある。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

シルバーウイークの前半は栄養療法の基礎講座に参加しました。
基礎講座は毎年この時期の連休行われており、私はもうかれこれ5~6回参加しております。
講義内容は、概論、細胞器官・細胞膜、栄養代謝、活性酸素、エイコサノイド、ビタミン・ミネラル、疾患と栄養など、
ほとんど生化学と最近のトピックスを織り交ぜた内容で、
あまり人の話や授業を聞かない私ですが、基礎講座や栄養セミナーは夢中で聞いています。

基礎講座の内容は、皮膚科とはあまり関係ない内容と思われがちですが、
私自身、基礎的な話を聞くたびに、
忘れていたことや新しい発見があって、日々の皮膚科診療の悩みや疑問を解決してくれます。

病気がよくならない、治療がうまく行かないという場合には、
あきらめるか、仕方ないと割り切るか、文献的に何か画期的な方法を求める傾向になりますが、
こうした講義を聴いて、分厚い基礎講座の教科書を読み返し、
体の仕組みや栄養代謝を見直すことが、意外と解決の糸口につながるケースもあるかと思います。

2015.09.15

ソナエ博で講演

こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日はクリニックを臨時休診して、大阪で開催されていたソナエ博に講師として出席致しました。
間違ってクリニックを受診された患者さんには大変ご迷惑おかけしました。

講演内容は、
皮膚は内臓(栄養)の鏡、~栄養療法のススメ~
というタイトルで皮膚と栄養、栄養療法について、普段行っている診療について少しご紹介させていただきました。
講演終了後も多くのご質問があり、
やはり皮膚は目に見え、人に見られるため、その変化はいくつになっても気になり、
いろいろ困っている人って随分多いなぁということを改めて感じました。

私自身年、年に数回このような講演や発表をさせていただいいておりますが、
こうした一般向けの講演の方が気楽で多くの方に興味をもっていただけます。
一方で、医師対象の講演や発表では、とても緊張しますし、
予想もしない厳しい質問や批判を受け、凹んでしまうこともありますが、こうした経験も必要かと思っています。

2015.09.09

血液検査の意味

こんにちは、院長の栗木安弘です。

通常血液検査の項目と言えば、
 GOT、GPTは肝機能
 γGTPはアルコールで上昇
 BUNは腎機能
 ヘモグロビンは貧血
というように臓器別あるいは疾患別に分類され、
99%の医師は、結果の横にある基準値を見て正常か異常かを判断します。

しかし各血液検査項目がどういった生化学的な意味があるのかを理解すれば、また別の見方も出来ます。
例えばGOT、GPTは肝機能ですが、
正式名はアミノ機転移酵素と呼ばれ、おもにアミノ酸代謝の中心的な酵素で、その補酵素はビタミンB6です。
酵素自体がタンパク質で作られていますので、GOT、GPTはタンパク質やビタミンB6の過不足を表します。
またGOT、GPTは肝臓以外に、赤血球にも含まれていますので溶血傾向(別の項目で判断)があれば上昇します。

各検査項目の生化学的背景を理解すれば、
体に起こっている代謝障害を理解することが可能で、
 ①なぜ病気が起こるのか?②どうして治療してもよくならないのか?
というような日常診療のさまざまな疑問の解決策となります。

せっかく痛い思いをして患者さんの命の一部である血液を頂きますので、
基準値だけで良し悪しを決めるのではなく、もっと詳しい体の情報を患者さんに提供しなければなりません。

2015.09.07

内蔵も診る皮膚科

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚は内臓(栄養)の鏡
という理念で皮膚科診療をしていますので、やはり内臓についての知識も必要になります。

栄養療法に出会うまで、
アミノ酸って何?、ビタミンってどれだけある?
貧血や糖尿病ってどんな病気など、
栄養や内科についての知識もほとんどない、皮膚のことしか知らない専門バカでしたが、
栄養セミナーや勉強会で、
体内の栄養代謝、栄養素、臓器や疾患と栄養の関わり、消化管・免疫機能などを幅広く学んでいくと、
皮膚や皮膚疾患と栄養って非常に関わりが深いことを認識することができます。

私自身は内臓疾患の薬物治療はできませんが、
内臓疾患の背景に栄養障害が存在し、皮膚に影響することから、
栄養アプローチによる内臓疾患の対応はある程度行えるようにしています。
表面の対応ばかりに注目し、さまざまなぬり方や処置を模索・追究・提案するのも重要ですが、
こうした考え方や内面アプローチができる皮膚科医がもっと増えてほしいと願っています。

2015.09.03

皮膚も生きている

こんにちは、院長の栗木安弘です。

体は食べているものからつくられるのは多くの方は理解されているようですが、
皮膚も食べものの量、種類、質によりさまざまに変化することはあまり感じておられない方がほとんどです。
私も栄養療法を学ぶ前には、「皮膚に何もなければ健康、変化があれば病気」
という認識しかありませんでした。

皮膚も臓器の一部であり、常に新陳代謝をくりかえして生きています。
体内の栄養状態により、その作り方や機能は影響され、変化し続けます。
その変化は
 ①肉眼的に確認できる異常
 ②虫メガネや顕微鏡的に確認にできる異常
 ③分子レベルの異常
があり、③→②→①という順番で進行しますが、通常の診察ではその確認は①か②までが限界です。

皮膚は内臓(栄養)の鏡であり、
栄養障害が多くの方に存在していることを理解すれば、
かゆみ、ブツブツ、赤味、カサカサ、ひび割れ、ゴワゴワ、脱毛、白い、色素沈着、しわというような
皮膚の変化は病気まで行かなくても、多少誰にでも生じることになります。

こうした変化に治療が必要かどうかは、見た目や本人の自覚の問題ですが、
できるだけ体内の栄養状態を良くすることで、皮膚のトラブルを最小限にしたいものです。

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