ブログ

2016.01.15

食が病気をつくる。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

個人的には食は、見た目と味が優先され、
さらに人と人をつなぐコミュニケーションツールであると思っています。

もちろん食事は栄養や体に良い成分も摂取できますが、
それだけでは不十分であること、そして食事内容や食べ方により体によくない影響を及ぼすことは、
栄養療法を学んでこられた方は十分ご存じかと思います。

しかし現状は、テレビやCMではスポンサーの配慮により、
あの食材が体によい、この食品が○〇に効果があるなど、食のよい面ばかりが連日強調され続けています。

食べるというのは他の動植物の生命を奪い、食材に変え、己の生命を維持することですが、
世の中そんな自分の都合の良い話ばかりではなく、食べ続けることで老化進行(しわシミ)や病気(皮膚疾患)もつくります。
例えば、毒や有害成分・重金属の蓄積、食物アレルギー、糖化・酸化、添加物の害などがあげられます。

食のデメリットをできるだけ最小限にして健康でいるためには、やはりサプリメントも必要なのかもしれません。

2016.01.13

皮膚が教えてくれる。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚の変化や状態を診るのが皮膚科診療の基本です。
他の先生はあまりされないとは思いますが、
私は専用のルーペを使って、患者さんの皮膚に顔を接近してよく診察していますが、
これも皮膚の変化を詳しく確認するためです。
以前こうした診療で判断が付かなかった皮膚疾患が判明したこともあって、以後このスタイルで診察しています。

皮膚の変化は非常に多彩です。代表的な変化として、
丘疹(ブツブツ)、紅斑(赤い)、亀裂(ひび割れ)、鱗屑(カサカサ)、湿潤(ジクジク)、苔癬化(ゴワゴワ)、色素沈着があります。
こうした変化の組み合わせを診て、アトピーやフケ症やニキビなど診断しますが、
一方で皮膚も内臓の一部であるため、
その変化の背景には必ず体内の栄養障害があることを念頭に置いています。(栄養障害の確認は血液検査)

栄養療法は不足した栄養素をサプリメントで補給をするわけですが、
同時に栄養障害の原因となる食事の乱れ(糖質過剰)以外に、
消化管、肝臓、貧血といった栄養の吸収・代謝・運搬に関わる臓器の栄養改善も必要となります。

病気の診断も重要ですが、
皮膚科医として詳しく皮膚を診ることで、皮膚の変化を体の異常のサインとして捉えて対応したいと思います。

2016.01.06

血液を作る。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

血液は骨髄というところで、
ビタミンA、ビタミンB群、鉄、タンパク質から作られるため、
こうした材料が少なければ貧血や血液疾患も発症しやすくなります。
現行の保険診療では、
 貧血に対して鉄剤やビタミン剤の投与、
 大量出血や重症の貧血には輸血、
 血液疾患に関しては化学療法や骨髄移植、
という処置が行われますが、輸血による感染症や拒絶反応、薬の副作用というリスクもあります。
そのため緊急時以外は、足りないから入れるのではなく、
造血に必要な材料を入れてスムーズに血液を作っていくという発想も必要です。

どのような疾患でも、まず貧血をはじめ、血液の状態をよくすることが基本です。
やはり血液が少なければ、薬も栄養も臓器に運べませんし、いくら血管を広げても血流も悪くなります。
さらに血液、血流がなければ、皮膚をつくるための材料も不足し、皮膚が弱くなり、容易に皮膚の異常や変化があらわれます。

2016.01.04

新年

あけましておめでとうございます。
今年も甲子園栗木皮膚科クリニックをよろしくお願いいたします。

年末は12月28日まで診療をおこない、その後は奈良の実家で年末年始は過ごしておりました。
実家で年末の大掃除やおせち料理の後片付けや洗い物などをしておりましたら、指先がカサカサ、ザラザラになりました。
通常は保湿剤をぬるところですが、あえて何もせず、
サプリメントを飲んで、お風呂で指を温めたりマッサージしたところ2~3日でもとの皮膚にもどりました。

栄養療法をすると、爪や髪の毛の伸びる速度が早いと実感します。
皮膚も同様で、十分な栄養があれば、回復力(自然治癒力)も早いようです。
皮膚に必要なのは十分な血流と栄養だとこの年末年始の経験で改めて実感しました。

2015.12.28

栄養で身体が変わる

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法を知るようになり、
サプリメントを飲み始めてから体の調子はすこぶるよくなりました。

もう7~8年前になりますが、サプリメントを飲み始める前は、
空腹時の胃の痛みが強く、今考えればピロリ感染があり、胃潰瘍か胃炎があったかと思われます。
元々尿酸値が低いガン家系なので、あのまま放置しておれば胃がんになっていた可能性は十分ありました。

またパンやご飯といった糖質やアルコールも多く、タバコも吸っていたこともあって、
歯のトラブルや汚れが目立つなど、よく歯科を受診していました。
ニキビ、粉瘤など皮膚トラブルもよく出来ていました。
「疲れた、疲れた」を連呼、二日酔い、頭痛、羞明、悪夢、扁桃腺腫大にも悩まされていました。

40歳で、タバコをやめて、糖質をできるだけ減らし、タンパク質を多めに摂取、
ピロリ除菌も行い、手のひらいっぱいのサプリメントを飲むようになってからというもの、
花粉症以外(これだけはなかなか)の症状はあまり気にならなくなりました。

栄養療法に出会っていなければ、いろんな不調や病気で悩まされ、薬ばかり飲んで、
肉体的・精神的ストレスを抱え、悶々とした勤務医生活を送っていたに違いありません。

栄養は心身だけでなく生き方まで変えてくれます。
来年もまた多くの方を栄養で変えて行きたいと思います。

2015.12.24

医師が語る栄養学

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は、病気を治す立場の医師が「医師が語る栄養学」というタイトルで講演にされるというので心斎橋まで足を運びました。
講演内容としては、
 5大栄養素について
 各栄養素がどのような食材に含まれているのか
 サプリメントの紹介など、一般向けのやさしい内容でしたが、
個人的には医師としてもう少し臨床に結びつけた内容がよかったなぁと感じました。

また医師としては、食事の見直しや食事で足りない部分をマルチサプリメントで補うという発想だけでなく、
 各栄養素が生体にどのように作用するのか?
 栄養素が疾患との関わり
 血液検査の深読みによる栄養評価
 栄養の消化吸収・代謝
 という部分を理解し、テーラーメイドな分子栄養アプローチをすべきだと思いました。

2015.12.22

がんと栄養療法(

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ある意味、栄養療法の目的はがんの予防、再発防止、治療ではないかと思っています。
今年も多くの芸能人ががんになって治療を受けておられましたが、
毎年検診を受けていたにもかかわらずがんを発症したり、
手術しても再発を繰り返したり、手遅れの状態であったり、
術後の後遺症や抗がん剤の副作用で苦しんでいる方もおられるようでした。

私自身がんになったことはありませんが、
もしなった場合には、標準治療を受ける受けないに関わらず、栄養療法は続けます。
世間では、早期発見早期治療が謳われていますが、
できるだけ抗酸化対策、腸内環境改善をおこなうことでがんを予防したいと思っています。

以前のブログでも述べましたが、
がんは糖尿病や高血圧のように慢性疾患であると栄養セミナーで教えていただきました。
「がんと闘うな」ということで最近では放置されるケースもありますが、
早期でも末期でも、出来るだけがんに打ち勝つの栄養状態(タンパク質と貧血の改善)と免疫状態ををよくすることで、
治療による副作用の軽減や、たとえ治療ができない場合でも共存できるかと思います。

がんと栄養

2015.12.17

パラダイムシフト

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先日、京都で栄養と食とアンチエイジングのセミナーがありました。
講演内ではパラダイムシフトという言葉が出てきましたが、
パラダイムシフトとは、
ある時代・集団を支配する考え方が、非連続的・劇的に変化すること。
社会の規範や価値観が変わること。
パラダイムチェンジ。パラダイム変換。発想の転換。

つまり今までの常識が変わるという意味です。
医療の世界でも時々こうしたパラダイムシフトがあります。
最近では、
 傷は消毒しなくてもいい
 コレステロールは高い方が健康的
 卵の制限はいらない
 糖尿病はカロリー制限ではなく糖質制限(主食を減らす)
 ケトン体は危険ではなく安全
など従来の常識が見直されているようです。

少し突っ込んだところでは、治療=薬、皮膚の治療=ぬり薬
という方程式も、そろそろ見直されてもよいかと個人的には思っています。

2015.12.07

各論総論

こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日は大阪で皮膚科地方会がありました。
多くの症例発表があり、私もフェリチンと鉄に関する発表をさせていただきました。

いつも学会に出席するたびに発表内容や質疑応答を聴くと、皮膚科だけでなく、学会全体がそうですが、
 病理組織診断が正しいかどうか
 手術などの治療内容の検討
 薬(ぬり薬)をいかにうまく使うか
 治療が適切であったかどうか
 珍しい疾患
など病気や治療といった表にあるところばかりに注目されているなぁと思います。
その一方で、
 病気がなぜ起こるのか?予防法
 手術や治療の前の栄養管理
 血液検査や基準値について
 薬を減らす対策 
 食事と栄養と皮膚の関わり
などは臨床上は非常に重要なことにも関わらず、こうした発表や検討はあまりされないようです。

それが医学というものかもしれませんが、
各論(病気)だけではなく、もっと総論(病人)についても研究検討してほしいと願っています。

2015.12.05

かゆみはつらい

こんにちは、院長の栗木安弘です。

かゆみは何の前触れもなく突然出てきますが、
多くは仕事中は少なく、帰宅して家でリラックスした時によく経験します。
また、食後やアルコール・カフェインなどを摂取した場合、入浴後にもよくあります。
当然何かの刺激物が付着した場合も生じますし、
体内の異常のあらわれとしても生じますが、多くは鉄不足や糖質過剰の方に認められます。

世間一般にはかゆみは、「掻かないこと」が正しい行為のような風潮で、
「掻くのはよくない、掻いたらダメ」と叱咤されている方、患者さんに指導されている皮膚科医も見受けられます。
そのためかゆみを我慢されている方もおられますが、
かゆみ自身もつらいけど、それを我慢する方がもっとつらいような気がします。

私自身も痒かったら掻いていますし、患者さんにも「我慢せず、掻けばよい」と指導しております。
掻いたら悪化する、バイ菌が入ると思われていますが皮膚が丈夫であればそんなことはありません。
それでも掻くのが嫌なら、かゆみ対策として、
 冷やす
 体を動かす
 かゆみ止めを飲む
 痛み刺激に変えて紛らわす。(痛みはある程度我慢はできる)
あたりです。

コレステロールや胃酸など本来体に必要な成分が病気の犯人として思われているように、
皮膚科においても“掻くこと”が皮膚が治りにくい原因や悪化因子として考えられていることにとても違和感を覚えます。

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