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2016.10.14

アトピー冊子

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科医としてこの身近な疾患が治せるようになれば、
皮膚科の値打ちもあがりますが、実際は、
 よくならない。
 ぬるのをやめたらまた出てきた。
 かゆみが続いている。
 薬が効かない。
 重症例は大きな病院に紹介
と難渋するケースも多々あります。
病院に勤務していた頃は、こうしたアトピー性皮膚炎の患者さんには、
漢方薬の併用、金属アレルギーの精査と除去、石鹸類の見直し、和食を推奨、ダニ防止布団など
いろいろを試していましたが、これだという確信はありませんでした。

栄養療法も当初は胡散臭いサプリメントを勧めることに抵抗がありましたが、
少しずつ学んでいくうちに、栄養の重要性や必要性、皮膚と栄養など、
アトピー性皮膚炎だけでなく皮膚をを治すにはこれを併用するしかないと確信しました。

今回作成したアトピー冊子は、
栄養療法で今まで学んできたことや、皮膚科診療で栄養療法を導入して理解したことをまとめています。
これをすればアトピー性皮膚炎はよくなるような正解はありませんが、
食事や栄養の正しい知識を得ることで、アトピー治療のヒントや手助けになればと思っています。

2016.10.11

3連休

こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日は大阪地方会で学会発表をおこないました。
皮膚と鉄欠乏性貧血についての内容で、
貧血を改善させることが皮膚をはじめあらゆる疾患の基本治療であることを強調致しましたが、
当たり前過ぎたのがどうか分かりませんが、質問はありませんでした。

翌日の土日は東京まで出張、毎年行われている分子整合性栄養医学基礎講座に参加致しました。
この勉強会も一部欠席した年もありましたが、今年で約7回目くらいの参加ですが、
忘れていた栄養の知識を引き出してくれて、整理をしていただけるのと、
最新の栄養研究やデータ、トピックスを紹介していただけるためとても勉強になります。
またアウエイ感の強い学会に比べて、この講座は栄養に理解のある医師と出会え、情報交換できることもメリットの一つです。
それにしても毎年異なった内容の講義をされている講師の先生方には頭が下がります。

この3連休の学会発表、基礎講座を通して、
知識を深め、それをアレンジして繰り返し情報発信していくことが大切だと思いました。

とういうわけで今月22日、23日大阪で日本皮膚科学会中部支部総会が開催されます。
引き続き、皮膚と栄養について情報発信していきます。

2016.10.06

皮膚を内側から治す

こんにちは、院長の栗木安弘です。

こうした方針で診療している皮膚科は少ないでしょう。
かぶれや虫刺されなどはそれでもよいかもしれませんが、
アトピーやニキビやフケ症、乾癬などの慢性に繰り返す疾患の場合には、外からの対応は何の解決にもなっていません。

実際クリニックを受診される患者さんで、
 「ぬるのをやめると出てくる」
 「保湿が足りない」
 「原因不明といわれた」
 「これぬっておきなさいと医師から言われた」
と言われる方も少なくありません。

皮膚科の学会に参加しても、こうした問題は、
「ぬり方が適正でない、だから正しい外用とスキンケアをしっかり」
をお偉い先生方は強調され、
全てこれだけで片づけられている印象を受けます。

日々の診療で、
 「食事を変えたら皮膚がよくなった」
 「甘いのを控えたらかゆみが減った」
 「鉄やビタミンBを飲んだら肌の調子はいい」
 「便通がよくなってニキビが減った」
ということを経験すると、
皮膚科医はもっと皮膚に起こっている変化を内臓の異常(とくに栄養障害)と捉えて対応することが必要です。
クリニックは昨日で7年目となります。
引き続き、時間もかかる困難な道ですが、本来の皮膚の治し方を追究していきます。

2016.09.28

サプリメント否定派

こんにちは、院長の栗木安弘です。

医師のほとんどはサプリメントを嫌います。
 「保険適応のある薬が一番効く」
 「サプリメントはどこでも同じ、効かない」
 「科学的根拠がない」
 「過剰症や胃や肝臓が悪くなる」
 「栄養は十分ある、サプリメントなんか必要なし」
など栄養療法に出会うまで私もこのように考えていました。

医師は専門的に診断法や薬の使い方・手技ばかりを学ぶことが多いようですが、、
体の代謝(生化学)、病気と栄養代謝、生化学的な血液検査の読み方を勉強すれば、
栄養の重要性、病気の多くは栄養障害が原因であることが理解できますし、
病気を治すのが薬ではなく、自然治癒力(栄養)であることやサプリメントの必要性も理解できるかと思われます。

栄養療法は自然治癒力を高めるだけでなく、現行の標準治療の副作用の軽減や治療効果も高めてくれます。
おかしな治療法にハマっていると思われている医師も多いかと思いますが、
西洋医学しか知らない医師は診療だけでなく身体的にも非常に損をしている気がします。

2016.09.24

ビタミンAをうまく使おう

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ビタミンAは栄養療法を行う上でのキー栄養素の一つと考えています。
とくに、
 ①皮膚の角化の調整
 ②ニキビやイボや魚の目
 ③粘膜の機能維持
 ④腸管免疫
 ⑤目の疾患
 ⑥ポリープやがんの予防
といった作用や効果が知られており、
臨床でビタミンAが応用できれば、かなり多くの疾患の改善が期待できるかもしれません。
しかしビタミンAという栄養素は、
 摂りすぎると過剰症
 妊婦に奇形が生まれる
という間違ったイメージがあるため、医療現場や栄養指導では敬遠されることがほとんどです。
実際、危険なのは合成ビタミンAであり、サプリメントを含めた天然ビタミンAはほとんど問題ありません。

またビタミンAは、おもに肝臓に貯蔵されており、肝臓から取り出すためには亜鉛が必要であり、
運搬するためには専用タンパク質(タンパク質合成にはビタミンB群も)も必要となります。
さらにビタミンA吸収には胆汁酸も必要となるため、十分なコレステロールも必要です。
栄養は薬のようにこれだけ摂ればOKではなく、
ビタミンAを摂取する場合にもは、ビタミンAを吸収代謝運搬ができるための栄養が必要となります。

2016.09.14

ステロイドVS脱ステロイド

こんにちは、院長の栗木安弘です。

ステロイド外用剤を使用するか、しないか
という議論がよくされますが、
私自身は、かゆみやじくじくがひどい場合や、
人前に出る場合にはステロイド外用も必要かと思われます。(場合によっては内服させる)

ただステロイド外用剤がよく効くからといって、
ダラダラとそれだけを数カ月間使用することは避けた方がよいでしょう。
長期間外用することにより、
 ①皮膚の萎縮
 ②毛細血管拡張・皮下出血
 ③易感染性
という皮膚の変化だけでなく、感作や抵抗性、皮膚常在菌叢の変化なども起こりえます。

つまりステロイド外用で局所の炎症やかゆみは抑えられても、長年ぬることで皮膚自体が弱くなります。
もう何年もステロイド外用を続けている患者さんの皮膚はとても薄く、
血管が浮き上がり、掻くことで皮膚がめくれたり、出血や感染をよく経験します。だから掻いちゃダメと言うのでしょう。

繰り返しとなりますが、皮膚は長期間何かをぬる臓器ではありません。
短期間のステロイド外用剤やスキンケアはかまわないでしょうが、
本来は、食事や栄養補給により内側から皮膚を強くしながら、ぬり薬を減らしていく対策をおこなうべきです。

「いつも通り処方しておきます」「薬を使って病気と付き合う」「病気は薬で治す」
のではなく、薬というのは必要なときはしっかり使う、
そして減らしていくことで医療費(今年は41兆円で過去最高)の削減にもつながります。

2016.09.12

歯のトラブル

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法を始めて効果を実感した一つが、歯のトラブルです。
学生時代は、歯の一部が欠けたりして、随分歯科のお世話になりました。
また知覚過敏、歯茎から出血などよくあり、喫煙やコーヒーばかり飲んでいたせいで、歯も随分汚れていました。

虫歯の原因は歯磨きがきちんとできていないことだと思っており、
電動歯ブラシを使用したり、マウスウオッシュの使用、
30分くらい歯がキュキュという音が鳴るまで磨いていたこともありました。
(歯科の先生から磨きすぎと言われた)

しかし栄養療法で歯科の先生方と交流させていただくうちに、
糖質制限や歯に必要な栄養素を摂取することが重要だと認識するようになりました。

今では、磨く時間は少なく、その代わり歯間をきっちり磨くこと、
歯磨き粉も少な目、歯肉のマッサージなどで、一応歯のトラブルはここ数年起こっておりません。

歯をしっかり磨きましょう。
バランスのよい食事(→糖質過剰)
など一般的な常識をやはり見直さなければなりません。

2016.09.08

医療のお世話になりたくない。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

誰でもそう思っているでしょう。
そのために薬をきっちり飲んで、定期的に検査や診察を受けておられることが多いようですが、
やはり予防が一番です。

薬しか武器のない医師は、薬を飲んで病気を予防しようとしますが、
薬物という化学物質での予防はそんな都合よく行かず、予想もしない副作用、長期間服用による代謝異常を生じます。

また食事を重視される方もおられるようですが、
体に良いとされる食材や食品はあれもこれも食べられないし、消化の悪い人には胃腸に負担がかかります。
野菜が体によいとされていますが、新鮮な野菜以外はほとんど栄養が抜け落ちております。

医師になって20年以上経って、検査のリスク、薬の副作用、手術の後遺症など苦痛を強いられている患者さんを診ていると、
個人的には医療のお世話にはなりたくないと思っています。

筋トレや運動はしたいけど時間がないため、
とりあえず食事は糖質を減らしタンパク質を多く摂取し、
不足している栄養素はサプリメントでカバー、さらに消化吸収や腸内環境をよくする対策をすることが、
老化の進行を遅らせ、病気の予防につながると考え、毎月高いサプリメント代を払っております。

2016.09.07

コンビニ生活

こんにちは、院長の栗木安弘です。

よくコンビニに行きます。
栄養療法を学ぶようになってから、
できるだけ商品の表示を確認し、タンパク質を意識して摂るようになっています。
以前よく買っていたパンやおにぎりはほとんど買わずに、
代わりに焼き鳥、から揚げ、いか焼き、スルメ、冷しゃぶ、枝豆、豆腐、
ナッツ、ピーナッツ、温泉卵、おでん(牛筋など)ばかりを購入するようになっています。
時々前のお客さんのカゴの中身をみると、
おにぎりやパン、清涼飲料水、たまに野菜が足りないから野菜ジュースなどで気を遣っておられるようですが、
もっとタンパク質を意識して摂取してほしいなぁと感じます。

朝はなかなか食べられないこともありましたが、やはり十分なタンパク質とサプリメントを摂れば、
食後の眠気はすくなく、空腹感もあまりなく、頭の回転がよくなることを常に実感しています。
どこかの舞台俳優が「朝からステーキを食べると公演での発声がよくなる」と言っていたのを思い出します。

2016.09.02

高齢者のかゆみ

こんにちは、院長の栗木安弘です。

かゆみを訴える高齢者はよく受診されます。
通常は乾燥肌が原因と考えられており、かゆみ止めや保湿剤の処方がおこなわれますが、
それでもよくならない頑固なかゆみが続くこともあります。

栄養的に言えば、鉄不足がかゆみの原因となり、高齢者の多くに軽い貧血や鉄不足が認められます。
ただ多くの場合、貯蔵鉄であるフェリチンは測定されませんし、(測定しても基準値が幅広すぎで問題なしと判断される)
Hbが低い場合には軽い貧血ということで放置されているケースが多いようです。

鉄不足は食事以外に薬剤による代謝異常も原因と考えられます。
また、かゆみは薬剤性という場合もありますが、現状では中止や減薬は難しいようです。
(薬の添付文書には必ずかゆみという副作用が記載されている)

主治医からは、
 「血液検査は基準値に入っているから問題なし」
 「治療はうまくいっている」
 「内臓は問題ない」
と言われても、
実際、かゆみが強い、皮膚のトラブルで悩まれている高齢者は大勢おられます。
一発で効くぬり薬を皮膚科に期待されますが、やはり減薬、栄養対策をすすめることが必要です。

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