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2017.03.14

今年の花粉症

こんにちは、院長の栗木安弘です。

またこの季節がやってきました。
花粉症歴は約15年くらいで、
抗アレルギー剤をいろいろ試したり、漢方薬を服用したり、耳鼻科のお世話になっても、
鼻水やくしゃみが止まらない、夜中に両方の鼻が詰まって死にそうになったこともありました。

サプリメントを飲みはじめても、劇的には改善しにくい自身の頑固な花粉症でしたが、
今年は、EPA(エイコサペンタエン酸:1000mg/日以上)、ビタミンD(5000IU/日)を加えているのと、度数の強いアルコールを減らしているせいもあって、それほどひどい症状は出ておりません。
加えて、腸内環境改善対策で今年の花粉症を乗り切ろうかと思います。

2017.03.03

かゆみと栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

かゆみというのは、アトピーや湿疹、じんましん、水虫以外の健康な方にも多少は生じる症状であるため、
かゆみを全くなくすということは現実的には不可能でしょう。
それでもかゆみをできるだけ少なく快適に過ごせるように、皮膚科医は飲み薬やぬり薬を使用します。
ただこうした対策を行っても頑固なかゆみが続き、夜が眠れない、仕事や勉強に集中できない、といった方も大勢います。

栄養的に言えば、
糖質過剰、鉄不足(コラーゲン不足)、マグネシウム不足などでかゆみやヒスタミン遊離促進が分かっています。
つまり裏を返せば体内の栄養障害によってかゆみというサインが出ているというわけです。

昔から皮膚は内臓の鏡といいます。
頑固なかゆみの原因は内臓の病気ということは教科書的には知られていますが、
栄養障害(病気につながります)という異常もかゆみを生じます。
そのため十分な栄養補給はかゆみの予防にもつながります。

最近、アトピーのかゆみを抑える新薬なども注目されており、かゆみを抑える対策も必要でしょうが、
腹痛の方に痛み止めだけ打つように、安易にかゆみを止めてしまうのは体に起こっている異常を見逃す危険性につながります。

毎回夢の新薬(→いつやねん)という記事を見るたびに、医学は本来と違う方向に向かっている気がしてなりません

2017.02.17

外用は面倒

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科医であるにも関わらず、外用療法は面倒だなぁと感じます。
広範囲の場合、または背中や頭など患部がみえない場合はなかなかぬれないし、
仕事や育児が忙しい場合にも継続は難しいですし、
手足や顔などはべたついて無理だと思われます。

自分自身がベタベタぬるのがあまり好きではないので、患者さんには無理にはすすめられませんが、
実際は治療方針として決められており、多くの皮膚科医は、細かい外用指導をおこないます。(できもしない場合もあります)

確かに細かい外用指導も必要な場合もありますが、
私自身は、
 手の届く範囲でぬる
 痒みや赤味の強い部位だけぬる
 カサカサや赤味がなくなればぬらなくてもいい
などできるだけ患者さんの日常生活に負担の少ない外用指導をおこなうようにしております。

皮膚科=ぬり薬が世間の常識ですので、患者さんの多くは、
 「一発で治るぬり薬」
 「効果的なぬり薬のぬり方」
 「正しい?スキンケア指導」
を皮膚科医に期待されますが、ぬるというのは感染症以外は、あくまで対症療法です。
やはり慢性疾患や難治性の場合、外用だけではなく、十分な栄養を補給をおこない、
内臓および皮膚の機能を高めることが、かゆみや皮膚のトラブルの改善につながります。

こうした考え方が皮膚科医のなかでもっと理解されれば、よくなる患者さんも増えるのではないかと思います。

2017.02.08

あぁ、しもやけ対策

こんにちは、院長の栗木安弘です。

毎日寒い日が続いています。こんな気温の低い日には“しもやけ”の子供さんが受診されます。
しもやけは以前にも説明しましたが、寒暖差による虚血-再灌流による炎症が原因で、皮膚の血管や血流に異常があるわけです。

教科書的には、
保温、ビタミンE内服、血管拡張剤内服、漢方薬が記されていますが、
ビタミンEは保険薬は合成ビタミンEなので有効ではありませんし、血管拡張剤や漢方薬は子供は適応がなく、飲めません。
そのためかゆみ対策によるステロイド外用や気休め程度のヘパリン類似物質外用となります。
しもやけという子供によくある身近な疾患であるにもかかわらず、実際は有効な治療法がありません。

しもやけの生じる仕組みから考えれば、タンパク質、鉄、ビタミンEなどの栄養補給で、ヘム鉄を飲んで冷え性やしもやけが出なくなった方もおられますが、子供にわざわざ自費のサプリメントを買ってまで治療する方はほとんどおられません。

しもやけだけではありませんが、しもやけをみるたびに皮膚は内面からのアプローチが必要だとつくづく思います。

2017.02.06

学会でいつも思うこと

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週の土曜日は学会発表でした。
以前は上司に言われて嫌々していた学会発表は今では半分趣味みたいな感じですが、やはり発表直前は緊張します。
しかし日常生活では味わえないこのドキドキの緊張感が何とも堪らないこともあります。
以前は緊張で発表後は胃痛がありましたが、ここ数年、発表前にビタミンB群・C、ナイアシン、グルタミン(今回はグルタジェニックス)を飲むようにしますと、発表後の胃痛は起こりにくくなりました。

それにしても学会でいつも思うことは、
①若い女性の先生の発表が多い。
 特に地方会はある意味、研修医やレジデントの発表デビューの場です。私も初めての発表は地方会でした。
 教授や助教もどんどん発表をしてほしいですね。
②棒読み原稿
 原稿を読んでいるだけの発表ばかり。スライド見て自分の言葉で話す方がよいかも。
③珍しい疾患、治療に難渋した症例が多い
 大学病院、一般病院の先生方が多いのでこうした傾向が強いのは仕方ないかもしれませんが、
 アトピー、じんましん、にきびなど日常的によく診る疾患も取り上げてほしい。
④討論はいつも…
 病理組織がどうとか…、治療の選択がどうとか…今後検討しますとか…、質問も長いし答えも長い。
⑤死亡症例は発表しない。
 いくら珍しい疾患や難渋した症例でも最後に亡くなったら、治らなかったのですから、やはり倫理的にしない方がいいのでは…

などなにかこうエビデンス中心でマンネリ化した感じがあります。以前も申し上げましたように、原稿禁止、スライドもなし(紙芝居みたい)形式や患者さんのためになれば身近な疾患、予防、食事や栄養といったテーマも取り上げるのがよいかもしれません。

2017.02.01

血液検査は奥が深い。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

血液検査は一般的には基準値を目安に良し悪しが判断されます。
基準値よりも高い場合には、肝臓が悪い、コレステロールが高い、尿酸が高い、糖尿病と判断されます。
逆に基準値に入っておれば、問題なし、健康、Aランクなどと評価されます。
栄養療法に出会うまで私もこうした見方をしていました。

しかし栄養療法を勉強するようになって、血液検査というのはとても奥が深いなぁと感じるようになりました。
栄養療法における血液検査のいくつかを列記したいと思います。
①そもそも基準値は科学的根拠が乏しい。
  よく考えれば誰を基準に基準値が決められているのか分からない。  
  健康な方が基準値であるが、健康の定義が曖昧。
②基準値の幅が広すぎる
  フェリチンやALPなどは、100~300くらい離れた基準値であったりします。(誰でも基準値に入ります)
  各検査会社、健診により基準値はバラバラ(これも知らない医師が多い)
③さまざまな要因で上下する。
  これも知らない医師がほとんです。
  炎症反応が強いと、フェリチンは高値、血清鉄は低値、血清銅は高値となります。
  ビタミンB6不足であるとAST、ALTが低値になる。
  溶血でAST、ALT高値となる。などなど他にもいろいろあります。
④一つの項目だけでは判断出来ない。
  一般的には血清鉄低値=鉄不足ですが、実際は炎症による要因もあります。(他項目で判断)
考えれば考えるほど悩みますが、基準値以外の見方を理解すればいろいろな病態が理解できます。
もっと深く知りたい医師に方はこちらまで申し込んでいただければよいかと思います。

2017.01.25

皮膚と抗酸化

こんにちは、院長の栗木安弘です。

酸化とは活性酸素による体へのダメージで、これを酸化ストレスと呼びます。
酸化がすすめば、
 血管においては動脈硬化、心筋梗塞
 脳細胞においては認知症、パーキンソン、脳梗塞
 肝細胞では肝炎
 水晶体では白内障
 皮膚では皮膚炎や湿疹
 胃粘膜では胃炎
 がん発生、糖尿病合併症
などさまざまな疾患に酸化ストレスが関与しており、抗酸化対策を行うことがこうした疾患の予防や進行をおさえます。

ただし抗酸化対策は、ビタミンB群・C・E、EPA(エイコサペンタエン酸)、亜鉛、グルタチオン等の栄養(サプリメント)ですので、薬物治療中心の医療現場においてはこうした抗酸化対策は医師の間では理解が進んでいません。

先週土曜日におこなわれたアレルギー講演会でも、
乾癬の場合、皮膚の炎症が進むことにより、体内の血管の動脈硬化が発生するという研究結果を報告されており、皮膚の治療の重要性を強調されていました。
しかし私は皮膚からではなく、体全体の酸化が進めば、当然皮膚、血管にも異常がおこるため、まずは抗酸化対策だろうと思いました。

2017.01.21

アトピーが治った?

こんにちは、院長の栗木安弘です。

世間にはアトピー性皮膚炎に対する〇〇療法って山のようにあります。
確かに〇〇をして治った皮膚の写真を掲載しているブログもありますが、
皮膚の表面的な変化だけで、科学的な証明はされていないし、自然治癒という場合もあります。

さらに一時的によくなっても、かゆみや湿疹といった皮膚の変化は多少誰でもありますし、
ここがよくなっても別の部位に発症することや、一時的に悪化する場合もあるため、
アトピーが治りましたよ、という線引きはどの時点をもって判断するのは非常に困難です。

こうした“治った”の定義は難しいようですが、
アトピーでない自分自身に当てはめてみれば、
多少かゆみや発疹はあるけれども、ぬり薬やスキンケア、抗アレルギー剤があまり必要がなく自然に元に戻る状態、
つまり皮膚科のお世話にならなくなった状態が“治った”と考えます。

ただし皮膚科に来なくなった場合、
①治った場合と、②別の皮膚科に行かれた場合もあり、
その確認は難しいようです。(治りました、と受診される方はあまりいない)

とにかく医療機関を受診して治療している間は、対症療法だけなので、残念ながら病気は治っておりません。
根本的に治すためには、自己の免疫力・消化吸収力など治癒力をあげなければなりませんが、これには時間も費用,がかかるようです。

2017.01.10

がんの勉強

こんにちは、院長の栗木安弘です。

市川海老蔵の奥さんがステージ4の乳がんで闘病されていることは、多くの方はご存じです。
ご自身のブログには、励ましのメッセージや、がんには〇〇がよい、といったコメントなどが多数書かれています。
おそらく海老蔵、奥さんも乳がんや治療についていろいろ勉強されていることですし、
標準治療以外に体に良いとされているケアや処置、サプリメントや健康食品などもたくさん飲んでいるかと思いますが、
やはり、がんそのものの本質を理解して科学的に対応してもらいたいと思っています。

がんの特徴ですが、、
 ①すべてのがん細胞が活動しているわけではない。
   活動しているがん細胞は分裂や転移能が高いですが、ほとんどが休止しています。
   大元のがん細胞(幹細胞)は分裂が遅く、通常の抗がん剤は効かない。
 ②がんのエネルギーはブドウ糖
   通常の細胞より6倍のブドウ糖を取り込んでエネルギーをつくります。
   ブドウ糖利用のために糖新生の亢進させる。(筋肉を利用)
   糖質を減らし筋肉(タンパク質)を維持することが重要。
 ③がんは食事に関係なく、体のタンパク質(アルブミン、ヘモグロビン)を奪って増殖する
   がんの末期は痩せ、貧血が進行します。
   体重減少、低アルブミン、貧血を進行させないことが長く生きられるポイントです。
 ④がんは免疫力を上げること
   骨髄機能を維持(一部の抗がん剤は骨髄機能を抑制します)、腸内環境の改善、笑うこと
 ⑤がんには栄養補給
   多くの方はあれが体にいいから、と勧めますが、とても毎日食べれません。
   こうした場合には良質のサプリメントをおすすめします。
   十分な栄養があれば体力もつきますし、治療の副作用なども軽減されます。
 ⑥がんをやっつけることばかり考えない。
   うまく共存することで、がんがあっても普通に生活や仕事ができることが理想です。

特にがんは、タンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンA・C・E・D、EPA、グルタチオン、フコイダンなどが必要でしょうが、
専門家以外の私が言っても納得はされませんが、専門家の多くは標準治療ばかりでサプリメントなどは一切信用しません。
がんになれば誰を信用するかは、どんな治療を選択するかは、最後は自分自身で決めるしかありませんが、個人的にはオーソモレキュラー栄養療法に取り組んでほしいと願っています。

2017.01.05

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。院長の栗木安弘です。

新年早々ですが珍しく風邪をひいてしまいました。
症状は喉の痛み、咳や痰といった典型的な風邪の症状です。
風邪の治療は栄養的に言えば総力戦です。

喉の痛みや発熱には痛み止めや漢方薬などの対症療法に加え、
 感染症に対してはオリーブ葉(最低でも10個/日)、
 ビタミンC10g/日以上、
 ビタミンB群も最低でも100mg(B1レベル)、
 キャンデバクテインARを2~3個/日、
 ビタミンDを5000IUを2個/日、
 可能ならビタミンA、プロテイン、グルタミンも
を飲んでぐっすり寝ると自然治癒力もアップし、随分ましになります。

それでも手のカサカサが続いているのは、それだけ風邪のために栄養が消耗されているということです。
時々子供などは風邪を引いた場合、じんましん、湿疹の悪化などをよく見ます。
風邪をはじめ、病気になった場合、
十分な栄養が必要なのは理解されていますが、実際は食事で摂取できる20~100倍以上の栄養が必要だと感じます。

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