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2017.02.06

学会でいつも思うこと

こんにちは、院長の栗木安弘です。

先週の土曜日は学会発表でした。
以前は上司に言われて嫌々していた学会発表は今では半分趣味みたいな感じですが、やはり発表直前は緊張します。
しかし日常生活では味わえないこのドキドキの緊張感が何とも堪らないこともあります。
以前は緊張で発表後は胃痛がありましたが、ここ数年、発表前にビタミンB群・C、ナイアシン、グルタミン(今回はグルタジェニックス)を飲むようにしますと、発表後の胃痛は起こりにくくなりました。

それにしても学会でいつも思うことは、
①若い女性の先生の発表が多い。
 特に地方会はある意味、研修医やレジデントの発表デビューの場です。私も初めての発表は地方会でした。
 教授や助教もどんどん発表をしてほしいですね。
②棒読み原稿
 原稿を読んでいるだけの発表ばかり。スライド見て自分の言葉で話す方がよいかも。
③珍しい疾患、治療に難渋した症例が多い
 大学病院、一般病院の先生方が多いのでこうした傾向が強いのは仕方ないかもしれませんが、
 アトピー、じんましん、にきびなど日常的によく診る疾患も取り上げてほしい。
④討論はいつも…
 病理組織がどうとか…、治療の選択がどうとか…今後検討しますとか…、質問も長いし答えも長い。
⑤死亡症例は発表しない。
 いくら珍しい疾患や難渋した症例でも最後に亡くなったら、治らなかったのですから、やはり倫理的にしない方がいいのでは…

などなにかこうエビデンス中心でマンネリ化した感じがあります。以前も申し上げましたように、原稿禁止、スライドもなし(紙芝居みたい)形式や患者さんのためになれば身近な疾患、予防、食事や栄養といったテーマも取り上げるのがよいかもしれません。

2017.02.01

血液検査は奥が深い。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

血液検査は一般的には基準値を目安に良し悪しが判断されます。
基準値よりも高い場合には、肝臓が悪い、コレステロールが高い、尿酸が高い、糖尿病と判断されます。
逆に基準値に入っておれば、問題なし、健康、Aランクなどと評価されます。
栄養療法に出会うまで私もこうした見方をしていました。

しかし栄養療法を勉強するようになって、血液検査というのはとても奥が深いなぁと感じるようになりました。
栄養療法における血液検査のいくつかを列記したいと思います。
①そもそも基準値は科学的根拠が乏しい。
  よく考えれば誰を基準に基準値が決められているのか分からない。  
  健康な方が基準値であるが、健康の定義が曖昧。
②基準値の幅が広すぎる
  フェリチンやALPなどは、100~300くらい離れた基準値であったりします。(誰でも基準値に入ります)
  各検査会社、健診により基準値はバラバラ(これも知らない医師が多い)
③さまざまな要因で上下する。
  これも知らない医師がほとんです。
  炎症反応が強いと、フェリチンは高値、血清鉄は低値、血清銅は高値となります。
  ビタミンB6不足であるとAST、ALTが低値になる。
  溶血でAST、ALT高値となる。などなど他にもいろいろあります。
④一つの項目だけでは判断出来ない。
  一般的には血清鉄低値=鉄不足ですが、実際は炎症による要因もあります。(他項目で判断)
考えれば考えるほど悩みますが、基準値以外の見方を理解すればいろいろな病態が理解できます。
もっと深く知りたい医師に方はこちらまで申し込んでいただければよいかと思います。

2017.01.25

皮膚と抗酸化

こんにちは、院長の栗木安弘です。

酸化とは活性酸素による体へのダメージで、これを酸化ストレスと呼びます。
酸化がすすめば、
 血管においては動脈硬化、心筋梗塞
 脳細胞においては認知症、パーキンソン、脳梗塞
 肝細胞では肝炎
 水晶体では白内障
 皮膚では皮膚炎や湿疹
 胃粘膜では胃炎
 がん発生、糖尿病合併症
などさまざまな疾患に酸化ストレスが関与しており、抗酸化対策を行うことがこうした疾患の予防や進行をおさえます。

ただし抗酸化対策は、ビタミンB群・C・E、EPA(エイコサペンタエン酸)、亜鉛、グルタチオン等の栄養(サプリメント)ですので、薬物治療中心の医療現場においてはこうした抗酸化対策は医師の間では理解が進んでいません。

先週土曜日におこなわれたアレルギー講演会でも、
乾癬の場合、皮膚の炎症が進むことにより、体内の血管の動脈硬化が発生するという研究結果を報告されており、皮膚の治療の重要性を強調されていました。
しかし私は皮膚からではなく、体全体の酸化が進めば、当然皮膚、血管にも異常がおこるため、まずは抗酸化対策だろうと思いました。

2017.01.21

アトピーが治った?

こんにちは、院長の栗木安弘です。

世間にはアトピー性皮膚炎に対する〇〇療法って山のようにあります。
確かに〇〇をして治った皮膚の写真を掲載しているブログもありますが、
皮膚の表面的な変化だけで、科学的な証明はされていないし、自然治癒という場合もあります。

さらに一時的によくなっても、かゆみや湿疹といった皮膚の変化は多少誰でもありますし、
ここがよくなっても別の部位に発症することや、一時的に悪化する場合もあるため、
アトピーが治りましたよ、という線引きはどの時点をもって判断するのは非常に困難です。

こうした“治った”の定義は難しいようですが、
アトピーでない自分自身に当てはめてみれば、
多少かゆみや発疹はあるけれども、ぬり薬やスキンケア、抗アレルギー剤があまり必要がなく自然に元に戻る状態、
つまり皮膚科のお世話にならなくなった状態が“治った”と考えます。

ただし皮膚科に来なくなった場合、
①治った場合と、②別の皮膚科に行かれた場合もあり、
その確認は難しいようです。(治りました、と受診される方はあまりいない)

とにかく医療機関を受診して治療している間は、対症療法だけなので、残念ながら病気は治っておりません。
根本的に治すためには、自己の免疫力・消化吸収力など治癒力をあげなければなりませんが、これには時間も費用,がかかるようです。

2017.01.10

がんの勉強

こんにちは、院長の栗木安弘です。

市川海老蔵の奥さんがステージ4の乳がんで闘病されていることは、多くの方はご存じです。
ご自身のブログには、励ましのメッセージや、がんには〇〇がよい、といったコメントなどが多数書かれています。
おそらく海老蔵、奥さんも乳がんや治療についていろいろ勉強されていることですし、
標準治療以外に体に良いとされているケアや処置、サプリメントや健康食品などもたくさん飲んでいるかと思いますが、
やはり、がんそのものの本質を理解して科学的に対応してもらいたいと思っています。

がんの特徴ですが、、
 ①すべてのがん細胞が活動しているわけではない。
   活動しているがん細胞は分裂や転移能が高いですが、ほとんどが休止しています。
   大元のがん細胞(幹細胞)は分裂が遅く、通常の抗がん剤は効かない。
 ②がんのエネルギーはブドウ糖
   通常の細胞より6倍のブドウ糖を取り込んでエネルギーをつくります。
   ブドウ糖利用のために糖新生の亢進させる。(筋肉を利用)
   糖質を減らし筋肉(タンパク質)を維持することが重要。
 ③がんは食事に関係なく、体のタンパク質(アルブミン、ヘモグロビン)を奪って増殖する
   がんの末期は痩せ、貧血が進行します。
   体重減少、低アルブミン、貧血を進行させないことが長く生きられるポイントです。
 ④がんは免疫力を上げること
   骨髄機能を維持(一部の抗がん剤は骨髄機能を抑制します)、腸内環境の改善、笑うこと
 ⑤がんには栄養補給
   多くの方はあれが体にいいから、と勧めますが、とても毎日食べれません。
   こうした場合には良質のサプリメントをおすすめします。
   十分な栄養があれば体力もつきますし、治療の副作用なども軽減されます。
 ⑥がんをやっつけることばかり考えない。
   うまく共存することで、がんがあっても普通に生活や仕事ができることが理想です。

特にがんは、タンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンA・C・E・D、EPA、グルタチオン、フコイダンなどが必要でしょうが、
専門家以外の私が言っても納得はされませんが、専門家の多くは標準治療ばかりでサプリメントなどは一切信用しません。
がんになれば誰を信用するかは、どんな治療を選択するかは、最後は自分自身で決めるしかありませんが、個人的にはオーソモレキュラー栄養療法に取り組んでほしいと願っています。

2017.01.05

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。院長の栗木安弘です。

新年早々ですが珍しく風邪をひいてしまいました。
症状は喉の痛み、咳や痰といった典型的な風邪の症状です。
風邪の治療は栄養的に言えば総力戦です。

喉の痛みや発熱には痛み止めや漢方薬などの対症療法に加え、
 感染症に対してはオリーブ葉(最低でも10個/日)、
 ビタミンC10g/日以上、
 ビタミンB群も最低でも100mg(B1レベル)、
 キャンデバクテインARを2~3個/日、
 ビタミンDを5000IUを2個/日、
 可能ならビタミンA、プロテイン、グルタミンも
を飲んでぐっすり寝ると自然治癒力もアップし、随分ましになります。

それでも手のカサカサが続いているのは、それだけ風邪のために栄養が消耗されているということです。
時々子供などは風邪を引いた場合、じんましん、湿疹の悪化などをよく見ます。
風邪をはじめ、病気になった場合、
十分な栄養が必要なのは理解されていますが、実際は食事で摂取できる20~100倍以上の栄養が必要だと感じます。

2016.12.27

栄養で自己啓発

こんにちは、院長の栗木安弘です。

開業した当時は中谷彰宏や松浦弥太郎や松下幸之助の本が好きで、
とくに中谷セミナーは2~3回参加したこともありました。
自己啓発までいきませんが、自分自身を変えたいという思いが強かったのかもしれません。

開業して2~3年過ぎた頃からぼちぼち症例も集まったので栄養療法の学会発表をしようと思い始めました。
スライド作り、栄養療法で忘れていたこと、発表の仕方など、改めていろんなことを学ぶようになりました。
自分自身の性格上、追い込まれないと勉強しないため、
その後も、未完成、結果が出ていなくても、とにかく学会発表することが大事だと思い、できるだけ演題登録を行うようにしました。
さらにセミナー講師や講演会の依頼も自身への挑戦だと思い、できるだけ引き受けるようにしました。

分かりやすいスライド・ポスター作成、レイアウト、資料集めや編集、栄養の見直し、発表の仕方手順、服装、持ち物、あの時ああ答えればよかったなどの反省点、叱咤激励、多くの人との出会いなどいろんな緊張や刺激があり、2~3年続けていくうちに自分自身が以前よりも違ってきたなぁと感じるようにもなりました。

書籍やセミナーで人生が変わる方もおられますが、
私の場合にはやはり栄養療法をきっかけに心身をはじめ人生が変わったと痛感しています。

今年もあと少しで終わりです。
来年は年男なので、より一層いい方向に自身を変えて行きたいと思います。

2016.12.19

栄養で保湿

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚の70%を占めるコラーゲンをスムーズに合成させることが皮膚をよくするためのポイントです。
コラーゲンは上皮組織の足場となり、上皮組織の分化に関わる信号を送っているとされています。
皮膚ではありませんが、
筋肉細胞をシャーレにいれても増殖はせず、コラーゲン添加のシャーレでは増殖するように、
つまりコラーゲンという足場がなければ、皮膚(表皮)、粘膜、骨、歯、爪、髪の毛などがうまく作られないということです。
(コラーゲンがなくても増殖するのががん細胞です)

さらにコラーゲン投与により、かゆみ神経の表皮内侵入をさせにくくする成分(セマフォリン3A)の抑制効果の報告もあるため、
コラーゲンは角化異常、乾燥、かゆみを抑える効果があるということです。

直接コラーゲンを摂取していただいても結構ですが、高分子のため腸管や皮膚からはなかなか吸収しにくく、
やはり材料を入れて体内で合成させる方がよいかと思われます。

コラーゲンの材料は、
 タンパク質
 ビタミンC(1日3000mg以上)
 鉄
がメインで、その他は亜鉛、ビタミンAとなります。
乾燥肌、保湿剤をぬっても乾燥する、かゆみがなかなか取れない方は、
一度コラーゲン合成するための栄養素を摂取することをおすすめします。

2016.12.12

サプリメント会社

こんにちは、院長の栗木安弘です。

クリニックで取り扱っているサプリメント会社はこちらです。

栄養療法を知った時、ビタミンBとか鉄は保険薬を使用すると思っていましたが、
専用のサプリメントを用いること、
お医者さん専用のドクターズサプリメントという存在を初め知りました。
随分前に大阪の上六で行われた栄養療法のセミナーで、
どこの会社のサプリメントなんだろうと、
ひたすら演者がしゃべっている内容をメモした記憶があります。(確かMMSとか…書いてました)

今ではそのサプリメント会社には随分お世話になり、診療には欠かせないものとなっています。
大手の有名なサプリメント会社ではありませんが、ここのサプリメントは素晴らしいものばかりですし、
社員の方々には、製造販売やさまざまな情報提供、休日までセミナー・講演会の準備をしていただき、とても感謝をしております。

世間一般や医療界では、サプリメントに対する風当たりは強く、
 「食事で十分、サプリメントは必要ない」
 「サプリメントの摂り過ぎは肝障害や過剰症となる」
 「あんなのは効かない」
 「高い、悪徳」
と専門家や医師の一言で簡単に否定されることがよくあります。
でもこうした企業努力をされている良心的な会社や多くの社員がいることも忘れないでほしいと思います。

2016.12.12

今年最後のセミナー

こんにちは、院長の栗木安弘です。

昨日は品川で栄養セミナーがあり、今年最後のセミナーということで参加致しました。
今回は全国で栄養療法を実践されている先生方の、
栄養療法の取り組み、改善症例、苦労話、ノウハウなどを紹介する内容でした。
毎回こうした企画に参加すると栄養療法が全国に広がっているなぁという印象を強くもちますが、
やはりまだまだ、
 「検査は異常がないので問題なし」
 「原因不明なので心療内科に」
 「サプリメントは飲まない方がいい」
など栄養療法は医師の理解の得られない部分のあるようで、いかに理解していただくかが今後の課題となりました。

とくに皮膚科の場合、医師も患者さんも何かを飲んで皮膚を治すというのがメインではありませんし、
栄養やサプリメントで皮膚を治すと言う発想はほとんどなく、よけいにハードルが高いと思っています。

まずは、血液検査の基準値の理解、栄養と皮膚疾患、サプリメントの理解が必要で、
皮膚科学会等でアピールをしていますが、
珍しい症例、難渋した症例、研究ばかりの学会では皮膚と栄養に関する演題はほとんどなく、アウエイ感満載ですし、
栄養に関する内容を、学会に合わせて学術的に難しくすれば理解しにくいし、
一般向けに簡単にすればチープで科学的ではないと批判されるため、
資料やスライド作成はこのバランスが難しいと感じます。(しかも7分という時間制限もあります)

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